第2話:祓魔士学校
閲覧いただきありがとうございます!興味のある方は是非最後まで読んでみてください!!!
「よし、じゃあここで良いな」
「ここで何かするの?北斗さん」
僕の入学の話がまとまり少し車を走らせて着いたのは何もない空き地だった、あると言われれば無地の大きな壁くらいだった。
「いいか?涼、おどろくなよ?」
何かがはじまるのか?
「我、意志に従うものなり、故にその姿を現せ、よし、見てろよ涼」
「えっ?!今何をしたんですか?!」
北斗さんが壁に向かって何か唱えると何もない無地だった壁に大きな扉が現れた。
「祓魔術ってのは面白いだろ?学校の教師や生徒はみんな夏季休暇とかが終わるとこうやって戻って来るんだよ、もちろん一般の人にはこれをするときの姿は見られちゃいけないぞ?」
「すごいです北斗さん!!」
話を聞いてから半信半疑だった僕はその光景を見て僕の中の世界が一変したようだった。
「涼も覚醒したらできるようになるからな!」
「うん!」
扉が開くと少し広くて暗い道が続き、また車を走らせた。
「そろそろ着くぞ涼」
着くっていってもやっぱこの暗い感じだと地下とかにあるのかな?
「目の前光が見えるだろ?あそこが出口だ」
そう言われてすぐに僕は自分の目を疑った、先ほどまで暗い洞窟のような場所を走っていたはずなのにそこにあったのは緑の草原と丘の上に建つ建物だった。
「ビックリしたか?」
「だって、さっきまであんな暗い壁の中を!」
北斗さんに出会ってまだ2時間しか経ってないのに自分の人生ががらりとかわっていくのを僕は感じていた。
「じゃ、早速学校行ってみるか、まだ明日まで春休みだから生徒はいないけどな」
祓魔士?だっけ、になるために通う学校ってどんな所なんだろう、見た目的には大きい所以外珍しい部分は無いけど。
「とりあえず校長に挨拶しないとな、先に言っておくけど校長は美人だけど怖いぞ??」
そんな事言わないでよ、どんな人なんだろ。
「ここが入り口の一つだ、学校は広いから迷う生徒も沢山いる、気を付けろよ??」
「うん!」
やっぱ広いな〜、縦にも横にも広い。
「よし、ここが校長室だ覚えとけよ?」
ここも大きな扉だな、でも普通の学校みたいに校長先生が居るんだ。
「玲子俺だ、入ってもいいか?」
「どうぞ〜」
怖いって言ってたけど声はすごく柔らかくて優しそうだ。
「よっ、ちょっと用件があってな」
「それはいいけど、学校では校長って呼びなさい、何度言ったら分かるの??」
確かにさっき北斗さん名前で呼んでたっけ、奥さんとかなのかな?
「それで?その可愛らしい少年は?」
「あぁその事でな、紹介するよこいつは健二と靖子の息子だ、春休みが終わったら入学する」
「まぁ!その子が!はじめまして、涼くんだよね?私ここの校長の東堂玲子ですっ」
あれ?北斗さん怖いって言ってたのに全然怖くないじゃん。
「やっぱりあの人に似てるわね」
あれ、校長先生、なんか目が....
「ごめんな、涼、こいつ若い頃の健二をずっと好きだったんだだから似てるお前を見ると...」
怖いって、そういうこと?!そんなに僕ってお父さんに似てるの?
「ほら、玲子!若い少年にのぼせてないではやく学校の説明をしろ!!!」
「分かったわよ、それじゃ説明しましょっか、涼くんはお膝の上で説明聞きまちゅかー??」
あ、あの僕少年っていっても15さいなんですけど。
「この学校は祓魔士を目指す子たちを育成する学校で名前はグリモワール祓魔学園と言います
祓魔士として素質がある子たちは人種など関係なく学びに来るわ、あとはー、全寮制ってところぐらいかな??」
「ありがとうございますえっと、玲子校長」
なるほど、人種関係なくなのか、悪いものや呪いを祓うってことは外国で言うエクソシストみたいなところもあるって事なのか。
「俺から補足しよう、この空間、実際はここに来るまでに居た世界と別の時空とかじゃない、歴史上最も偉大とされる祓魔師が呪術士達の手から次の世代を守るために命をかけて作った結界の中にあるんだ」
「なるほど〜、さすが北斗さん!!」
て言うことは、外の世界とここは同じ世界だけど結界の中だから一般の人たちに見られることはないってことか。
「それとお前に両親からプレゼントだ、玲子
0番の鍵貸してもらってもいいか??」
「えー、ってことは涼くんとお別れ?もーしょうがないわね、涼くんまたあとでね??」
なんだろうプレゼントってそれにしても校長先生には良くも悪くも目をつけられちゃったな。
「よし、じゃあついてこい」
そう言われて北斗さんに連れてこられたのは学校の地下にある謎の扉の前だった。
「ここはな、危険な呪具や貴重な武器、まぁ要するに外に出しちゃいけない物がある場所だ」
「そうなの?」
そんな物が閉まってある場所に僕のプレゼントが?
「これと同じ部屋が1から10番まである、この0番ってのはお前の両親が亡くなってからお前のために俺がつくったんだぜ?」
「なんか、申し訳ないですね何から何まで」
北斗さんて父さんや母さんとそんなに仲が良かったんだ。
「よし、あけるぞー」
ガチャッという音と共にその扉は空いた。
「ここにあるのは全てお前のものだ」
「こ、これが全部?!」
中にあった物はなにやら武器や防具のような物で全て光輝き中でも中央に鎮座する日本刀のような物は一際異彩を放っていた。
「その真ん中の刀、お前の母さんのだぞ」
「母さんはこれを使ってたの?」
かっこいい。
「あぁ、それとその黒い手袋はお前の父さんが使ってた代物だ、大事に使えよ」
「うん!!抜いてみていい?」
これを使って母さんと父さんは最強になったんだ。
「その前にそれの説明といこうか」
「説明??」
まさか刃物は人に向けちゃいけませんとか?
「俺達祓魔士は呪や邪気を祓う、要するに悪い物を祓うってわけだだがその刀には怨念や憎悪が染み付いた簡単に言えば妖刀なんだ」
「妖刀?!」
祓魔士なのにそんなの使っていいの?!
「驚いたか?確かに妖刀は使用者によってその妖気や邪気に操られたり殺されたりするが妖刀に自分を認めさせれば強力な武器になる」
「なるほど」
つまりこの刀に僕を認めさせろってことか。
「試してみるか?」
確かにこの武器を使えばまだ祓魔士や呪術士に対して素人な僕でも強くなれるかも、いやでもどうしようこれを使っておかしくなってしまったら。
「迷ってるな」
「うん、どうしようかなって」
僕は僕の人生を見つけたと思ったのに。
「声を聞いてみな?お前の母さんはな、よくいってたんだよ話を聞いてあげるんだって」
「声ですか?」
刀から声がするなんてあり得るのか?いやでも壁に扉できるくらいだしあり得るか。
「目を瞑って刀に集中するんだ」
「やってみる」
目を瞑って、集中
「靖子の息子....」
「えっ、今声が?!」
間違えじゃなきゃ聞こえたような。
「いいぞ、そのままだ涼」
よし、もう一度。
「貴方の名前聞かせて」
「涼、だよ」
話せてるよな?
「そっか、じゃあ貴方が本当に息子なんだね」
もしかしてこの刀に母さんは僕が生まれる事を教えてたのか?
「私と戦いたい?」
「うん」
熱ッッ、なんだこれ胸が熱い。
「涼、やったぞ成功だ!!!」
「え?本当?」
今のでできたのか?
「これでお前に霊力が宿ったんだ!まぁ、あいつらの息子だからできないはずないと思ったてたけどな!!」
北斗さんまた自分のことのように喜んでくれてる。
「そいつは夜叉姫って言うんだ大事に使えよ」
「まだ自分に力が宿ったなんてわからないけど頑張ってみるよ!北斗さん!!!」
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