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新入生7
巨大な瓦屋根は漆黒に光り、天守閣には宝石のような魔石が埋め込まれていた。
不思議な気品、重厚な魔力の気配が感じれら、遠くからでも、それが尋常な建物でないことは誰の目にも明らかだった。魔法学校を見るとダイヤモンドで出来た大きな囲いがあった。敵に攻められないためだろう。
「……あれが……アズチ……?」
ノブナガが思わずつぶやいた。
「すっげえ……」
「キラキラしてる! 魔法、すっごい!」
「こんなの、夢でしか見たことないよ……」
「お、おれ、場違いかもしれん……」
「ふ、ふん……ダイヤモンドの囲いなんてガラスと何が違うんだよ」
ユキムラがぼそっと毒を吐くが、目が輝いているのは隠せなかった。
アヴァルトが懐から魔法カードを取り出し、門前の石板にかざす。
「門、開けます」
無言のまま、重厚な城門がゆっくりと左右に開いていった。
魔力が門の縁をなぞるように光り、風が柔らかく新入生たちの頬を撫でていく。
門の奥、広場には先輩たちが整然と二列に並び、こちらを見つめていた。
「ようこそ、アズチ魔法学校へ!」
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