3月28日(2278日目)
やっぱりおねしょして目が覚めた。
今日は私と健太君の結婚式の日である。彼は今月1日に高校を卒業して、春から医学部に進学する。貴子さんは「健太の卒業まで待ってると、詩乃ちゃんが30を越えちゃう」と言ってこの時期に結婚する事になった。ウチの両親は「こんな娘をもらってくれるだけ、ありがたい」と言って一任した。
貴子さんにオムツを外してもらって、シャワーを浴びる。新婚生活は健太君の実家である。貴子さんは半年前から家を増築するなど、かなりの暴走ぶりである。でも、ひょっとしたら実の母親以上に愛情をもらっている気がする。
こんな日もマイペースな健太君を連れて会場のホテルにタクシーで移動する。私の場合、普通の人より荷物が多いので、昨日のうちにホテルで預かってもらっていたので殆ど手ぶらだった。ホテルに着いて早速荷物の中からオムツを取り出し、交換する。長丁場になるのでパットを2枚入れたオムツは膨らんでいる。スカートの形すら不自然である。そんな状態でヘアメイクを受けて、少しリハーサル。それからウエディングドレスを着せてもらう。
「あれ、結婚式に来たつもりだったけど、七五三だった?」
優奈である。その後ろに隠れるように、
「詩乃ちゃん、おめでとう」
「綾ちゃん!ありがとう!それと・・・・・・」
「その先は言わないの!」
遮って、綾ちゃんが諭す。
「だ、大体、3年前には諦めてたし、健太君のこと」
「綾ちゃんは大人だねぇ〜!そこの七五三の子とは大違いだ」
「ひどくない?」
「ひどくない!今日はおめでたい日なの!それに本番前に泣いてちゃ、お化粧とか大変でしょ」
「優奈さん、その言葉で詩乃ちゃんが泣きそうだよ」
「じゃ、続きは二次会でやるか!」
「未成年なのでほどほどで」と言いながら2人が控室から出て行った。誰もいなくなったのを確認してパットを入れ替える。ここから3時間交換ナシで乗り切らなければいけない。が、式の途中で横漏れして、せっかくのドレスを汚してしまった。
「詩乃さん、お疲れ様でした」
健太君と手を繋いで帰る。いつの間にか成長して182cmもある彼と歩くと歳の離れた兄妹か下手をすると親子に見えてしまう。もう手遅れだけど、今更だけど、彼に聞いた。
「私でよかったの?オムツしてる私で?」
「詩乃さん、いや、詩乃と出会った時も、詩乃に恋に落ちた時も、詩乃はオムツだった。だから俺はオムツをしてる詩乃が好きだよ」
「これからよろしくお願いします。健太さん。いえ、ロリコンさん」
「それを言うなら、出会った頃の詩乃さんの方が!」
こうして2人でいつまでも歩いた。
久しぶりに今夜はオムツなしでベッドに入った。する事もあるしね。
なお、貴子さんがマットレスを死守するために全面防水シーツをベッドに敷いていた。
使ったオムツ
いっぱい
本編はここでおしまいです。
ここまで読んでくださり、ありがとうございます。
番外編というか、後日談的な話のネタがあるので、来週ぐらいにアップ予定です。




