番外編 第二の猫生 街探索⑤
字数が足らなかったので続きです
今後はゆったりと選考期間中に2章を投稿していく予定です
私が体を伸ばして、早速屋敷に戻ろうとしていた。しかし、唐突に数人の足音と嗅ぎ慣れた香りが近づいてきた。
私が首を後ろに回して振り返ると、そこには数名の騎士を連れた私の飼い主である公爵様がいた。
なな、なんで?!公爵様がここに?!
私が公爵家で執事の人との会話を聞いていた限りは本当だったら公爵様は近くの村の視察に向かっているはずだったんだけど、もしかして公爵様もここの商会の悪事に気付いたのかな。
ミケは何かと事件解決や、何かを見つけてくれること、住民を助けてくれていることは住民を含めて周知の事実だった。
そのため、ミケの飼い主である公爵自身も何かミケが変わったことをしている時は何かが起きると踏んでいた。
そこで今回の執事からのミケに関する報告を耳にして、今回予定していた周辺の町の視察は早めに切り上げ駆けつけたのだった。
「ミケ、その咥えているものはなんじゃ?」
公爵様は私が裏帳簿を咥えているのを不思議に思っていたようで、尋ねてきた。私は元々私予定だったので公爵様に渡す。
「こ、これは....。」
そうだ!ここに公爵様がよったことでもしかしたら小屋にいた少年が早く連れてかれてしまうかもしれない。早く向かわないと、でも私が一人で行ったところで出来ることは知れている。
こういう時に本当に人間の体じゃないことがもどかしい。
ひとまず、だれかを連れて行こう。私は猫の身体能力を活かして、付き添いの騎士の内の一人の方の服を加えると首の力名一杯に引っ張って気づかせる。
どうやら意図は伝わっていないけど誰もこっちを見てくれないよりかはマシだね。先に私が爪で地面を掘って書いていた『ついてきて』の文字を指差すが騎士は笑って苦笑いした。
そうだった。この人は業務はちゃんとこなすけど、私がはっきりとした人間のような意志の存在がいるなんて信じていない派の人だった。
こういった配下の人は私が住民の人たちの手伝いをしていると自ずと減っていたけど、その中でも頑固にまだ信じていない人だった。
このまま、この人相手に意地を張ってたらもしかしたら助かる命も助からないかもしれない。それだけは良くない。あんな小さな子が死んでしまうなんて...。
私はこの騎士と張り合うことはしないで、一人でも素早く少年が監禁されていた小屋に向かうことにした。
私は少年が監禁されていた小屋に向かって走り始めた。
その姿を見ていた公爵は即座に裏帳簿から最低限必要な情報を読み解き、アジトのことに気がつくとミケの行動を察してその場を騎士に任せてミケを追おうことにした。
「すまんが、ここはお主たちに任せる」
「「公爵様はどこ...へ...」」
彼らがどこへいくかを尋ねる前に既に見えなくなる距離まで離れていた。




