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エリは言った。
「メモを見せてもらってもいい?」
ユウタは言った。
「うん、いいよ」
エリは言った。
「メモを一緒に見てもらってもいい?」
「うん」
二人は一緒にユウタのメモを見る。
いい調子
自分がするのはこれだ
多くの場合縁に
そんなになにかある
〇〇と同じ事になる
そういうこと滅多にしない
後ろポケットから出て行って
○○で置いていくの
自分の思ったことを思い出すのに時間がかかる
延長ぶり
たくさん集まってる
こまめな葉
滝のとこの岩
枝の世代
フェイントカラー
全部覆う
ぼやける的
全然レーザー
パッケージの白い部分
系列局
おじさんが駄目過ぎたやつ
彼女も驚き
浜松あ
耳を立てる
千無理
変えてゆく
そう触るの
蓋歌
金具かも
木の魚
素直な距離感
目をつむるのは
ピックアップマウス
そんな陽光
してとめたのも
ねぎトラ
○○届ける野菜を真上から見てる人間
○○を消す柿
量を握る
写真に写る○○を
たくし上げる
色をいっぱい見る日
見つけたのへ
静寂の中くちばし
燃えるような赤のリボン
練習しよう
ふわっと二人で
行く丸にし
水に濡れてるマーク
すぐにシャッフル
考えながらやる
こつこつと出来る
ましのざのに
ハンドル付いてるカマボコ
ひっくり返りそうな
セットを引く
おっとり○○を出す
調整役得る
残り少ないの
左耳のピアスからの
ネコが前足で
がぶりしたままの
焼肉の鉄板の上
アメリカに行ってる時
よくないの上
パリで途中で
鼻で息を吸うメロン
ジャスミンの人の○○出てくる
ふわっとふくらむ
ラーメン屋でお腹
再出発
汚れてる絵本
木から下りてきたリス
ぐるぐる回ってるマヨネーズの容器
更にふくらむ
馬が走ってる
お昼に運んでる
エリは言った。
「お昼になにを運んでるの?」
ユウタは言った。
「なんだろうね」
エリは言った。
「なんだろうねじゃなくてなにを運んでるか考えて欲しいんだけど」
「うーん…」
「体の調子がわるいの?」
「あまりやる気はないけど、体の調子が悪いかは分からない」
「止めようか」
とエリは少し小さな声で言った。ユウタは言った。
「お昼に運んでるの雑炊」
「面白くないから止めようか?」
「運んでるの雑炊じゃ無くてどろどろの食べ物」
「雑炊と大差ないけど。どろどろの食べ物ってなに?」
「どろどろの食べ物を容器に入れて運んでたら家のインターホンが鳴る」
「どろどろの食べ物はなにか答えない、まあいいけど。それでインターホン鳴って、誰が訪ねて来たの?」
「どろどろの食べ物をテーブルに置く」
「テーブルに置いて、誰が訪ねて来たの?」
「う~ん…。インターホン」
「インターホンだけ言われてもね~」
とエリは少しだけ大きな声で言った。ユウタは言った。
「そうだよね」
「来た人は知り合い?」
「知り合いかなー」
「知り合いじゃない人?」
「知り合いかなー」
「どういう知り合い?」
「茶色」
「茶色がなに?知り合いのなにかが茶色なの?」
「今思い浮かんでるのは柴犬なんだけど…」
「知り合いが柴犬を連れてるの?」
「柴犬は連れてないと思うんだけど」
「柴犬をどうするの?」
「柴犬は家の中にも居ないし…」
「柴犬を登場させるの止めたら?」
とエリは言った。少しだけ考えてからユウタは言った。
「訪ねて来た人がなにかを抱えてる」
「柴犬を登場させるの止めるんだ?訪ねてきた人はなにを抱えてるの?」
「高野豆腐を袋に入れずにそのまま抱えてる」
とユウタは少しゆっくりと言った。エリは言った。
「高野豆腐?なんで高野豆腐をそのまま抱えてるの?」
「乾燥してる高野豆腐」
「乾燥してる高野豆腐でも袋に入れて持って来てよ」
とエリは少し大きな声で言った。ユウタは言った。
「貰った高野豆腐はどろどろした食べ物の横で水で戻される」
「そうなんだ?高野豆腐を水で戻してどうなるの?」
「高野豆腐は水で戻される時に時々あーって小さい声を出す」
「嫌だよ、声出すの止めてよ高野豆腐」
「無意識であーって声が出る」
「高野豆腐があーって声を出すの誰か止めさして欲しい」
「横のどろどろした食べ物は高野豆腐に注意しない」
「横のどろどろした食べ物も心の中では嫌がってると思う。どろどろした食べ物は家の人に違う所に移動してもらったら?」
「それはなんか負けた気がする」
「なに負けた気って。やっぱり高野豆腐にあーって言うの止めてもらえませんかって言えば?」
「言えないよ、初対面の高野豆腐に」
「どろどろした食べ物に高野豆腐に止めてもらえませんかって言って欲しい」
とエリは少し嫌そうな声で言った。ユウタは言った。
「高野豆腐は煮られる時はあーって言わない」
「高野豆腐に早く煮られて欲しい」
とエリは少し怒った声で言った。
届くわけ
薬乗せられるネコのキャラの手
腕に近い物の温度
再度確認
俺は割と
いちご味の物のパッケージ
笹の葉の上
そこからまだ時間かかる
ひくのやの
次の手の準備
なぜだかローブを
スポーティー慌てて
飲むことから
少し柔らかいピンクの
扇形の一部分に
大槌と小枝
ストライプで応援する
見る時間を作る
起床する時の布団
痛くて無理
全部狂う
その間に時計の針
恥ずかしい時に体の周りに
一回閉めたら
首に集中出来てる
溢れるのに手を
的が描いてある米粒
10巻以上
木いちごの直前で
伸ばせたので
いつになったら出て来るの
矢継ぎ早
虎の彫刻の上で広げる
とうからす
しっかり敷いた
落とす時に一緒に居た
○○と○○一緒にしたい
投げる話の
あっちを向いてるのを
クラブのか
そこでころころするのは分かる
分け合う石
そういう瞬間をたくさん
よもぎと太陽
相手が骨
雪が先
いつ貝と一緒に
コウモリと一緒に見てる
プラスチック製のジョウロ
ゆくパク
パソコン機微
出来ればクリーム
泡が次から次へと
そう書くのと
よくもあつくの
○○に強く反応する
処理出来ない
精一杯盛って
Bの方に
混ぜるのか
ちゃんとぐるぐる混ぜる
笑って○○と言う
○○なのとゲームする
どきどきするので
必ず入れるようにする
みそきした
一人ぷくっを
ぶら下げてるクマ
別段てくてく
別に入れるのに
あれ菓子の
線を別々に
掃除に来たら
固まった接着剤
葬式で
抱えてるとこの下で
1センチばかりがある
可能性ある帯
そんな境
タコ女
○○痛い人速い○○
とられるのに
袴の前で
めいかくさにか
○○してからコーヒー飲む
プールで二個
タンコブできてるブタ
ぷるぷるのバス
耳のあたりで縮んだり膨らんだりしてる
強い方
水を零しそうになる
少し上を向いてる
きそうしたの
○○の下に黒い線
その調整はしない
そうじゃ無くなった時
プロテイン持ってる
小さなのが出来る
リアルそうたの
難しい○○な程度
違いは明らか
同じ中に入れる
筋肉すごいモンスターの背中
鏡の卵
有名プレイヤー
どれだけのうちの
そんなの飛んだの
待ったのに
そうしついさの
そこから始めた
意識ひくのか
ふたえくれる
それが中を通って行く
洗い流す前足
もろ腕
秘密のけた
彼の待つ○○のは
後ろ向いたのかと
見えてくる
2000万年前
とったからと
季節のための
一発だけ
小さな花の話を聞く
見えたのか
そのとくのは
海○○の前日に
どっちも魚
それ見したのに
飛行機マン
花の方を向く
エリは言った。
「花の方を向く」
ユウタは言った。
「花の方を向くでなにか考えるの?」
エリは言った。
「うん、花の方を向くでなにか考えて」
「花の種類をあんまり知らない」
「知ってる花で考えてくれたらいいよ」
「紫陽花では考えたくないし…」
「なんで?紫陽花で考えたらいいのに」
「紫陽花で考えるのは止めとく」
「他に知ってる花は?」
「桜」
「桜で考える?」
「桜でも考えたくない」
「じゃあなんにする?」
「キキョウ」
「キキョウの花ってどんな色?」
「青紫の花のキキョウが生えてる」
「へえ。青紫の花のキキョウの方を向いてなにするの?」
「猫」
「猫がなに?」
「猫がキキョウの方を向いてる」
「猫がキキョウの方を向いてなにするの?」
「スニーカー」
「スニーカーがなに?猫はどうするの?」
「スニーカーの隣に猫がいてキキョウの方を向いてる。スニーカーを履いてる人はキキョウの方を向いてない」
「スニーカーを履いてる人はなにを見てるの?」
「イタリアの地図」
「なんでイタリアの地図?」
「イタリアの地図は止めとく」
「イタリアの地図は止めるんだ?」
「カイワレ大根」
「カイワレ大根でいい?」
「よくない」
「じゃあなに?スニーカーを履いてる人が見てるのは?」
「梯子」
「梯子?梯子を誰かが登ってるの?」
「梯子が地面で横向きで寝て丸まってる」
「寝てるの縄梯子?」
「違う、生きてる金属製の梯子」
「その梯子丸まってるんでしょ? その梯子は梯子としてダメじゃん」
「大丈夫、使われる時は真っ直ぐになるから」
「ユウタの話は都合がいいな」
「梯子の背中」
「梯子の背中がどうしたの?」
「スニーカーの人に背中を向けてたんだけど、梯子が寝返りを打ってスニーカーの人の方を向く」
「スニーカーの人の方を向いてどうなるの?」
「梯子は目を開けてちらっとスニーカーの人の方を見てすぐに目を閉じる」
「すぐに目を閉じるんだ?」
「梯子はすぐに目を閉じる。スニーカーの人は丸まってる梯子のとこに行ってしゃがんで梯子を撫でる」
「なんで梯子を撫でるの?」
「撫でられた梯子は目を開けてスニーカーの人を見て、見たらすぐ目を閉じて、一回伸びをする」
「なにそれ?」
「スニーカーの人は梯子がかわいいなと思って笑顔になってる」
「いや、かわいいのは私には分からない。梯子でしょ?」
「梯子でも横になってて伸びをしたらかわいいと思うよ」
「かわいく無いと思うよ」
「梯子の伸びを見てた猫も伸びをする」
「猫がかわいいのは分かる」
とエリは少しゆっくりと言った。