登場人物紹介&短編からの変更点
※ネタバレなしの安心解説。
項目を追加する事があるかも知れません。追加した際は本編の末尾でお知らせします。
【登場人物】
[アンドレ・ブザンソン]
(人間/男/騎士/青加護/639年生まれ)
一応(?)本作の主人公。
ブザンソン子爵家の三男坊。子供の頃から並外れた巨体で、そのあまりに威容な体格から周りの全員を怯えさせ逃げ回られるが、本人は心優しい穏やかな性格で毎回地味に傷ついている。
成人したら平民になるしかない貧乏貴族の三男坊ということもあり、また恵まれた体格から騎士を目指した。故郷を遠く離れた地で騎士の職務に励む。
『大巨人アンドレ』の異名があり、本人の知らないところでかなりの有名人だったりする。
[レティシア・ド・ノルマンド・リュクサンブール]
(人間/女/姫様/加護なし/659年生まれ)
ノルマンド公爵家の長女で末っ子、家族全員に溺愛されるお姫様。
5歳の頃に避暑地に遊びに向かう途中で獣に襲われ、あわやというところを騎士の小隊に救出される。その時見た『くまみたいなおっきなきしさま』が忘れられず、その後ずっと一途に想い続ける恋する乙女。
容姿も頭脳も才覚も血筋も人並外れた、完璧を絵に描いたようなお姫様。祖父母は先代国王とノルマンド家から輿入れした王妃様、父は元王子でノルマンド家を継いだ公爵様、母はこの世界でもっとも高貴な一族であるリュクサンブール大公家のお姫様。人呼んで“至高の淑女”。
ただし、この世界の森羅万象全てに加護を与えるはずの五色の魔力の加護を、何故か得られていない“加護なし”の娘。唯一それだけが欠点。
13歳になって西方世界でもっとも権威ある大学〈賢者の学院〉を受験し、“知識の塔”に首席入塔。そこから一度も首位を譲らずに3年後に首席で卒塔した。
※賢者の学院に関しては拙作『わたくしの望みはただひとつ!』の世界観説明を参照のこと。今作中でも言及します。
[オリヴィエ・ド・ノルマンド・ロベール]
(人間/男/公爵/白加護/630年生まれ)
先王ルイ40世の第四王子で現王アンリ41世の弟。ノルマンド公爵家唯一の継承者だった母が王家に輿入れしてしまったため、母の代わりに公爵家を継ぐことになって祖父(先代ノルマンド公爵)の養子になり後を継いだ。
三男一女の父で、末っ子のレティシアを溺愛しているが決して甘やかしはしない。レティシアの望みなら何でも叶えてやりたいが、かと言ってお嫁にはやりたくない娘バカ。ちなみに息子たちは特に可愛くないので溺愛しない。溺愛しなくともきちんと育てた自負はある。
[デボラ]
レティシアが生まれた時から彼女付きの侍女頭を務める年配の女性。レティシアが5歳の時に灰熊に襲われた際に命を落としてしまう。
レティシアは彼女を母のように慕っていたので、その後も折に触れて思い出すらしい。
[セバスチャン]
ノルマンド公爵家に代々仕える執事の家系の出身で、自身は先代公爵の時代から執事長を務めている老齢の執事。レティシアからは「爺や」と呼ばれている。
[ジョアンナ]
デボラ亡きあとレティシア専属の侍女頭を務める女性。実はアンドレと同い年。
[ジャック]
アンドレの騎士団入隊同期で同い年の親友。アンドレと同じくルテティア国立学園騎士科の出身だが学生時代は特に友人ではなかったらしい。
アンドレとは時間が合えばしょっちゅう飲みに出かける仲で、お互い相談にも乗り合って愚痴も言い合う気の置けない間柄。結婚できないアンドレと違って20歳そこそこで行きつけの酒場の給仕娘を口説いてさっさと結婚したため、アンドレからは「裏切り者」と呼ばれている。
・公爵家の人々
※そのうち出ます。
[ユーリア]
レティシアの母。
[レオン]
レティシアの長兄。
[クロード]
レティシアの次兄。
[カミーユ]
レティシアの三兄。
・ブザンソン子爵家の人々
※そのうち出ます。
[ジャン=マリー]
アンドレの父。
[マドレーヌ]
アンドレの母。故人。
[クリステル]
ジャン=マリーの後妻、ソフィの母。
[セドリック]
アンドレの長兄。
[グレース]
アンドレの姉。
[マクシム]
アンドレの次兄。
[ソフィ]
アンドレの異母妹。
【短編からの変更点】
ほとんど変わりませんが2点だけ。
・爵位
アンドレは5歳のレティシアを救った時点でノルマンド公から男爵位の推薦を受けて叙爵されます。これを受けて息子の平民落ちを危惧していた父の子爵が家督を長男(アンドレ兄)に譲って隠居。
なお次兄はそれ以前に士爵に叙されているので問題なし。
それ以降、「くまみたいなおっきなきしさま」の「男爵」なので「熊男爵」と呼ばれることに。
・アンドレ小隊
6人だと思っていてモブを6人分設定したら「アンドレ含めて6人」だったという(笑)。なので長編版ではアンドレ+6人という小隊構成に。