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朽ちた刃はまた蘇る  作者: 水川鯏
4/4

4話:入学祝い

閲覧いただきありがとうございます!宜しければ最後まで読んでみてください〜!!!

「それでは新入生の寮を分けていきます」



進行役の先生がそういうと、玲子さんが何かあるのか割って入ってきた。



「その前に、今日からこの学校の庶務を担当される先生を紹介いたします、ではどうぞ」



「どうもみなさん、今日よりこの祓魔士学園で庶務を担当することになりました御神北斗です、よろしく」



北斗さん?!



「庶務って言っても祓魔術に関しては相談に乗れるので学びたい教科の先生が忙しい時にでも頼ってくれたらと思う、改めてよろしくな」



「おい、涼!なんだあのクールな人!あの人庶務とか言ってるけどただもんじゃねえぞ!」



北斗さんこっちみて思いっきりピースしてるし、蓮二の言う通りクールでかっこいいけど、こういうところが人間らしいというか、っていうか、そうなら言ってくれればいいのに?!



「では、改めまして寮を分けていきたいと思います、寮につきましては先程言った通り、あなた自身の適正検査でもありますので今後の学校生活に是非役立ててくださいね」



「緊張するよな?涼!俺たち一緒の寮になれるかな?!」



蓮二がそんなこと言うからますます緊張してきちゃうじゃないか



「それでは前の席から1人ずつ前方にある円の中に入ってください、適正検査はすぐ終わります。」



あの魔法陣みたいなやつの上にたてば良いのかな?そんなので適正が分かるのか?



「このように、円の中に入るとなんらかの色に光ります、それがあなたの適性です、さぁ、みなさんどんどんはいってくださいね。」



本当だ、一番最初に入った生徒の円が光ったぞ?僕は何色に光るんだろうか....



「では、次」



「この円の中に入れば良いんですよね?」



確か僕の前に入った蓮二は赤く光ってたよな?なら同じ赤になりますように!!



「赤ですね、では席に戻ってください」



「うぉ!やったな涼!!」



よかったー、一先ずこれで蓮二と離れずに済んだ。



「寮分けはこれにて終了です、差し上げた用紙に記載された場所に向かってください、そこは今日からあなた達が住む場所になっています」



「よし、早速行こうぜ涼!」



行くって言っても僕手ぶらできちゃったから替えの制服とか生活用品何も持ってないんだけどな....



「なぁなぁ涼!俺らの寮の名前しってるか?」



「寮に名前なんて着いてるの?」



何のためにそんな名前なんて付けるんだろう



「レーバテインって言うらしいぜ!なんでも大昔の祓魔士が使ってた剣の名前だってよ!」



「そうなんだ!かっこいいね!」



響きは悪くないな!



「ここだよな?俺達の寮って」



「確か女子寮とは別なんだよね?結構おっきいね、早速中に入ってみる??」



中に入るとそれぞれの部屋の扉に名前が書いてあり部屋割りは2名一室のようだ。



「あったぞ涼!一緒の部屋だ!」



「本当に?!」



まるで僕と蓮二が仲良くなるのが分かってたみたいだな、適性を見るのって相性とかもみれるのかな?



「確か荷物は部屋に運び込んであるらしいぜ」



「そうなんだ」



僕は訳ありだからないけどね....



「んじゃ入ろうぜ!」



「うん!!」



生活用品の相談は申し訳ないけど後で北斗さんに相談してみるか



「おー、良い部屋じゃんか!結構広いな!って言うか涼、荷物無いって言ってたけどあるぞ?お前って結構天然なのか??」



「いや、だって僕手ぶらで来たはず....」



誰がこんなことしてくれたんだ??



「ほらこれ手紙も一緒に置いてある」



読んでみるか...



「涼、祓魔士学園入学おめでとう、俺からささやかではあるが入学祝いだ、生活用品や制服の替え以外にも年頃に合わせた服なんかも揃えといたぞ、これから辛いことも楽しいことも全力で学んでけよ!北斗より。」



ずるいよ北斗さん、ていうか近くにいるんだから直接言ってくれれば良いのに、ほんとにいい人だな。



「何泣いてんだよ涼!親からの手紙か?」



「ううん、違うけど大切な恩人からだよ」



後で会った時にちゃんとお礼しないと。



「なぁ、涼今日ってこれからなんも無いよな?暇だし学校の中探検でもしないか?」



「それもいいね、そうしようか」



僕も他の生徒より早く学園に来たと言ってもまだ学園内の殆どの場所を知らないからな、せっかく時間があるんだから散策しなきゃ。



「まぁ広くてどうしたらいいか分からんけど」



「そうだね、でも春休み開けたばかりだし手のあいた先生もいるんじゃないかな?声をかけて案内してもらうって言うのはどう??」 



そして、僕の案に蓮二が賛成し、暇そうな先生を捕まえて案内してもらうことにした。



「あの〜、すいません少しいいですか?」



「はっはい、私ですか?」



なんだこの先生ちょっと変だな。



「僕たち新入生で、まだ学園の事に慣れてないので良ければ案内してもらえますか?」



「き、君はもしかして神宮寺君かな?」



この人なんで僕を知ってるんだ?父さんと母さんが有名だからって僕の事を知っている人はたくさんいるはずだけど....



「それなら、是非案内しますよ」



「本当ですかありがとうございます!」



ちょっと変な先生だがその後は僕と蓮二を連れて学園内を丁寧に案内してくれた。



「先生!俺トイレ言ってもいいですか?」



「構いませんよ、まっすぐ行って突き当たりを右に行けばすぐあると思います。」



僕も一緒に行けば良かったな、この先生と2人だとなんか気まずいし。



「な、なぁ、神宮寺君、きみのお父さんとお母さんはあの伝説の祓魔士だったんだよね?」



「らしいですね、詳しいことは分からないですけど....」



やっぱり変だこの人、いきなり父さんと母さんのことを聞くなんて



「そうなのな、何か話を聞かせてくれないか?こう、2人のなんでもいい、」



「いや、だから僕が幼い時に両親亡くなってしまったんですよ、もういいですか?」



なんか表情怖いし気味が悪い。



「いやいいだろ?もう少し話を...」



「おい黒野、何してんだお前」



この声は!!



「御神さん、いえ、私は彼に学園の中を案内していただけですよ、やましいことはなにも...」



「そうか?なら俺が案内をかわってやろう」 



やっぱり北斗さんだ!!助かった....



「いえ、でも....」



「いいから早く行け」



それと入学祝いのお礼言わないとだ!



「大丈夫か?涼」



「北斗さん!ありがとう!本当に何から何まで!!北斗さんはもう僕の親みたいなものだよ!!」



北斗さんと出会えて初めて人の優しさに触れられたし。



「あぁ、礼なんかいらないぞ涼、けど改めておめでとう、それとあの黒野って教師には気を付けろ?良くない噂があるからな」



「涼〜!わりぃ遅くなって!!」



北斗さんの注告を聞いた僕は、トイレから戻った蓮二と合流し、寮に戻った。



明日から本格的に授業が始まって楽しみだけれど黒野先生みたいな変な人に気をつけなきゃだな、北斗さんがいつでも守ってくれるわけじゃないし。


最後まで読んで頂きありがとうございました!


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