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馬四駆

「今のところ何人が集まってるんだ?」

ノブナガはそう言って、右手の指で数える。

「まず、ミツヒデだろ。ケンシン、イエヤス、ヒデヨシ、ユキムラ後二人」

「いや、自分入れろよ」

「あ、なるほど、俺だろ、ミツヒデだろ。ケンシン、イエヤス、ヒデヨシ、ユキムラ五人飛んで、一人か」

「六人って言いなよ」

「右手を超えちゃったからな」

「まぁ言いたいことは分かる」

「今日は士気道休みだから、奇々怪々部に行けるな」

「久しぶりだよね」

東南の方角に歩き、成風を超え、森を抜けると、奇々怪々部の部室に到着した。

ヨシモトは今日も水をあげていた。鳥型の赤いじょうろでだ。

「やあ、よく来たね」

「ヨシモト先輩こんにちは!」

「中に入る?」

「中で何かあるんですか?」

「レアアイテムを手に入れたんだよ!」

「レアアイテム?」

ノブナガとミツヒデは奇々怪々部の部室に本能のままに入場していった。

「これだよ。これ!」

ヨシモトの指の先を見る。

「うぉ~!」

ノブナガの目線の先には真っ白い馬にタイヤが四個ついているおもちゃがあった。

「馬四駆じゃんこれ!」

「お目が高い! よく知ってるね」

「しかも、これ白馬の王子様シリーズの名門アースキララじゃん!」

「お目が高いな。君は分かってる。流石僕の見込んだだけの男だよ」

「どこで買ったんですか?」

「世界の魔道具おもちゃ公式の抽選で当たったんだよ。電話でね」

「へぇー」

「ここにおいてあるテレビを常にチェックしてればそう言うチャンスもつかめるんだよ」

「前までここにテレビなんてありました?」

「最近買ったんだよ。僕の自腹でね」

「ありがとうございます」

「一時間千円ね」

「え?」

「嘘だよ嘘嘘。流石にそんなことはしないよ。買ったのも僕の勝手だったしね」

「ヨシモト先輩も馬四駆に興味があるんですか?」

「?」

「もしよかったら、一緒に馬四駆の大会に出てもらえませんか?」

ヨシモトは黙りこくって、真顔になる。

「……」

「……」

「いいよ」

「やった!」

「明日から、メンバーをここの部室に集めて、馬四駆の作成に取り掛かるぞ」

「はい!」

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