庶民派(他称)お嬢様と姉
ゲームとリアルを行き来します。
おはようございます。
ベッドに寝かされてました。
姉は帰りやがりました。
家の鍵はパチられました。元々無くしていた鍵を抜いて、我が家にある家の鍵は一つになりました。
お風呂上がり、朝6時の私がお知らせします。
朝食を作りたいが正直面倒なので宅配ピザを丸かじり。
聞いて驚け45cm1000円。ん〜安い!
食べる分をチンして、お米をシャカシャカ、18時に炊き終わるようにセット。
ルンバくんの上に乗ると怒られるので、ベッドでのんびり朝7時。
気がつかず本を読み続け、当然遅れる。
…朝早く起きたあるあるだよねぇ。
若干の後悔を残しつつ、歩きながら最近買ったマンガをペラペラ。
着く頃に薄まった後悔も残しつつ、堂々とした姿勢で教室にゴールイン!
先生の手は震え始める。
なんでやねんなおいおい!こんな美少女捕まえてびびんなよ!!と思いつつ真顔で席に座り、当然のように授業に入っていく。
今日も終わったと同時にこのクソッタレな空気の飛び出し、家へと帰宅。
全力疾走したおかげで、あのクソ姉を見ることもなく家へと到着。
ガチャ。ガチャガチャ。
焦って鍵を回す方向を間違えたみたいだ。
それか朝鍵を閉めずに出たか。
「ただいまぁ!ふぁっきゅークソ姉!」
帰った途端、恨みが溢れ出しちゃうよね!勝手に帰ったのも、勝手に鍵取ったのも許してないからね!
靴を床に叩きつける勢いで脱ぎ、ソファにダイブじゃい!
決して恨みとかではない。断じてない。
「ふぁふぁふぁ!ザコ姉お疲れ様ー!」
ソファーがふかふかで気持ちいい。走った疲労感を全て受け止めてくれる。
欠点は汗かいたままダイブするので洗濯回数が増えるのと制服がしわくちゃになること。
そんなのしったことか昨日の疲労に比べたら!
「そんな冷たいことを言わないでくれよ妹よ」
うつ伏せになった背中から優しく包み込まれる。
なんて美しい美声でしょう。私は感動のあまり冷や汗が止まらなくってよ。
「その声はお姉様ではないですか。このような醜女にそんなことをしてはなりませんよ。おや、そこは胸ではなくって首ですわ。まあお姉様、そのような美しいネイルが剥がれてしまいますわよそろそろ離してもいい頃ではないですかねそのうち私もちょっと待って首絞まってるからほんとにごめんなさいごめんなさいごめんってグェっ」
「誰がクソでまぬけな姉だってぇ!?」
「まぬけって……言ってない…」
バタン。
手をポキポキと鳴らしている姉を見ながら、意識を手放した。