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消えた勇者

作者: リィズ・ブランディシュカ




 ある日。魔王討伐の旅を進めていた勇者が突然消失した。


 それは、数日前に勇者が戦って倒した、魔王の部下である四天王の呪いのせいだった。


 勇者はその四天王を倒すことができたが、最後に呪いを受けてしまっていた。


 その呪いの効果は、倒した日から数日後に勇者の存在が消失してしまうという呪いだった。


 呪いをとく方法はなく、勇者はなすすべもなく消えてしまう。





 しかし、消えた勇者はそうと見せかけて、別の世界に転移していた。


 それは勇者を消す呪いではなく、別の場所へ移動させる呪いだったからだ。


 四天王は勇者や勇者の仲間を不安がらせるために、わざと間違った事を伝えていた。


 しかし、勇者が元の世界から消えてしまったのは、間違いない。


 別の世界に転移してしまった勇者は、どうにかして元の世界に戻ろうと考えたが、その世界の人々も強大な悪の存在に困っていた。


 魔人と呼ばれる存在が人々を支配し、虐げていたからだ。


 別の世界の人たちを見捨てられなかった勇者は、その世界でも強大な悪を倒そうと考えた。


 勇者は、見知らぬ土地で苦労をしながら、その世界での戦い方を身に着け、その世界の防具や武器を身に着けて戦った。


 そして、人々を助けた勇者は、ようやく元の世界へ戻る方法を探すことに専念した。


 すると、その世界の人々は勇者に恩を返すために、たくさんの知恵を合わせて協力した。


 その結果、勇者は元の世界へ戻ることができた。





 元の世界の、消失した直後の時間に戻ってこれた勇者は再び旅をすすめる。


 勇者は別の世界で年を取り、すっかり外見が変わってしまっていたが、元の世界の者達は勇者の帰還を喜んだ。


 そうして帰る事ができた勇者は、魔王討伐のために、様々な人と出会い、いろいろな人に協力してもらった。


 元の世界での戦い方を極め、武器や防具も身につけた。


 その旅の果てに、魔王城に到着した勇者は魔王と戦うことになる。


 はげしい戦いは三日も続いたが、最後には勇者が勝利した。


 しかし勇者は、息絶える直前の魔王から呪いを受けてしまう。


 それは四天王が使ったものと同じ、消失の魔法だった。


 けれど、元の世界に帰ってくるまえ、前の世界の人々が編み出した呪いを防ぐ魔法によって、英雄は別の世界に飛ばされずにすんだのだった。




 そのため、魔王を倒した勇者は英雄となり、その世界でお姫様と結婚し、幸せな生涯をすごすことができたのだった。



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