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女装彼氏と私の諸事情。

作者: 月島碧

学校でなんか思いついた短編恋愛小説です。

「もうすぐかな...」


腕時計を確認してると後ろからぽんっと肩を叩かれる。


振り向けば、そこには白いワンピースにピンクのカーディガン、茶色いショートブーツを身に纏い、肩下まであるくるくるの髪に花の髪飾りをつけて、笑みを浮かべる人物。



私が今まで待っていた、大切な




「お待たせ、変な男に絡まれたりしなかった?」



「大丈夫だよ、晴翔くん。」


彼氏。



なぜ彼氏、つまり男性である彼が女物の服を着ているかというと。


理由は簡単、私が男性が苦手だから。


そして、それを理解してくれてる晴翔くんはデートの時は女の子の格好なのだ。


ほんとはそれでも無理なんだけど、晴翔くんは別。


だって、やっぱり恋してる相手だし、それに…


「どうしたの?」


「ベ、別になんでもないよ!」


私がそうごまかせば、コテンと首を傾げていた彼はそっか!と笑みを浮かべる。


私よりすごく可愛いんだもん。




________________




「それじゃあ僕、お手洗い行ってくるね。」


とたとたとトイレに向かう彼に笑顔で手を振る。


ちなみに晴翔くんは男子トイレに入るらしい。


周りに驚かれても涼しい顔してるんだろうな...


その様子を考えると面白くて、クスッと笑みが零れてしまう。


___ふと、ベンチに座る私に影が差した。




_______________________




あれ、いない。


トイレから出ると、ベンチに彼女の姿が見えなかった。


おかしいな、待っててくれる子なのに。


そう思ったら急に不安になって、公園の中を必死に探し回る。


そして見つけた。


「ねぇねぇ、俺達と遊んでくんない?」


チャラチャラした格好をした3人組の男に絡まれている彼女を。


そいつらが僕の彼女を人気のないところに追い込んで、そして、手を出した。


僕はすぐに彼女のところへ向かった。


「あの、彼女に汚い手で触れないでもらえます?」


由良ちゃんの手首を掴んでいた男をきっと鋭く睨む。


でも、男はニヤニヤと笑ったままで。


「君も可愛いじゃん。一緒に遊…」



瞬間、僕は無意識に男の胸ぐらをガッと掴んでいた。




「いいから失せろよ、早く。」




自分でも思ってた以上の低音に、男達は一瞬怯み、それから逃げ出していった。



逃げるくらいなら最初からすんなよ。


逃げていく男達の後ろ姿にちっと舌打ちを零す。


「晴翔くん...」


彼女の声にしまったと思いながらも振り向けば、




僕の唇に重なる柔らかい感覚。




「助けてくれてありがとう。


やっぱり晴翔くんのこと、大好き!」



僕の愛しい彼女が、天使のような笑顔を僕に向ける。

もしも、こんな作品を読んでくださった方で、連載小説にしてほしい!というリクエストが、もしも!あったら、頑張って書こうと思います。

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