第5話 朝
〜前回までのお話〜
異世界転移したあぷ。
初期装備を整え冒険に出かけると、謎の喋る犬マルと出会う。マルに連れられ山の中腹にある小さな村に案内される。村の長オーサに出会い、まずは休息をとるあぷなのであった。
☆
窓から差し込む光で目が覚める。
「んん…。もう朝か。ここは…?
あ、そうだった。夢とかじゃなかったんだね…。」
ごそごそとベッドを整えていると、マルがドアを叩く。
「おはようっす!!昨日はよく眠れたっすか??中に入ってもいいっすか??」
「マルおはよう。うん。いいよ!」
「失礼するっす!!」
エプロン姿のマルがお盆に乗った朝食を手に入ってくる。
「おはようっす!!朝食を持ってきたっす!!お口に合うか分からないけど食べてくださいっす!!
あ、あと、着替えは横のタンスの中に用意してあるっす!好きに使って欲しいっす!!」
「朝食ありがとう。頂きます。洋服もありがとう。」
「じゃ、じゃあ、着替えもあるだろうっすから、ここで失礼するっす!!朝食を食べ終えた頃また来るっす!!あ、朝食後にまたオーサが呼んでたので案内しに行くっす!!ではまた後でっす!!」
少し頬を赤らめながらいそいそと部屋を出るマル。
再び静かになった部屋の中でまずは朝食を口にする。
お皿の上には焼いた食パンと目玉焼きが添えられており、小皿にはキャベツとハムの千切りサラダ、コップに牛乳が注がれている。
異世界に転移しているはずなのに、味は現実世界の物と変わらず美味しくて、綺麗に完食した。
着替えが入っているというタンスを開くと、Tシャツとスカート、ワンピースなど、数着の洋服が収納されていた。その中から先程マルが来ていた柄と同じワンピースを選び着替える。
着替えを終え、髪を整えていた頃、マルがまたドアを叩く。
「支度、そろそろ出来たっすか?オーサのところに行くっすよ〜!!案内するっす!!」
ドアを開けてあげるとマルはびっくりしたようにワンピースを着た私を見る。
「わ…わぁ。似合うっす〜。僕とお揃いっすね!!
あ、そうっす!!起きてからまだセーブしてないっすよね!!
オーサに会いに行く前に一旦ここで書いておくっす!!」
昨夜渡してくれたノートとペンをまた渡してくれる。
"セーブしますか?"
「はい。」
"セーブしました。"
よし、ではまたオーサの元に案内するっす!!
付いてくるっす!!
マルの案内で朝の村を歩くあぷ。
昨夜は見かけなかった村人も、畑を耕したり、料理を作っていたり、子供たちが走り回っていたりと活動していた。
妄想が止まった度にセーブしているため、ストーリーが細切れになっていてすみません。
いいねや感想、今後のストーリーの提案など色々と話しかけて頂けると嬉しいです(*^^*)