馬面〜
「おい、貴様ら! 自分の馬を各自馬小屋から出して、乗馬してもらう!」
ノブナガとヒデヨシの空間は突如壊された。馬の囲いがカギを刺す影響によって開けられた。
ノブナガは一角獣に近寄り擦りながら手綱を持つ。ノブナガは、馬を扱った過去など一度もない。ペットなど飼った経験はなかった。
ノブナガにとって、一角獣を歩かせる動作は、恐くて、慎重にならざるを得なかった。
「さっさと歩け!」
イットウサイ先生は罵声を飛ばす。
「急げぇ!」
ノブナガは自身を鼓舞し、一角獣を連れて、走り出した。
ノブナガは、一番遠くにいたので、走った。だが、誰よりも遅く、乗馬場に出た。
乗馬場に出ると。ノブナガは、リュウセイに馬鹿にされる。
「ハハハ、流石ノブナガさん。スターは遅れてくるもんな!」
ノブナガは、仮面越しに、にらみつける。当然効果はないが、それでも気休め程度にはなった。
「よっしやるぞ!」
ノブナガはミツヒデを探す。すると遠くで暴れている、金のたてがみ、黒の肉体、金の、蹄を持つ、暴れ馬が目に留まった。
耳を澄ますと、ミツヒデのうめき声も聞こえた。
ノブナガは、一角獣を連れたまま、慌てて近寄っていく。
「どうした!?」
「暴れてんだ! 俺の馬!」
ノブナガは、ミツヒデが、両腕で抱きかかえる馬を、なめるように見定める。
「見たことない種だ……」
「こいつは麒麟だ!」
「かっこいい馬だなぁ」
「のんきか!」
ノブナガはミツヒデと共に、麒麟を抑えた。
「お前らいいか!?」
イットウサイ先生はミツヒデの麒麟に魔法をかける。
「魔法の使い方も知らないお前らにここでは二つの魔法を教えてやる」
イットウサイ先生は、刀の鞘を握った。
「まず一つ目は、全身に魔法を纏う技。これは丹田に力を入れて、魔力を飲み込むイメージだ」
生徒達は、丹田に力を入れる。
「そして、もう一つ、初級魔法の火炎弾だ!」
イットウサイ先生は青空に火炎のエネルギーを撃ち込んだ。炎は小さく、ねずみ花火のように弾ける。
「体に入れた魔力を、刀の先から押し出すイメージだ!」
イットウサイ先生は大きく壮大な青空を見ていた。その瞬間三つの火の玉が雲の少し下のところに飛んだ。イットウサイ先生の視界に入る。振り向く。
ノブナガと、ヒデヨシは、空に刀を構え、止まっていた。
「ふぅ!」
「おい、ノブナガ、ヒデヨシ! あとは誰だ!」
生徒達は静まり返る。
「まぁ、いい。ノブナガ、ヒデヨシ! 今すぐ、乗馬しろ! 試合をやるぞ!」
「!?」




