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新入生3

アヴァルトが一歩前に進み、厳かに言い渡した。


「新入生の皆さん。これよりアズチ魔法学校へと出発します。道中、魔法の試練があるかもしれません。心して、ついてきなさい」

教師たちの背後に、道が開けていく――


まるで自然の中から選ばれた者たちを導くかのように、風が流れ、光が道を照らしていた。


ノブナガは静かに息を呑んだ。

(面白くなってきたな……)


しばらくアヴァルトの後を追って、ノブナガたち新入生一行は山道を歩いていた。


頭上では木漏れ日がちらちらと揺れ、せせらぎの音がどこからか聞こえる。山あいの道は細く、両側を苔むした岩と曲がりくねった古木が囲んでいる。夏の匂いが鼻をかすめ、葉擦れの音が風に乗って耳に心地よく届いていた。


しかし、ふとした瞬間、空気が変わった。

風が止み、森のざわめきが消える。鳥の声も聞こえなくなった。周囲が不気味なほど静まり返る。


「……止まって」

アヴァルトが小さく言い、足を止める。彼女の瞳が鋭くなる。





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