lightprincess&flameprinceVSdarknessdevil~光の姫と火の王子対闇の魔王~
ガチャ
「花蓮姫。こちらへ来てくれないか。」
夜闇が声をかけてくる。したがわなければどうなるか分からないのでとりあえず行くことにした。
一方、陸達はもうすでに夜闇のアジトの前にいた。
「じゃあ、後はがんばってね。」
「ああ。」
碧の神は静かにきえていってしまった。しかたがない、ここからは香奈がいるところまで一人でいくしかないようだ。
「まってろよ、香奈。」
俺は、静かにアジトの中へ入って行った。
「これは………………………。」
私の目の前には怪しげななべがある。いったいなんだろうか。
「これは、僕が作った特製の薬さ。まあ、とりあえず水でも飲んで落ち着きなよ。」
「ええ。」
私は大人しく水を飲んだ。
「おやすみ、香奈。」
だんだん意識がなくなっていき…………私は眠ってしまった。
「さあて、早速昔の記憶を取り戻させて起こしますか。」
僕は花蓮姫がねむったのを見て作戦を開始した。まず、自分で作った薬を花蓮姫の口に無理矢理流し込む。
「うぅぅ………。」
いっきに記憶が蘇るようにしてあるため花蓮姫は寝ながら唸っている。次に、眠りから覚ます。
パチッ
花蓮姫が目を覚ます。と同時に錬王子が来た。
「香奈を返せ!」
俺は、力いっぱいそう叫ぶ。ベットに寝かされていた香奈はゆっくりと起き上がり俺にこう言った。
「錬王子!無事だったの?」
と。………香奈は、俺のことを錬王子とは呼ばないはずだ。なのになぜ…………。
「僕が、この薬で記憶を取り戻させたんだよ。」
そういって薬がはいったびんを見せる夜闇。
「錬王子、助けて!」
呼ぶ名前は違うが確かに香奈だ。
「香奈を返せ!」
俺が叫ぶと夜闇は薬の瓶を投げてきた。
「僕の魔術に勝つにはそれを飲んで記憶を取り戻し、花蓮姫と協力することかな。」
夜闇がそう静かに言う。
「分かった。」
俺は覚悟を決めて薬を飲んだ。
「うぅぅ…………。」
激しい頭痛が頭をおそう。
「うあぁぁぁ………………。」
陸が苦しんでいる。花蓮姫の記憶を取り戻した私は陸のことを錬王子と呼んでいる。そう呼びたいのだ。
「……………。」
錬王子がゆっくりと立ち上がる。
「必ず助けるよ。花蓮姫。」
ニッコリと錬王子が安心させるようにわらう。
ドキッ
思わず赤くなってしまう。
「さあ、勝負だよ、花蓮姫、錬王子。」
夜闇が戦いの宣告をした。
どうもラッキーラインです。なんとこの小説はあと2話でかんけつです。お楽しみに!!