第4話 オーサ
「ここが僕たちの村っす!!オーサ!!オーサ?どこにいるっす??」
謎の喋る犬に連れていかれること数分。
山の中腹まで登ると数世帯ほどの小さな集落へと辿り着く。
木造建築で出来た家々。皆が集う場所だろうか?村の真ん中に屋根のある建物の中にはいくつか木製のテーブルと椅子が並んでいる。
また、自給自足をしているのか、様々の作物が植えられた畑があり、畑の横には農具が綺麗に並べられていた。
「あ、オーサ。ここに居たっすか!!オーサが言っていた新人さん、来たっすよ!!僕、連れてきたっす!!」
村の真ん中の建物に連れられ、中に入ると、白髪の犬が椅子に座ってこちらを見ていた。
「おぉ。マル。ご苦労じゃったな。ありがとう。
来たか。若者よ。わしがオーサじゃ。
ここに客がのはいつぶりかのぉ?
小さな村だが、ゆっくりして行っておくれ。」
どうやらオーサはこの村の町長らしい。
明日日が昇ったらまたゆっくり説明する。と言って、先程まで道案内をしてくれたマルがゲストハウスへ案内してくれる。
「挨拶が遅れてごめんっす!!僕はマルっす!!そういえば君の名前はなんて言うっすか??」
そういえば私も名乗っていなかった。と思い、自己紹介をする。
「おぉ!あぷって言うんすねっ!!いい名前っす!!
早速っすが、もう今夜は月が高いっす!!1日ゆっくり休んで、また明日ゆっくり話すっす!!
おやすみなさいっす!!
あ!!ノートはテーブルの上に置いてあるので、好きな時に書いていいってオーサが言ってたっす!!
じゃ、おやすみなさいっす!!」
風のようにマルが去る。
静かになった室内を散策しようと、テーブルに置いてある蝋燭に火を灯し、ノートを読む。
"ここまでの話をセーブしますか?"
出たこれ。セーブポイント多くない?まぁいいや。
「はい。」
"セーブしました。"
この時はまだ何も知らなかった。
この世界での私の冒険がどんなものになるのかを。
長編にするつもりは無いけど、長編に出来たらいいなぁ。
気ままに昼休みやら好きな時に即興執筆で作ってます。←即興だから保存もしてない。
誤字脱字ありましたらご連絡頂けると嬉しいです。