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二人は一緒にメモを見る  作者: 今泉龍二
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 エリは言った。

「メモを見せてもらってもいい?」

ユウタは言った。

「うん、いいよ」

エリは言った。

「メモを一緒に見てもらってもいい?」

「うん」

二人は一緒にユウタのメモを見る。


信じてるのに

苦いと

ひくのにか

とめてるの

しめたのを

集まるのにか

はまってるのを

あっち向いたら

つつぬくのに

少し緑色がかってる水色の棒

そこまでいるのに

○○の二文字

あまると

急いでたのを

かうまの

はんきめの

氷の上で思う

そんなこと気にしない

後の人生の

小鉢 胸

揺らすことで

コンブ来たら

腕まくりしてきたら

ブドウとの

吹いて膨らませた袋の中

水が入ってない水槽の中で鳴らす

笑いのツボが変

Tシャツの首まわり

くうものてに

すがりながらの 

いつか出るの

守ってるのを

○○広げる種

まだ出るのを

渦巻きがしめてる

上手くまとめる

かけすぎる

カイワレ大根置く

きくのか

おととし 

(しろ)明日(あした) 

敷いたのか

くねくねしながら

離すと

出汁(だし)(あん)

少しだけのを

一番に報告

大抵囲まれて

見てたのにか

縄に向かってる

○○に手を付いて

そうざつ 

石のベンチに座って

習ってる

カステラが吐いた息

きれいに重ねる

ナスビのベンチ

あまりにべたっと

頭の後ろ

○○はまた良くなることがある

○○(体の部位)に手を当てて

○○折ってる時のシャツの袖

 

 エリは言った。

「なにを折ってる時のシャツの袖?」

ユウタは言った。

「なにを折ってる時のシャツの袖だろうね」

エリは言った。

「なにを折ってるのか考えて」

「拾った枯れ枝を折る」

「拾った枯れ枝を折ってる時にシャツの袖がどうなるの?」

「風が吹いてる」

「風が吹いててシャツの袖がどうなるの?」

「地面」

「地面?シャツの袖じゃなくて地面の事?」

「地面に小っちゃい人が居て、しゃがんで枯れ枝を折ってる普通の大きさの人の長袖のシャツの袖口をジャンプして(つか)もうとしてる」

「なにそれ?地面の小っちゃい人は袖口を掴めるの?」

「枯れ枝を折った時に袖口を掴む」

「枯れ枝を折ってる人の邪魔じゃない?」

「枯れ枝を折ってる人は動きを止めてくれる」

「優しいね」

とエリは言った。ユウタは少しゆっくり言った。

「枯れ枝を折ってる人は動きを止めてて、風が止む。そうすると小っちゃい人は手を放して地面に降りる」

「小っちゃい人はどんな人なの?」

「小っちゃい人がどんな人か?」

「そう、どんな人か」

「プロ野球のユニフォームの上を着てる」

「普通のプロ野球のユニフォーム?」

「普通の大きさの人のプロ野球のユニフォーム」

「小っちゃい人の大きさのユニフォームを公式グッズで売ってるの?」

「球団の人が特別に作ってくれた」

「それ上だけじゃなくて下も作ってくれたらいいのに」

「下は履かないだけ、持ってるのは持ってる」

「なんで下は履かないの?」

「野球の時じゃないのに下は履かないんじゃない?」

「野球する時は下を履くの?」

「今は周りに小っちゃい人がいないから野球はしない」

「なに?悲しい話?」

「悲しい話じゃないと思うけど」

「なんで周りに小っちゃい人がいないの?」

「それ考えた方がいい?」

「考えて欲しい」

とエリは言った。ユウタは考えてから言った。

「それを俺が考えるのは無理だと思うけど」

「じゃあ何年も考えていいよ」

「それなら出来るかも」

「楽しみ」

とエリは嬉しそうに言った。


 二人は一緒にメモを見る。


鷲掴(わしづか)みの手

確かなのに

一緒にやる方が

低くなるのにな

口のを

畳んでる

カレーボックス

進んでく

言ってるのにか

考えてるのか

あいたのに

くすぐりながら

いい木のを

大きい人が○○をどける

聞き通す

第四週

イカ天の存在がある

たまになんで○○てもいい

していたのでるの

面白かったのに

見てたのに

増えてるの

けっこう忘れて

目盛りと一緒によ

幽霊磁石

あるくれるのを

けっこうとめるのに

午後九時に比べる

車の中からパンを見てる

どこに行くのか

わけありスタート

私の()めたの 

責任の 取るの

完全に苦手です

話しかけた○○に

氷水に入ってる

ちょうど丘の

一人(ひざ)

氷より

息一つで

ついたのに

けっこう()めた 

4センチ丸

もう少し油揚げ


 エリは言った。

「もう少し油揚げってもう少し油揚げがなに?」

ユウタは言った。

「もう少し油揚げ」

エリは言った。

「もう少し油揚げがなに?」

「きつねうどんの油揚げは普通の量で十分」

「きつねうどんの話なの?」

「きつねうどんの話ではないような気がする」

「なんの話なの?」

「油揚げはもう少し寝てたい」

「油揚げが寝てるんだ?」

「誰かが油揚げを起こしてる」

「誰が油揚げを起こしてるの?」

「油揚げを起こしてる人…」

「起こしてる人は誰だろう?」

「油揚げを起こしている人はかまぼこの板」

「かまぼこの板が油揚げを起こそうとしてるの?なんで?」

「かまぼこの板が自分の上に居るはずのかまぼこがどこかに行ってしまって、かまぼこがどこに居るか知らないか聞くために油揚げを起こしてる」

「そうなんだ?油揚げは起きるの?」

「油揚げはかまぼこの板に無理矢理起こされる」

「油揚げは無理矢理起こされて機嫌が悪くならない?」

「かまぼこ板がかまぼこはどこに行ったか知りませんかって油揚げに聞いてる」

「油揚げはかまぼこがどこに居るか知ってるの?」

「油揚げはまだ寝ぼけてる」

「油揚げは無理矢理起こされたからね」

とエリは少しゆっくり言った。ユウタは言った。

「かまぼこ板は色んな所を探したけど見つからないんですって言ってる」

「かまぼこ板が探すところってどこ?」

「油揚げはようやく目が覚めて来た」

「かまぼこ板が探すところがどこか知りたいのに、まあいいや。油揚げはかまぼこがどこに居るのか知ってるの?」

「かまぼこは淡路島にいる」

「かまぼこが淡路島にいるの?淡路島でなにしてるの?」    

「かまぼこは玉ねぎと一緒に居る」

「かまぼこは淡路島で玉ねぎとなにしてるの?」

「銭湯に入ってる」

「玉ねぎと銭湯に入ってるの?」

「そう」

「玉ねぎ風呂(ぶろ)は嫌だなー」

とエリは少し嫌そうに言った。 



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