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darknesspower〜闇の権力者〜
コチッコチッコチッ…………………
規則正しい時計の針の音。夜闇は怪しげな薬を作っていた。この薬は香奈……花蓮姫に飲ませるための物だ。闇の魔術師である夜闇だけがつくりだせる究極の悪魔の薬。この薬を飲んだ者は一生つくった者の言うことを聞くというものである。
「まあ、僕は別に部下にするというわけじゃないから使い方がちがうけど……。」
独り言を呟く夜闇。そう、彼は香奈を部下にしたいわけではなく………………………。
「こちらの見方にして錬王子と戦わせて二人の絆を切りたいだけなんだけどね…………。」
またもや独り言を言う。そう…………夜闇の理想、それは……………………………………………………。
−−−仲の良い、錬王子と花蓮姫を絶縁させ力を弱め、ひしひしと隅から隅まで闇を広め闇の世界を作り出すこと−−−−
「ふふふ…………さて、作戦をはじめるとするかな。」
不適な笑みをうかべながら夜闇は香奈の元へ向かった………………………………………………………………………………。