第六回 楽屋裏
蒔「こんばんわ!やって来ました『楽屋裏』!!!」
シーンとなる室内。
いつもならここで高本の二言目が入るが辺りには誰もいない…。
蒔「う~ん…。一人って寂しいですね(笑)」
腕を組み一人空を見上げる蒔宮。
それでも辺りは静か…。
気を取り直して(十八番の話題転換術)
蒔「とりあえず、今回のゲストをお呼びしましょう!」
その声とほぼ同時になだれ込んでくる「ノスタルジア」メンバー。
雀「っだぁ~!!呼ぶのおせーよ!」
塁「雀、失礼だよ」
狐「疲れた…」
J「すみません、わざわざ来て貰っちゃって(汗)」
塁「気にしないで、J。もとはと言えば彼のせいだし」
塁、黒い笑顔で雀を指さす。
雀の顔が引きつり狐は徐に頷いている。J苦笑い。
蒔「お~い…?そろそろ話を聞いてくれ~??」
おいてけぼりの蒔宮。入口付近でぎゃあぎゃあ騒ぐ雀。
塁がようやく気付き、にっこり蒔宮を見て微笑む。
塁「そんなところにいたんですか?…彩人さん」
塁の問いかけに背筋が冷たくなり怯える蒔宮(笑)
他のメンバーも気がついたように眼を向ける。“蛇に睨まれた蛙”状態の蒔宮(泣)
J「やだな、塁さん。“Dear”では彩人さんじゃなくて「蒔宮」さんですよ!」
塁「……」
キョトンとして蒔宮を見る塁。必死で頷く蒔宮。
塁「そうだったね。失礼しました^^」
蒔「いえ…全然…;;」
全員席に着き落ち着く。
改めて…。
蒔「さて、という事で今回の『楽屋裏』は特別編!!」
雀「っていうか、完全なる一人言だろ?」
狐「雀、せめて一人芝居にしてあげなさい」
塁「二人とも手厳しいなぁ…」
J「はは…」
完全アウェーな蒔宮。何か真面目に孤独…??
蒔「うん、もう何とでも言って(汗)」
J「ところで、なんでこのメンバーなんですか!?」
蒔「うん、それは『白ノス』のJサイドのメンバーだから?」
J「俺サイドって…(汗)」
塁「サポートメンバーっていうことですか?」
蒔「(眼を輝かせ塁を見つめる)そうっ!!」
蒔宮の勢いに押されちょっと離れる塁。
雀、狐興味薄そう…。
塁「それより雪のほうは無事なんですか?」
J「そうですよ!!どうなんです!?」
蒔「う~ん…平気というか…なんというか…?」
言葉を濁らす蒔宮に怪訝な顔を向けるJ。何かを考える塁。
雀「あいつなら大丈夫だろ~?」
狐「うん。あの子は大丈夫」
塁「……」
J「お二人とも、何を根拠に」
塁「そうだね。雪ならきっと大丈夫だよね」
J「塁さんっ!?」
蒔「話が早くて助かるよ~」
勝手に納得するメンバーに不満顔なJ。
それでも渋々納得する。
蒔「それよりJの方は大丈夫なの?」
J「うっ」
雀「あぶね~よなぁ」
狐「うん」
言葉に詰まるJに対し、意地悪な笑みを浮かべる雀と淡々と頷く狐。
塁は苦笑い。微妙な雰囲気の室内。
塁「大丈夫。Jはこれから成長するからね」
J「はいっ!」
徐に慰めようとしてJの頭を優しく撫でる塁。
まるで飼い主と犬のよう…(笑)
雀「あ~あ~、てなづけっちゃって」
蒔「塁はそういうとこ上手いよね!」
狐「あの微笑みの下は黒いのにね…」
雀&蒔「「(言っちゃった…)」」
塁「何か言いました^^?」
雀&蒔「「いいえ…何も…」」
ガタガタと震える二人(雀&蒔宮)。
狐は素知らぬ顔でお茶を飲んでいる。
J「ところで、サポートって言ったら「時間屋」の方々は?」
塁「彼らは余程の事がないと、ノスタルジア管理局と接触しないよ」
雀「まあ、相容れぬ存在ってこったな」
狐「“海”(注:記憶の海の事)では、よく会うけどね」
J「えっ!?そうなんですか?」
塁「一応、彼らの管轄だしね」
雀「けっ、いつもいつも邪魔な処に現れやがって!」
蒔「『白ノス』の中ではJをサポートしてくれている彼らだけど、役目が違うからホントは相容れないんだよね」
塁「良い人達なんですけどね^^」
怒る雀とは正反対に好意を見せる塁。
蒔「塁はどちらかと言うと閻魔庁よりだから“時間屋”とも交流あるんだよね?」
塁「そうですね。お世話になってます」
J「そうなんですか…」
和む室内に“ハッ”と我に返る蒔宮。
十八番、登場!!
蒔「これ以上の話は厳禁です><」
雀「なら最初から答えるなよ」
呆れる雀。頷く狐。
蒔「あっ、ちなみにJのサポートメンバーに“狐”ちゃんはいないから(笑)」
狐「……」
雀「……」
J「……?」
にこにこ微笑む塁と、無言のその他(笑)
狐無表情。
雀「……っはぁ!?」
J「じゃあなんでココに呼んだんです!?」
案の定、蒔宮に詰め寄る二人。
やはり動じない本人。
蒔「だって、“雀の暴走を止めるには狐が有効”って(笑)」
雀「誰が言いやがった!?あぁっ!?」
蒔「……」
詰め寄る雀の後を指さす蒔宮。そこに立つは塁様。
塁「僕が言ったよ^^何か?」
有無を言わせない威圧感…塁様、キャラ崩壊!?
雀「……いや…すみません…;;」
蒔「そんなことより、今回はそんな事が話したかったじゃなくて―!?」
狐「時間だ」
蒔「へっ?」
J「ホントだ、もうこんな時間じゃないですか」
雀「ったく、帰ろうぜ~」
塁「すみません、この後の仕事がつかえているもので^^」
ぞろぞろと蒔宮をおいて部屋を去るメンバー。塁まで……;;
取り残される蒔宮。もはや誰もいない…。
蒔「……」
パチンっと部屋の灯りまで消され完全に孤独となる蒔宮。
蒔「…いいもん、いーもん…次回はりっちゃんと一緒だも…(落涙)」
――暗転――
蒔「次回は通常営業の予定です><
……ホントは“ノスタルジア”の裏話とかしたかったのに……」
☆ゲスト様☆
「ノスタルジア管理局」(Jサイド・サポーター)
・J
・塁
・雀
・狐 以上。
お付き合い、ありがとうございました^^
いかがでしたでしょうか?
「楽屋裏」特別編!…今回はわがままながら蒔宮がやりたいことをやらせて頂きました^^♪
もう、好き勝手な子供らで全然確信に迫ることなく…な内容でしたが楽しかったです><
次回は通常通り二人でお送りします★