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R-10

ゲートを抜けるとそこは潮の香りがきつい少し寂れた港町だった。


「おおっすげー海がむちゃくちゃ綺麗だ!」


「ほんとでござるな~」


「あはは~ん僕の華麗な泳ぎをご覧に入れるよー」


相変わらず腰を突き出しくねくねしている、偶に熱い眼差しが跳んでくるのはなぜだ・・・


「まずは船を捜そう、そしたら次は魔素の森攻略だ!」


だな、終わりが見えてきた・・・絶対クリアするぞ!




魔素の森を渡る船は港からは出ていなく、街の外を探すと一人?のNPCを見つけることが出来た。


「あんたらそんなLvで魔素の森にいくのかい?命知らずだねーよしっ俺が特別に連れてってやるよ、なーに礼なんていらねー用意が出来たらいつでもいいなっ」


なんという都合のいい・・・流石に1日で意味のなくなるイベントだ、ここら辺は手抜きなんだな、だがこれで噂は真実だったと証明できた。

勿論俺たちは直ぐに船に乗り出発する。



漁師の船はそこそこ大きく8人ぐらいなら余裕で乗れる作りをしていた。

スピードもなかなか速い、ただ漁師が何もしてないのにズンズン進んでいく船に笑いを禁じえなかった。





「着いたぜお前さんら、ここが魔素の森があるヘデムの島だ。それじゃあな」


そういって帰っていく漁師、どうやらここで待ってくれるということはないらしい。


「なんともおどろおどろしい森でござるな~」


空は薄暗く森の色は全体的に紫色だ、ふんどしの言うようにどろどろとした雰囲気がただよっている。


「さて、また隊形はT字でいいな行きますか!」


ブリーフの合図と共に走り出そうとした俺たちに待ったの声がかかる。


「ちょおおっと待ったああああ」


なんだ、これは俺たち以外にもここまでたどり着いたプレイヤーがいるのか!

女のこえだったぞおおおおおお!!

4人の顔が一斉に声のしたほうを振り向く!


「ひぃぃぃぃ」


声の主はその様子をみて怯えだした、無理もない4人のパンツ一丁(1人ふんどし)が揃って首を120度まわして振り向くのだから、一種のホラーだ。


振り向いた先には確かに女性がいた、だが服を着ていた・・・ちぃぃぃぃぃ。

そして小さかった、20cmぐらいの妖精が其処にいた。


「こんにちは私は魔素の森の案内人リリカよ」


「案内人?」


「そう、私はここに来た人たちをゴールまで案内するのが役目なの」


「はっは~んこんなに可愛いお嬢さんに案内してもらえるなんて光栄だね~」


「むぅ・・小さい・・ハァハァ・・・欲しいでござる」


「ひぃぃぃぃ」


ふんどし、お前はいろんな意味で半端ないな・・・


「リリカだっけ?俺たちをゴールまで案内してくれるんだな?」


俺の問いに力強く応える。


「まかせて!最短コースを案内するわ!」


コースはあと2つここまできたらクリアできなきゃ嘘だ、やってやるぜ!!




あと2~3話で終わる予定です>w<


最後まで読んでくれるとまるいものは喜びます >w・ノ

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