表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
5/22

初めての朝チュン?

クッソヤロークッソヤロー


朝チュンならぬ朝クッソヤローだ。この国には雀みたいにチュンチュン鳴く鳥はいなくて、代わりにクッソヤローと鳴くヤロー鳥がいる。こんな変なBGMが流れていても、横に眠る彼の周りからは澄んだ空気が流れ込んでくるようだ。詐欺だろ。


改めてまじまじと彼を見る。マツ毛が長くて、羨ましい。対する私はどうだ。私の想像する王族とは違って、茶髪に平均的な顔。7歳という年齢は無条件で可愛さを与えてくれるけど、それも今は逆効果なんじゃないだろうか。昨日は泣いてすがってしまったから、もう大人っぽくするというのは諦めようか。私はやっぱり彼の愛を望むのは難しいのかもしれない。国のために結婚して国のために生きる彼を好きな人の元に送り出すのが、私の役目なのかもしれない。いや、きっとそうだ。


例え主人公が彼のルートを選ばなくても、彼は私のことを妹としか見れなくて悩むのだ。ゲームの中でなくて実際に王妃と王様が離婚できるのかは分からないけど、きっと主人公となら彼は幸せになれるはず!なら私は、彼と主人公の恋愛を応援しよう!


そう、そうと決まれば彼が私の元を離れるまでとことん甘えよう!


時は金なり。早速私は彼のお腹にスリスリする。うむ、良い筋肉ぞ。励むが良い。


「ははっ!くすぐったいよ。もう起きたんだね。」


彼は笑いながら私の頭を撫でてくれる。

「はい、おはようございます。」


「うん、おはようございます。」

彼の顔を見上げると、にっこり笑ってる。うう、まばゆい。それからチュッと私のおでこにキスをした。きっと私は真っ赤だ。

「ほら、おはようのキスは?」

彼は寝転がったまま自分の頬を指して笑ってる。


「お父様とお母様にしかしたことない。」

「じゃあ3人目か、嬉しいな。」


嬉しそうに笑うからしょうがない。ここは幼女パワーでメロメロにするしかない。私は彼の頬にチュッとキスをした。

次話はまだ7歳にしました。(05.28)

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ