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#068 : 酔いどれ配信

すみません少し予定があったので早めに!



 ライブを終えてから一週間と数日が経ち、カレンと美咲の生活は、穏やかな日常に戻っていた。起きたら相方が居て、周りから付き合いたてのカップルと言われるくらいには甘くなっていた。


 その日の夜、美咲は、リビングで、カレンのために料理を作っていた。冷蔵庫に残っていた食材を使って本格的なカルボナーラを作り、お気に入りのワインを開けて、グラスを二つ並べた。カレンは、美咲の淹れるココアが大好きだったが、たまには、大人な雰囲気で、二人だけの時間を過ごしたいと思ったのだ。


「カレン、ご飯できたよ!」


 美咲がそう言うと、カレンは、美咲の隣に座り、にっこりと微笑んだ。


「ありがとう、美咲。美味しそうだね」


「わぁカルボナーラ?美味しいそうだね。あとちゃんとベーコンじゃなくてパンチェッタを使ってるあたり、凝ってるね。ありがとう」


 カレンは美咲が作ってくれたカルボナーラを見ながら言う。二人は、食事をしながら、最近の出来事や、他愛のない話で盛り上がった。


 そして、食事を終えた後、美咲が、カレンにワイングラスを差し出した。


「今日は、飲酒配信、しない?」


 美咲の言葉に、カレンは、少しだけ驚いた表情を浮かべた。


「飲酒配信? 美咲、いいの?」


「うん! たまには、二人で、ゆっくりとお酒を飲みながら、みんなと話したいなって思って」


 美咲がそう言うと、カレンは、嬉しそうに頷いた。


「いいよ! やろう、飲酒配信!」


 配信が始まると、あっという間に、たくさんのリスナーが集まってきた。


「きたー!」

「待ってたよ!」

「飲酒配信!」

「今日の二人、いつもより大人っぽい!」

「in Russia, we drink vodka!!!!」

(ロシアではなウォッカを飲むんだ!!!!)

「俺も飲もう、」

「これは楽しめそうだな」



 コメント欄は、歓迎の言葉と、驚きの声で埋め尽くされた。


「みんなー! こんばんは!」


 美咲がそう言うと、カレンも、にっこりと微笑んで挨拶をした。


「今日は、美咲と、二人で、お酒を飲みながら、まったりと話していきたいと思います!」


 カレンがそう言うと、コメント欄は、さらに盛り上がりを見せた。


 二人は、ワイングラスを傾けながら、リスナーからの質問に答えていった。


「『美咲ちゃんは、お酒、強いですか?』、だって」


 カレンがそう読み上げると、美咲は、グラスを傾けながら、言った。


「うーん……どうだろう? あんまり、飲んだことないから、分からないなぁ」


 美咲の言葉に、カレンは、にやりと笑った。


「へー。じゃあ、今日は、美咲の限界に挑戦だね!」


 カレンの言葉に、美咲は、少しだけ顔を赤らめた。


「おー!」

「美咲ちゃん、頑張れ!」

「ロゼ、ずるいぞw」

「これ出来上がった時楽しみ」

「さいiiiiiiiiiiiiiiii」

「↑こいつもう酔ってるぞwww」

「I don’t like wine so I will drink beer」

(私はワインは苦手だからビール飲むわ)

「いやぁどっちが介護されるか楽しみ」


「『美咲さんとローズバイトさんと!こんばんは!二人の出会いについて教えてください!』」


「私達の出会い?、そうだなぁ中学時代の時だよね?


「うんあの時美咲から話しかけて来て、急に話しかけて来たから私結構びっくりしちゃって尻餅付いちゃったんだよー。」


 二人のやり取りに、リスナーは、大いに喜んでいた。


 その後も、二人は、お酒を飲みながら、色々な話で盛り上がった。


 美咲は、お酒が回るにつれて、少しずつ、顔が赤くなり、カレンに甘え始めた。


「ねぇ、ローズ……今日のご飯、すごく美味しかったぁ、?……」


 美咲がそう言って、カレンの肩に、頭を乗せた。


 カレンは、そんな美咲の様子を見て、優しく微笑んだ。


「うん。美味しかったよ」


 カレンは、美咲の頭を、優しく撫でた。


 その様子を見て、リスナーは、さらに興奮した。


「てぇてぇ!」

「こーれ百合です」

「てぇてぇが過ぎるー!!やば鼻血出て来た」

「ローズバイトは、美咲ちゃんに甘い!メモメモ」

「もう、結婚してるじゃんw」

「yeah I will say one word “congratulation”」

(うん、一言だけ言うね、おめでとう御座います)

「うーんこの百合に俺は挟まりたい」



 コメント欄は、二人の甘い雰囲気に、大いに盛り上がった。


 しかし、美咲は、さらに酔いが回っていった。


「ねぇ、ローズ……もう、眠くなっちゃったぁ……」


 美咲がそう言って、カレンの膝の上に、頭を乗せた。


 カレンは、そんな美咲の様子を見て、少しだけ戸惑った表情を浮かべた。


「ちょ、美咲! 配信中だってば!」


 カレンがそう言うが、美咲は、カレンの膝の上で、気持ちよさそうに、すやすやと眠ってしまった。


「美咲ちゃん、寝ちゃったw」

「可愛すぎる!」

「寝落ちきちゃ」

「今日の配信、伝説だろ!」

「寝息めちゃ入ってて草Ww」

「スヤァスヤァしててかわよ」

「she really slept?? oh my God.」

(彼女は本当に寝たの?マジか)



 コメント欄は、二人のプライベートな姿に、大いに盛り上がった。


 カレンは、美咲の寝顔を見つめながら、静かに微笑んだ。


(美咲……本当に、可愛いなぁ)


 カレンは、美咲の頭を、優しく撫でながら、配信を続けた。


 そして、配信の終盤、美咲が、ふと、カレンの腕を掴んだ。


「ねぇ、ローズ……」


 美咲の声は、甘く、そして、少しだけ甘えていた。


「どうしたの? 美咲」


 美咲は、カレンの顔を見つめ、言った。


「ローズゥ……大好きだよ」


 美咲の言葉に、カレンは、目を丸くした。


「!?」

「告白!」

「美咲ちゃん、酔っぱらいすぎ!w」

「もう付き合えよ!!」

「うーんこれは”出来”てますね、」

「甘い、甘過ぎるぞォォ!!!!」

「ぁあ伝説の告白だな」

「oh my gosh!!!!!, she did it she said it!!!」

(マジか!!!!!言ったぞ、言っちゃったぞ!!!)

「人の告白見るのって結構楽しいなw」



 コメント欄は、二人の関係性を揺るがす、美咲の突然の告白に、大いに盛り上がった。


 しかし、美咲は、さらに続けた。


「ローズ……ずっと、一緒にいようね」


 美咲の言葉に、カレンは、美咲に抱き着き、言った。


「うん。美咲……私も、大好きだよ」


 カレンの言葉に、美咲は、にっこりと微笑んだ。


 それは、お酒の力を借りて、二人が、お互いの気持ちを、素直に伝え合った、甘い時間だった。


 配信を終え、二人は、リビングのソファで、二人きりの時間を過ごしていた。


 美咲は、まだ少しだけ酔っていたが、先ほどの配信での自分の発言は、しっかりと覚えていた。


「カレン……私、配信で、変なこと言っちゃったかな?」


 美咲がそう尋ねると、カレンは、美咲の頭を、優しく撫でた。


「ううん。変なことなんか、言ってないよ。美咲の気持ち、ちゃんと伝わってきたから」


 カレンの言葉に、美咲は、安堵の息を漏らした。


 すると、美咲のスマホが鳴った。


 画面には、「神田マネージャー」の文字が表示されていた。


 二人は、顔を見合わせた。



(このタイミングで、まさか……)


 美咲は、少しだけ緊張しながら、電話に出た。


「はい、美咲です……え? はい……はい、分かりました」


 美咲は、電話を切り、カレンの顔を見つめた。


「カレン……神田さんから、明日、事務所に来てほしいって。何か、大事な話があるみたい」


 美咲の言葉に、カレンは、静かに頷いた。


「また?まぁうん。分かった」


 美咲は、カレンの手を、優しく握った。


「大丈夫だよ。二人なら、きっと、どんな話でも、乗り越えられるから」


 美咲の言葉に、カレンは、頷いた。


 しかし、二人の心の中には、少しだけ不安が残っていた。


 それは、今日の飲酒配信が、何か問題を引き起こしたのではないか、という、小さな不安だった。


 二人のVtuberとしての物語は、これからも、様々な困難を乗り越えながら、続いていくだろう。

読んでくれてありがとうございます。よく言われますよね?お酒を飲んでも飲まれるなと。

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