darknessdevil&lightprincess〜闇の魔王と光の姫〜
「ぅん………………。」
私が目を覚ますと頭に再び激痛が起こった。
「また、頭痛がするのかい?」
「ま、まあ。」
いきなり目の前に夜闇が現れた。
「それはそうだろう。僕が無理矢理二回も魔術を使ったんだから。」
「まっ魔術…………。すごいわね。この世界には魔術師までいるの?」
「それはちょっとちがうかな。この世界で魔術が使えるのは僕と………………あの二人だけだからね。」
「あの二人って……………まさか………花蓮姫と錬王子?」
「ああ。そうさ。だから、君も魔術を使えたんだよ。しかも、錬王子は火、花蓮姫は……………………………………………………………………………。」
「花蓮姫は?花蓮姫はなんだったの?」
「花蓮姫は光。光の魔術だったんだ。闇にも負けなかったくらい強い光の力。」
「へぇ…………………。すごかったのね、花蓮姫って………………………………………………………………………………………。」
「そうだね。でも、僕の闇には勝てず異世界に飛ばされ…………………………こうして、別人のようにいるんだけどね。」
「そうね……………………………。」
「だから、君にはまず闇に染まってもらおうと思って。」
「闇に………………?」
「そ。そのほうが錬王子に復習ができるからね。」
そう、言い残すと夜闇は部屋の外へ去っていった…………………………………………………………………………………………………。