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ミュートを忘れたら英語ネイティブVが世界一になった話  作者: 久家
第二章 : 二人の物語、二つの世界
35/85

#035 : サプライズ• デビュー

デビュー配信回です!!



「まさか……」





カレンの驚きに満ちた声が、静かな部屋に響き渡った。


テレビ画面には、新人Vtuber「美玲 エラ」のデビュー配信を告知するテロップが映し出されている。美咲は、緊張で顔をこわばらせながらも、カレンをじっと見つめていた。



「どういうこと……? 美咲、これ、冗談だよね?」



カレンは震える声で尋ねるが、美咲は何も答えない。ただ、その瞳の奥には、いつもの美咲とは違う、強い光が宿っていた。





その瞬間、カレンの頭の中に、点と点が繋がるように、美咲のこれまでの行動が、一つに繋がっていった。



(Vtuberって面白いね、って言ってたあの時……)



(どこか楽しそうに、けれど真剣な表情でパソコンに向かっていたあの時……)



(そして、「びっくりすることがあるかもね」って言ってた、今日のこの日……)




すべてが、この瞬間のためにあったのだと、カレンは悟った。


「美咲……どうして……?」


カレンの問いに、美咲は静かに口を開いた。




「カレンが一人で悩んでいる時、私、何もしてあげられなくて……それが悔しかったんだ。だから、私もVtuberになって、カレンの隣で、カレンを支えたいって思ったの」



美咲の言葉は、まるでカレンの心を温かく包み込むようだった。



「これは、カレンを支えるための、私なりの方法だから」


美咲はそう言って、カレンの手を優しく握りしめた。



カレンの目から、一筋の涙がこぼれ落ちる。


それは、驚きと、感動と、そして、美咲の優しさに触れた喜びの涙だった。



翌日。


リライブの事務所は、新人Vtuber「美玲 エラ」のデビュー配信で、お祭り騒ぎになっていた。



「いよいよ始まるね!」


ネアが興奮した様子で声を上げる。


リリスは、いつものように冷静な表情で、モニターを見つめている。


「フン、どんなもんだか、お手並み拝見といこうじゃないの」



そして、時計の針が、デビュー配信の開始時間を指した。



画面が切り替わり、紫と銀の光が交錯する。そして、光の中から、美玲エラが現れた。



「こんにちは、皆さん。はじめまして! リライブプロダクション所属、新人Vtuberの美玲エラです!」



美玲エラの声が響き渡る。


その声は、どこか美咲の声に似ているようで、でも、美咲の声とは違う、プロとしての美玲エラの声だった。


その声を聞いた瞬間、事務所にいたVtuberたちは、皆、驚きを隠せない。



「え、今の声……!」


「嘘……! 美玲エラって、美咲さんなの!?」



リリスもネアも、驚きで目を丸くしている。カレンもまた、信じられないという表情で、画面を見つめていた。


「サプライズ、成功だね!」


美玲エラは、画面の向こうで、楽しそうに笑っている。その笑顔は、いつもの美咲の笑顔そのものだった。


美玲エラのデビュー配信は、瞬く間に世界中で話題となった。


「wait what is she the one with Rose bite?」

(まって,この子ってローズと一緒にいた子?)

「え、これ、ローズバイトの友達じゃん!」

「my God,what is happening my head is cooked」

(ぁあ、何が起こっているんだ?頭がおかしくなりそうだ)

「美玲エラとローズバイト、コラボしてくれないかな!?」


コメント欄は、驚きと興奮で溢れていた。


カレンは、美咲……いや、美玲エラの配信を、ただじっと見つめていた。


(美咲……本当に、Vtuberになったんだ……)



カレンの胸は、喜びと、そして、美玲エラの隣で、もう一度、Vtuberとして歩んでいく決意で満たされていた。

サプライズされた経験皆さんありますか?

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