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二人は一緒にメモを見る  作者: 今泉龍二
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 エリは言った。

「メモを見せてもらってもいい?」

ユウタは言った。

「うん、いいよ」

エリは言った。

「一緒にメモを見てもらってもいい?」

「うん」

二人は一緒にユウタのメモを見る。


かぶってる麦わら帽子

いくつかの昼の

早く切るのを

椿の花の周りに

年輪のような輪に

見て付けたのに

貝の周りにいっぱい居る

(つら)かった日に 

ほっとくのにか

手っ取り早いのによ

かぶして

桃に囲まれてるレモン

どっちに行ったのか

いつ割れるのによ

見てたのにか

蜜ろうで出来た

お腹がきりきり痛い

ザリガニがわーわー言ってる

○○聞きながら結ぶ

ひらひらしてる赤色

不安が大きい

最後まで○○乗せる

もっと近付いて欲しい

くらうと

シャドーボクシングしてるクッキー

暑いから

はいたのに

きっとそれと一緒だと

ふつうの凡々

考えるハサミ

おもしろいもの付けたのに

お膳と三角

勝手に言うのに

悪循環では無い

そっち誰のでか

席に着いての呼吸

いっぱい喋る焼きのり

レモンシュート

コップの水面の真ん中

となれたのに

置いてるギターの向こう

整頓してる椅子

勝手におもちゃのレール

少し暗い部屋でエメラルド見てる

その人達の中から

そっちのゆで卵から

○○に並んでる紙コップ

言い訳調味料

苦手意識がある

ヘッドフォンして

夕焼けの(あみ)


 エリは言った。

「夕焼けの網。夕焼けの網がなに?」

ユウタは言った。

「夕焼けの網。なんの網だろう」

エリは言った。

「夕焼けの網、なんの網?」

「虫取り網なんじゃないの」

「夕焼けの虫取り網がなに?」

「虫取り網の中になにかがある」

「夕焼けの虫取り網の中になにがあるの?」

「葉っぱ」

「葉っぱじゃ無いと思う。違う物を考えて」

「葉っぱじゃ無い」

「葉っぱじゃ無いよ」

「やっぱり葉っぱが気になる」

「葉っぱが気になるのはいいけど葉っぱじゃ無いからね」

「夕焼けの虫取り網を持ってる人は口を大きく開けてる」

「葉っぱじゃ無くて虫取り網を持ってる人の話になったね。なんで口を大きく開けてるの?」

「夕焼けを見て口を大きく開けてる」

「夕焼けを見て口を大きく開けてそれからどうするの?」

「口を閉じる」

「はあ、口を閉じてなに?」

「虫取り網に入ってる物を取り出す」

「夕焼けの虫取り網からなにを取り出すの?」

「ギャザー」

「ギャザーのとこだけなの?」

「ギャザーのとこだけのを取り出す」

「ギャザーを拾っても虫取り網には入れないで欲しい」

とエリは少しゆっくり言った。

 二人は一緒にユウタのメモを見る。


踊ってる馬刺し

ふわふわ○○ながら考える

○○で舌

(かど)で目をぱちぱちさせる 

いい喉あった

使った後のオーブントースター

とりめし娘

プロとしてる

ビー玉とビー玉がぶつかって

下が楽な○○

きれいに並べると

真ん中を伸ばすと

○○した日に

日常の(ほか)に 

トマトのヘタ

すぐ竹と

見たいのに

さあ気にするの

どっちにあるのかな

○○から出るゆで卵

べたっとくっ付く

こしたの

フレーム

固いサンド

中央で()めてる 

スモークしてる時のジャケット

持ち時間

明日(あした)○○する事が出来る 

サラダの真ん中を通る

唇を朝と晩に

大きい二番の人

コントロールする梅

チーズケーキの絵だけ

直せるもの

乗り物降りて

三回目に強めにして

色えんぴつを買う

響いたので

ウールに染みる

だいぶメール

ふれるの

ラジオの方を向きたい

エビの殻

今度作る時は

願う吸盤

あんまりせんべい

熱いの言う

ルンルンな(へい)


 エリは言った。

「ルンルンな塀はなんでルンルンなの?」

「塀がルンルンってなに?」

「自分でルンルンな塀って書いたんでしょ」

「書いたけどルンルンな塀ってなに?」

「いや、いいから、早くなんでルンルンなのか考えて」

「塀の好きなタイプが塀の前を通るんじゃない?」

「塀の好きなタイプってどんな人?」

「犬じゃないのかな」

「犬かー、どんな犬?」

「速く走れるロボット犬」

「ハハハッ、速く走れるロボット犬なんだ?塀の前をロボット犬が走るの?」

「豪邸の長い塀の前をロボット犬が走る」

「それを豪邸の長い塀が見てるんだ?」

「長い塀に一メートル置きに付いてる目がロボット犬を見てる」

「長い塀が走るロボット犬を目で追うんだ?」

「長い塀の目だけが動く」

「それでルンルン?」

「それでルンルン」

とユウタは少し明るい声で言った。


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