決着
「うぉぉぉぉぉお!」
今度はノブナガが飛び込んだ。あいつは、フラフラ! こっちに分がある。
「叩き落とす!」
ノブナガは高々と魔剣気を振り上げる。大きく振りかぶったノブナガ。ヒデヨシはその腹を斜めに切り込む。亀の甲羅さえ叩き壊せそうな一撃だった。ノブナガは血を吐き吹き飛ぶ。吹き飛ぶノブナガは自分に問いかける。これ以上ないというヒデヨシの勝利だ。あいつも満足だろう。でも、俺は……。吹き飛ぶノブナガを一角獣は追いかける。この勝負負けたくない。
一角獣にノブナガは助けられ、間一髪のところで思いとどまった。
「ヒデヨシ……。グェゲホゲホ……。覚悟はいいか?」
「何の覚悟だ……」
二人ともすでに息が絶え絶え、次で決まる。両者の馬は距離を取り。今一度神速でぶつかりに行く。
ノブナガと、ヒデヨシの魔剣気は、正中線を奪い合うかのようにまっすぐ振り下ろされる。
火花が散って両者吹っ飛んだ。ほとんど同時に、ノブナガと、ヒデヨシは転げ落ちる。
イットウサイ先生は安堵の表情で見極めた。
「引き分けとする!」
「何だよあいつ、いい試合しやがって」
リュウセイは不満そうだった。
イットウサイ先生はその不満を増大するようなことを言い放つ。
「ノブナガ、ヒデヨシ、ユキムラを、士気道部員とする」
「!? 何で俺も!?」
「理由は魔法をうまく使いこなせたからだ」
「俺が火炎弾を使える三人目だってわかってたんですか!?」
「ああ、そして、貴様のような愚か者を、士気道は待っている」
「……」
「では、授業を終わりにする」
保健室に行くと、ムラカミ先生が椅子に座っていた。何やらビーカーに液体を入れ、混ぜている。すると、そこの中央に粉が発生し始める。
「君達、入るなら入りなさい。出るなら出る!」
「はいすいません」
ノブナガは素直に謝る。




