表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
10/18

新入生4

「不死鳥組?」


「そうだ」


その一言で、一瞬場に不穏な空気が漂い、教室の温度が下がったかのようだった。


「あなた、まだ生徒いびりが抜けてないのね」


そう言って、一人の女性教師が割って入る。すると、ユキムラの表情にふっと柔らかな笑みが浮かんだ。


「救世主……! 先生、お名前は?」


「私はジュラ。“夢見る会”の指導担当よ」


ユキムラの顔から、さっきまでの笑みが消える。代わりに、重たい曇り空のような表情が広がった。


「どうかしたの?」


「ふん、“夢見る会”なんていう怪しげな宗教には関わりたくないってのが、まともな人間の感覚さ」


ユキムラの心を代弁するかのように、ドークが冷ややかに言い放つ。


「そう……?」

ジュラは少し驚いたように目を細め、ユキムラの目線に合わせて腰を落とす。

だが、ユキムラは顔をそらし、視線を下に落とした。


「ジュラ先生、ドーク先生、そろそろ時間です!」


遠くから誰かの呼び声が飛ぶ。


「わかりました」


「了解です」


二人は声をそろえて応じる。


「では、新入生の皆さん、こちらへついてきてください!」


面白ければブックマーク評価お願いします!

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ