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二人は一緒にメモを見る  作者: 今泉龍二
18/30

18

 エリは言った。

「ねえ、メモを見せてもらってもいい?」

ユウタは言った。

「うん、いいよ」

エリは言った。

「一緒にメモを見てもらってもいい?」

「うん」

二人は一緒にユウタのメモを見る。


見納め

ベロロボット

すぐにばらばらになる

トロッコまで○○

いい岩

ハンバーグ アニメ

○○からの解放がある

今日の

それを線に

○○だけ運んでると

布を触った後に

同じ物だと思うのか

背中から○○に

知ったのに

いたむのに

したのでも

離すのに

(はる)打ち

固さは

聞かれたのにか

ある震える

帰宅 途中

どう処理するかで

キムチパン

そんなの出来るの

その展開は

だったからと

していた予想の

最初三回

きったのに

えんやこら

ハッピーな部分は

わきあがってきてる

かわいいのへよく

その調子で

幸せシュワシュワ

勝手に音を

それスクエア

言葉のどこを

出来たのに

面白くなった

大きい体が日に焼ける

伝えるのを続ける

片付けのか

こだわったの

注意

後ろの空

来たのを

首とか

良くなってる

屋根に一回

結果ロボ

六日間

十人に

いつも折る

全体を背中で

軽石うどん


 エリは言った。

「軽石うどん。軽石うどんってなに?」

ユウタは言った。

「軽石うどん。うどんに軽石が入ってるんじゃないと思うけど、特に意味なく書いたと思う」

エリは言った。

「軽石うどん。軽石うどんでなにか考えて」

「軽石うどんって店の名前じゃない?」

「適当だなあ」

「軽石うどんではもう考えないよ」

「じゃあ次」

 二人は一緒にユウタのメモを見る。


そこにあるの

気持ちに変化があった


 エリは言った。

「気持ちに変化があった。軽石うどんでなにか考える気にならない?」

ユウタは言った。

「軽石じゃなくて、普通の石がうどんの丼の底に入ってるうどん屋だったらどう?」

エリは言った。

「なんだよそのうどん屋!」

「つゆ飲むとき重いの」

「そんなうどん屋行かないよ!」

 二人は一緒にユウタのメモを見る。


舌 町 ペースが


 エリは言った。

「この言葉なんか嫌」

ユウタは言った。

「俺は平気」

「そうなんだ?」

 二人は一緒にユウタのメモを見る。


とれたのに

あいたのを

飛ばすから

追いついて

ネコが置く

縫います

それくらいの量

アゴで動かす

早く見たい

まわり小梅

一緒にやるの

側に行って

裂け目で

下を突く

二人しか○○してない

交代の時する

いろんな体格

進んで行くと分かる

よく○○なコンビネーション

四日間の○○で

そうとう中が

長く巻いて

洗濯機をまわして台所にいる

○○の数がすごい

こっちの方が楽

ことんと

落としたら

天の数

それ売れたのに

許可下りたの

一つのに

見たのにな

開始してから

もちもちあんこ


エリは言った。

「もちもちあんこ?」

ユウタは言った。

「もちもちあんこはあんこがもちもちって事ではないと思うよ」

エリは言った。

「でももちもちあんこって書いてるよ」

「じゃあもちもちの後に読点をいれて、もちもち、あんこ。でいいんじゃない?」

「良くないけど」

「でもいいんじゃない?」

「良くはない。この間ユウタに私の(うち)でご飯を作ってもらったじゃない?」

「うん」

「お母さんがユウタの事を好きって言ってた」

「好きって言ったの?」

「別に恋愛的に好きって意味じゃないよ」

「うん。もちもちあんこの話は?」

「もちもちあんこの話は今はもういい。あのさあユウタ自殺しそうだから、私の(うち)で一緒に暮らさない?」

「…」

「ほら、自殺しそうって否定しない」

「いや、一緒に暮らしたら自殺しないのかなと思って」

「最近自殺したい?」

「自殺したいとかじゃなくて、生きててそんなにしたいことが無い」

「欲しい物とかないの?」

「一応あるけど、自分の作った作品が自分を一番満足させたことがあって、それを何回か経験したら欲しい物もすごく欲しいってわけではない」

「ユウタは子供は欲しくないの?」

「三カ月くらい前に存在しない自分の子供が夢に出て、それから赤ちゃんと小さな子供がかわいいと思うようになったけど」

「私との子だね」

「正夢なの?」

「正夢だよ。かわいかった?」

「エリちゃん美人でしょ?」

「そうだね、私そこそこ美人だね」

「赤ちゃんは女か男か分からなかったけど、俺の子供にしては美人だったからエリちゃんとの子かもね。正夢かなー」

「正夢だよ、結婚しよう」

「結婚どうしよう」

「結婚しよう」

「結婚どうしよう」

「結婚しよう」

「すぐに子供が欲しいの?」

「とりあえず結婚したい」

「なんで?」

「ユウタどうしたら自殺しない?」

「自殺しそうだから一緒に暮らさないってエリちゃんの言葉でエリちゃんが出来る事は十分したと思うけど。あと俺は定期的に受診してて、心を落ち着かせる薬も飲んでるし」

「自殺して欲しくない」

「自殺するって決めてるわけじゃないよ」

「自殺しないって決めてるわけでもないよね」

「一緒にメモを見ない?」

「一緒にメモを見るの?」

 二人は一緒にユウタのメモを見る


○○の時○○するつくね


エリは言った。

「○○の時○○するつくね。なにこのつくね?」

ユウタは言った。

「なにこのつくね」

エリは言った。

「無理やりメモを見てるから、なにを言っていいのか分からない」

「次のメモにいこう」

 二人は一緒にユウタのメモを見る。


崩れてないの

動きなのにな

さかすのかよ

書いたのかな

ぬいぐるみと翼


 エリは言った。

「小さな子がぬいぐるみを抱いてる」

ユウタは言った。

「翼はどこかいった?」

エリは言った。

「翼はどこかいった」

「エリちゃんとの子がぬいぐるみを抱いてるの?」

「そう」

 二人は一緒にユウタのメモを見る。


体の

エプロン姿の魔法少女


 エリは言った。

「私たちの子供は女の子?」

ユウタは言った。

「どうだろう分からないけど」

「どっちがいい?」

「それに答えると子供に失礼な気がするけど、女の子の方がかわいいと他の子を見て思う」

「そうなんだ?」

 二人は一緒にユウタのメモを見る


クリームばん

やってみよう


 エリは言った。

「結婚しよう」

ユウタは少しゆっくり言った。

「いつ?」

エリは言った。

「いつだろう」

「しばらく待ってくれない?」

「なんで?」

「なんとなく」

「結婚はしてくれるの?」

「するとは思うけど、時々結婚しようって俺に言った方がいいと思う」

「なにそれ?」 

「言われると結婚する気になるから」

「じゃあ言う。一緒にメモを見よう」

「一緒にメモを見よう」

 二人は一緒にユウタのメモを見る。


頭がトウモロコシ

葉のこだわり

泥の中リクエスト

二周したあと

78センチ

お礼に

二重(にじゅう)に○○してる大切な物

炭酸女性

わりと一日

合作

ロボットアニメについて考えた

折ったので

水持って

○○を先に○○する

クリームパイ

今夜

合ったのに

置いたのによ

くし形切りのトマト

すぐに会える人

カニがだよ

○○のトンカツの上で

どれだけ大切な

最近終わった

細いな

紅蓮キューブ

変わらず

輪郭線に

壁に書いてある青い太い線の下

出口にある

赤いシルクの糸

だらけイモ

出来次第

そのかわいいの

絶対するの

カニの上の小さな白鳥

会いたいの

サラミスタート

倍の○○での

関係無いのに

ブラックティッシュ

叩きながら入る

柵 栗

メインの生活

引っ張っているから

なにがお腹

よく動ける

それを牛が

牛のキャラがお腹を

平行の石が

かかる石

ちょうど鍋

アドバイス

楽になるといいのに

○○優先して

一週間してもいい

浅草バイト

よむちゃん

前にスプレー

三千やる

()めてたよ 

()めたのを 

()めたのでも 

続けてるのかな

染めたのにか

揃ったのに

道したのに

十二時半

干物くれて

しまったのを

祝ったのを

しまったのにな

19回の

晴れる気の

見たのに

投げるのに

膨らんで○○

山菜のゼンマイ

見てたのに

予見の

見たいのにな

丸の上に

知ったのかな

板の上

盛大の

○○の隣は

入ったのに

革で出来てる役者

画家の名前と()いた絵

そっちに行く

引っ越し中どこで

進むの

イワシの開き 書く

今夜アイス

した後に

コウモリが変える

馴染んでいって

○○それで良かった

長さ15センチの紐

○○な動き方

つるはしも

かかりっきりの

芝さえ

電動ドライバー

サーフィンのケーキ

○○が好きな橋


 エリは言った。

「○○が好きな橋。誰が好きな橋?」

ユウタは言った。

(にわとり)?」

エリは言った。

「鶏?鶏なんだ?なんで鶏はその橋が好きなの?」

雄鶏(おんどり)

「雄なんだ?なんでその橋が好きなの?」

「毎朝その橋を渡ってどこかに通ってる」

「毎朝どこに通ってるの?」

「毎朝笑顔で通ってる」

「鶏が笑顔なんだ?」

「笑顔で橋を渡る」

「橋ってどのくらいの橋なの?」

「10メートル以上、50メートル以下」

「もう少し絞って」

「15メートル」

「笑顔で橋を渡って毎朝どこに通ってるの?」

「ラジオ体操を見に行ってるんじゃなくて」

「ラジオ体操を見に行ってるんじゃなくて。人が何人もいるの?」

「人がいるかなー」

「何人くらいいる?」

「広い場所で二人いるんだけど離れてる」

「その二人は仲間なの?」

「仲間で離れてて、なにしてるんだろう」

「離れてすることだよ、なにしてるの?」

「居酒屋は関係ないし」

「なんで居酒屋が出て来るの?」

瓢箪(ひょうたん)

「瓢箪は関係あるの?」

「頭の中になにかの断面が出てる。なにの断面だろう」

「瓢箪はもう関係無いの?なにの断面?有名な断面?」

「有名な断面ってなに?」

「それはいいから、ユウタの頭の中に出てる断面はなに?」

「断面関係無いけど、頭の中に上を向いて掃き掃除する魚が出て来た」

「魚はずっと上を向いてるの?」

「ずっと上を向いてる」

「ずっと上を向いて掃き掃除する魚の所に鶏が通ってるんだ?」

「上を向いて道路を掃き掃除してる魚二匹。二匹はそんなに離れてない」

「それ魚はどういう状態、手足があるの?」

「手足がなくて絵が成立するなら手足は無しで。上を向いて立って胸ビレで(ほうき)を持ってる」

「それで掃き掃除してる魚が二匹いて、二匹の関係は?」

「夫婦かな」

「魚の種類は?」

「それエリちゃんが考えてくれない?」

「嫌だよ私、魚の種類考えるの」

「じゃあ決めなくていいよ。立って胸ビレで箒を持ってる魚の夫婦。魚は人間サイズで言葉が喋れて、鶏は鶏サイズで言葉が喋れない」

「なにその設定。鶏はなんのために掃き掃除してる魚の所に通ってるの?」

「魚の夫婦の会話が好き。それでもう少しで夫婦の会話が聞けると思うから橋を渡るのが好き」

「魚の夫婦の会話が好きなんだ?魚の夫婦はどんな事を喋ってるの?」

「魚の夫婦が喋る事」

「どんな事を喋ってるの?」

「魚の夫婦の共通の趣味がある」

「魚の夫婦に共通の趣味があるの?共通の趣味はなに?」

「共通の趣味なんだろう」

「魚の夫婦の共通の趣味だよ」

「地理」

「地理?日本地理とかの地理?」

「地理ではないかなー」

「地理じゃなくてなに?」

狛犬(こまいぬ)じゃないしなー」

「魚の趣味は狛犬じゃない。魚の夫婦の趣味は?」

「路地じゃないな」

「路地が趣味ってなに?」

「路地じゃなくて」

「路地じゃなくてなに?」

「ホットサンド」

「魚が上を向いてホットサンド食べるの?」

「ホットサンドじゃない」

「ホットサンド違うんだ?魚の夫婦の趣味はホットサンドじゃなくてなに?」

「湯気」

とユウタは少しゆっくり言った。エリは言った。

「魚の夫婦の趣味が湯気なの?」

「趣味が湯気じゃなくて、湯気がなんなんだろう」

「湯気がなんなの?」

「湯気じゃなくて煙で、掃き掃除してる魚の夫婦の共通の趣味はランプの魔人が出て来る形のランプ」

「ランプの会話を聞いてなにが鶏は楽しいの?」

「写真を見ないで魚の夫婦の会話だけでランプの姿を想像するのが楽しい」

「変わった鶏」

とエリは少し優しい声で言った。


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