greengod〜碧の神〜
「花蓮姫なら漆黒の闇の森にある夜闇のアジトにいったよ。」
碧という神らしい木がしゃべる。
「じゃあ、そのアジトはどこにあんだよ。」
疲れている俺は多少いらつきながら碧に聞いた。
「それが、この僕にものをたのむ態度?僕は神だよ?王子を地獄におとすことだってできるんだ。さあ、どうする?」
すごく、腹黒いやつだ。こいつは。俺は、しかたなく丁寧に言ってやった。
「碧様!お願いいたします!花蓮姫の居場所を教えて下さい!」
「いいよ。だけど多分口で説明してもわからないだろうし連れてってあげる。」
「マジで!」
いきなり、木が緑に光ったと思うと木の中から少年がでてきた。見た目は俺より年下のようで可愛らしい顔立ちだ。
「まさか、おまえが……………!」
「そう!これが本当の僕のすがた!どう?」
「どうって言われてもなぁ。」
一見、女の子のようだなんて言えばまたなにか言われるにちがいない。そう思った俺はあえてこう言った。
「美形だな。」
「正直な王子だ。ふふっ。よしっ!案内しよう!」
狙った通り上機嫌になり快く道案内を初めてくれた、まったく、かんたんなやつだ。
「それじゃあ……レッツゴー!」
「ゴー…………。」
こうして、俺と碧は香奈を助けるべく夜闇のアジトへ向かった…………………………………………………………………………。