神様集うこたつの中

四季の神様がこたつの中でぬくぬく

神様といえど寒い冬は乗り切れない

春どころか夏すらも立場を忘れて

小さなこたつに足を寄せて

震えながらみかんを貪る様は

神様なんて言うには程遠い

春よ来いと願う神様もいつかは

桜の花々を芽吹かせて回り

春を謳う温もりで地を癒すのだろう

冬の神様が用意したこたつは

三ヶ月の時を早めようともせず

しかし凍える身を押し込んで

おしくらまんじゅうができあがる

他の神様がこぞって寄ってくるのも

あとは時間の問題だろう