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エリは言った。
「ねえ、メモ見せてもらってもいい?」
ユウタは言った。
「うん、いいよ」
エリは言った。
「メモを一緒に見てもらってもいい?」
「うん」
二人は一緒にユウタのメモを見る。
イカの口
マーブル模様の下に
メインの人
柔らかい鉤爪
パサつきに
海藻のか
ギター 春
自分の頭を掻いてたら痛いとこがある
マダガスカル
健康のか
連休の前に治った
○○はひどいのを○○する
する物の
亀が入ってすぐ
いわしスタジオ
小さな置時計の縁を
入って来た小さいの
はんだし
○○ない山
波の 目
僕が全部質問しますよ
脱いだ服の上で足踏みしてる
またあればいい
一日中入ってる
確かなのか
空いたのにかよ
ゴムテレビ
このままヒョウ柄
パーピルピンクって色がある
パープルピンクと間違えて検索
ライム グリップ
消耗してから
どたばたはたと
実況が視野に入る
それを続けて行くと
近い将来
キャラメルの持つとこ
応援の前を通り過ぎていく
もう少し歯を入れる
豚の鼻付いてるの
共通してる
貝スタンダード
いっぱい入ってくるの
混ぜこませる
入る時の笑顔
天 録
半分たんぽぽ
五分 ビート
並べたものが
先にしたしっぽ
○○加えてるバッタ
今知ったのかな
この人が一番面白い
知った物をか
蛇の骨
まつしせいの
漢字の八の中
ポケットを橋を渡ってる時
驚く泡の
なぎそうのに
早く出した方がいい
洗濯物を広げてる蟹
やばい方に立ってる
春の立つ
自分で作ってるのが
そこを見てる物か
引っ掛けて外れる
流れて回り
遠く離しても
水消して
配線して
そうすごいのに
伊豆ベルト
踊るママ
星教える
そのうち作るの
そんなの書けるのに
荒らして帰ってくる
もう一度赤色に
へびへび君
二作品
誰のを取れるのか
酢豚食ってる背中
表面ちょっと
どきどき時に
プレーン ゲームを
そういう使うの
ぶどうに挟まれて考える
長のれんの
グレープフルーツの皮の色
普段はそういう風に見えない
虫器用
角に
中身が入れ替わる
五点
そういう気持ちがないので
天国のようなとこで繰り返す
魔法の○○脇に抱えてる
いいの使うの
しようむの
ぼんやり○○してるカメ
ご飯食べてお腹がふくらんだ○○
そのしくの
そう甘えたのしてる
ポン酢ジュレがしてる
そうなのだから
その言葉に行き着くまでに
後ろそこまでの
かいたな
油五分五分
○○風の柱
ずっとそこにいる
うま馬
いい仕舞い方
彫刻のキツネのしっぽ
寄り目の豚
来てる
○○の気持ちと一緒に
だいぶあったけど
明るい内に
いつも私の
受けてしまう
待ちルーム
はまった人の
直ったのでな
動かすのを
毎日書かないといけない
スリーショット
こうじか
うたかた見て
全部見る
疲れて出てくる
待つワニ
まあるい生き物
羨ましいとこなくのか
だっしのよ
きえるそうよのよ
高まる意識の
鬼すわり
エリは言った。
「鬼が座ってなにしてるの?」
ユウタは言った。
「青鬼」
エリは言った。
「座ってるの青鬼なんだ?座ってなにしてるの?」
「青鬼がスーツ着てる」
「スーツ着てるんだ?スーツ着てる青鬼が座ってなにしてるの?」
「青鬼が座ってスーツの上着の袖のボタンを触ってる」
「袖のボタンを触ってからどうするの?」
「横に誰かいる」
「へー、横に誰がいるの?」
「ベンチに座ってる青鬼の横に紙やすりの妖怪が座ってて、自分の体で木をやすりがけし始める」
「青鬼のスーツが汚れる。ベンチでしないで違う所でやすりがけしたら?」
「紙やすりの妖怪は自分の体でやすりがけを続けると、そのうち自分の体で木を研磨できなくなる」
「自分の体でやすりがけするの止めたら?自分の体じゃない紙やすりでやすりがけしたらいいのに」
「自分の体でやすりがけするの止めたくない」
「やすりがけ我慢できなかったら、現役の紙やすりとしての寿命が短くない?」
「自分の体でやすりがけ出来なくなったら、次の趣味を見つけないといけない」
「そうなんだ、次の趣味を見つけるんだ?次の趣味はなにになるの?」
とエリは言った。ユウタは考えてから言った。
「クレイアニメ」
「クレイアニメ?紙やすりの妖怪が粘土を少しずつ動かして写真に撮ってアニメを作るんだ?どんなクレイアニメを作るの?」
「水玉模様の中の一つの水玉が世界を冒険するクレイアニメ」
「紙やすりかわいいもの作るなあ」