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二人は一緒にメモを見る  作者: 今泉龍二
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 エリは言った。

「ねえ、メモを見せてもっらってもいい?」

ユウタは言った。

「うん、いいよ」

エリは言った。

「一緒にメモを見てもらってもいい?」

「うん」

二人は一緒にユウタのメモを見る。


思いっぷり

夜八時前

杉あき

言ったのにな

梅あめ山


エリは言った。

「|梅あめ(やま)ってなにこれ?」  

ユウタは言った。

「漢字で梅に空から降る雨だと梅雨(つゆ)になるから雨をひらがなで書いたのかなー」

エリは言った。

「ふ~ん。梅あめ山ってなに?」

「う~ん、梅の木と雨と山かな~。それ以上は考えないよ」

「ふ~ん。考えないんだ?」

「次に行こう」

 二人は一緒にユウタのメモを見る。


シマヘビ前

卵が価値を

のびぞう

頭の中でさまざまな事が起きてる

としあしつき

脂参加の

犬にさわりたい


 エリは言った。

「犬にさわりたい?」

ユウタは言った。

「さわりたい。次に行こう」

 二人は一緒にユウタのメモを見る。


春の○○の周り


 エリは言った。

「春の○○の周り。春のなにの周り?」

ユウタは言った。

「今日質問多くない?」

エリは言った。

「たまたまだよ、春のなにの周り?」

「春のなにの周りか」

「そう、春のなにの周りか」

「春の円の周り」

「円の周り?お金の周り?丸い方の円の周り?」

「丸い方の円」

「どのくらいの大きさの円?」

「どのくらいだろう」

「大きい円?」

「あんまり大きく無いかな」

「直径1メートルくらい?」

「う~ん」

「直径1メートルより長い?短い?」

「直径の長さより今は周りが気になる」

「円の周りになにがあるの?」

「手作りの粘土の怪獣」

「円の周りに居る怪獣の数はどのくらい?」

「分からない」

「分からないじゃなくて考えて」

「油粘土の怪獣の他にまだなにか居る」

「怪獣の他になにがいるの?」

「テディベアじゃない」

「テディベアじゃなくてなに?ぬいぐるみではない?」

「ぬいぐるみかー」

「ぬいぐるみでは無い?」

「ドリアンではない」

「ぬいぐるみスルーした。果物のドリアンではない。とげとげした見た目の果肉が臭いフルーツ」

「綿菓子でもない」

「甘い物つながり?そろそろ決めたら」

「決まらない」

「粘土の怪獣の他になにがいるの?」

「少し身が付いたトマトのヘタ。粘土の怪獣一匹と少し身が付いたトマトのヘタが一つ、円の周りに居る]

「粘土の怪獣とトマトのヘタが円の周りに居てそれからどうなるの?」

「これで終わりたい」

「ここでは終われない。どうなるの?」

「トマトのヘタが粘土の怪獣に「私を頭の上にのせて」って頼んでる」

「なにそれ?」

「粘土の怪獣はそれを断るけど、トマトのヘタが「お願い、お願いだから私を頭の上にのせて

って言ってる」

「トマトのヘタを頭の上にのせてあげたら」

「頭の上にトマトのヘタをのせるの平気?」

「私は嫌だけどのせてあげたら」

「粘土の怪獣も嫌なんだと思うけど」

「粘土の怪獣はなんだったら頭の上にのせても平気なの?」

「なにを頭の上にのせても平気か」

「なんだったら平気?」

「カブトムシは嫌かなー」

「カブトムシは嫌なんだ?」

「輪ゴムを十数個まとめたのも嫌かなー」

「輪ゴムは一個でも嫌だなー」

「頭の上にのせるのおもちゃのタイヤだったらいいかな」

「おもちゃのタイヤがよかったら、トマトのヘタもよくない?」

「それで粘土の怪獣達が話してたら、直径二メートルの円の中にいる使われた白いフェイスタオルが「のせてあげたらいいのに」って言う」

「フェイスタオルはそこでなにしてるの?」

「なにしてるんだろう」

「人が置いたの?自分でそこに居るの?」

「フェイスタオルは立って歩いて円の中まで行った」

「フェイスタオルが縦長で立って歩いたらなんていうか、あれだね」

「フェイスタオルは今は横になってる」

「横になって「のせてあげたらいいのに」って言ってるんだ?それでトマトのヘタは粘土の怪獣の頭の上にのせてもらえるの?」

「のせてもらえない。そしたらフェイスタオルが「私の上にのる?」って聞いたらトマトのヘタは断る」

「トマトのヘタは怪獣がいいんだね」

「それでトマトのヘタは怪獣の頭をじっと見る」

「トマトのヘタに目があるの?」

「目は無いけどじっと見てる」

「粘土の怪獣はどうするの?」

「トマトのヘタを頭の上にのせてあげない」

(かたく)なだね」 

「フェイスタオルが「のせてあげたら」って言う」

「フェイスタオルちょっと邪魔だな」

「そしたら粘土の怪獣が頭を横に振るっていう春の円の周り

「トマトのヘタはそれでどうするの?」

「黙って粘土の怪獣の横に居る」

「粘土の怪獣はどうするの?」

「そこに居て動かない」

「フェイスタオルは?」

「フェイスタオルはなんかもぞもぞしてる」

「フェイスタオルは自分で歩いて洗濯機に行って欲しい。粘土の怪獣とトマトのヘタ二人にして欲しい」

「そうなんだ?」

「二人にして欲しい」

「へー、そうなのかー」

「そう」

とエリは少し明るい声で言った。

 二人は一緒にユウタのメモを見る。


メールの○○で

座ってるのあってる

次に渡す

()えての()のを 

早いマユ毛

人が迷ってる所で○○をする

知ってたのにか

全然来るのに

それ入れるのはアナタだけ

かわいく見えてる

透明移す

知らない物を三つ

歩く澄んだ銀色

食えんのかよ

頑張ってたの

それはどれのためか

いるのに木の

○○(いろ)の使う

ハチマキに

青の線

急にドラマ

七夕の短冊にファー付いてる

慣れる途中

○○スパンと

カレー 渦巻いてる

そんなに驚いてない

ばくっと

○○でグラス

夕べ話した

余ったの

熱いままの

ちょっとしたのに

ここ磨くのか

なんでしたの

まだフランスに

本当のか

したのに

そこまでは合ってる

火あたり

いつ切ったのを

あっとらんに

どうかつくるの

閉めたのに

見つめながらの

足したの

置いてはるのに

したのにな

あっち向いて

毛のための

頭の中から引っ張りだす

勝手に走るの

もういいのにか

あうのに

漢字の○○の上

ノートの上下の上

あったのにな

すぐ始まるのにな

見つけたのに

なんで溜めたのにな

その回るのになのに

風雨

ほねじゅう

移動法

ロール(かん)

急に出来た

光に触る

決まった物を

当たったの

どこ煙

卵を割って○○に()れる

言ったから

一緒のを

なすかけご飯

(かず)ポテト 

○○はまだまだ○○

横並び

ペース蟻

15分程度

きちんとすることする

おまかせなのを

普段通りの

()れるのが

朝やっと

交渉が上手くいく

落ちる(あめ)

違う朝では

持ち直して

はまったものに

(とお)ったのに

消し忘れ

断ったの

持てると思う

似てる

(さび)しさを感じる

いつだったのかな

はちみつが入ってる

思ったのに

それぞれの

引き離すのによ

違うのにかな

走ってるのにな

二人で戻る


 エリは言った。

「二人で戻るってどこに戻るの?」

ユウタは言った。

「どこに戻るか」

エリは言った。

「二人でどこに戻るの?」

「普通のスピードで歩いて戻ってる」

「二人は誰と誰?」

「二十代の男とあと誰だろう」

「二十代の男の人ともう一人」

「もう一人は十歳の子供」

「子供は男の子?女の子?」

「女の子かな」

「二十代の男の人と十歳の女の子が歩いてどこに戻るの?」

砂地(すなち)じゃない」

「なんでいきなり砂地が出て来るの?」

「砂地じゃなくて…」

「砂地じゃなくてどこ?」

「二人で土の上を歩いてる」

「土の上を歩いてどこに戻るの?」

「二人の関係はいとこ」

「いとこなんだ?仲良し?」

「仲良しかは分からない。仲は悪くはないけど」

「それで二人はどこに戻るの?」

「どこだろう。女の子はなにか食べながら歩いてる」

「女の子だけなにか食べてるの?」

「女の子だけ食べてる。なに食べてるんだろう」

「なに?甘い物?」

「女の子はイカの丸焼き食べてる」

「イカの丸焼き?出店があるの?」

「イカの丸焼きだから出店なのかなー」

「お祭り?」

「お祭り的なものかなー」

「イカの丸焼き食べながらどこに戻るの?」

「車?」

「車に戻るんだ?男の人の車?」

「男の人の車じゃないと思う。どっちかの親の車」

「女の子と男の人のどっちの親の車なの?」

「男の人の母親の車。女の子の母親と男の人の母親が姉妹。女の子は自分の母親にイカの丸焼きを全部食べてから車に乗ってって言われる」

「女の子は全部一人で食べるんだ?」

「一人で食べる。女の子の母親はイカの丸焼き食べたくないから、イカの丸焼き買いに行くのも嫌がって行かなかった」

「そうなんだ?」

「それで男の人と一緒にイカの丸焼き買いに行った」

「ふ~んそれで車に乗ってどこかに行くの?」

「ファミレスに食事しに四人で行く」

「女の子イカの丸焼き一人で食べたばかりだよ」

「女の子はファミレスでは食べないんじゃない?」

「ファミレス行く前に食べなくてもよくない?」

「そういうの気にしない親なんじゃない、女の子はファミレスで三人が食べてる間に自分の席で店内を見る」

「店内になにかある?」

「水滴のついてない水のコップと水滴のついてる水のコップを見て、自分がコップだったら水滴が付いてたら嫌だなと思ってる」

「ユウタだったらどっちのコップだったらいい?」

「水滴が付いてる方がいい」

「なんで?」

「十代の頃と比べて汗をかきにくくなって、なんか疲れやすくなったような気がするから水滴が付いてる方がいい」

「コップに付いてる水滴ってコップの中の水が出たものじゃ無いでしょ?」

「そうだけど、見た目が汗かいたような見た目がいい」

「そうかー」

「男の人は店内を見てる女の子を見て、自分と似ててなんか変な事考えてるのかなと思う」

「似てるんだ?」

「いとこだから」

「お母さん二人もそうなの?」

「違う、隔世遺伝じゃない?実際にそういう事が起きるか分からないけど」

「ユウタの両親ってユウタみたいなフィクション?フィクションを作るの?」

「作ってないと思うよ。誰かに似たのかなー」

「いつからフィクションを作ってるの?」

「高校生の頃から。女の子の話に戻そう。コップを見た後はどうするか」

「もう少しユウタの昔の話を聞きたい」

「また今度ね、女の子はファミレスから出て駐車場の車に行くときに駐車場の地面を見る。地面になにか

落ちてる」

「ユウタの昔の話を聞きたいけど仕方ない。地面になにが落ちてる?」

「透明な黄色のプラスチックの破片じゃない」

「なにそれ?なにの部品の破片?」

「地面にない物だからなんの破片なのかは考えない」

「じゃあ地面になにがあるの?」

「毛玉じゃないし」

「毛玉少し気になるけど」

「毛玉ではない」

「う~ん、毛玉じゃなくてなに?」

「バレーボールのわけないし」

「バレーボール少し面白いけど」

「バレーボールだったら邪魔すぎる」

「邪魔すぎるんだ?」

「邪魔すぎる」

「フィクシヨンでも気になるの?」

「フィクションでも気になる時がある。ファミレスの駐車場にバレーボールは邪魔すぎる」

「邪魔すぎるかー。じゃあバレーボールじゃなくて、地面になにがある?」

「ホッチキスの針の形みたいな物でもないし」

「ホッチキスの針の形みたいな物ってなに?」

「分からない。考えない」

「考えてくれないんだ?じゃあ地面にある物を教えて」

「一センチくらいのイタチみたいな物ってなにかない?」

「どういう意味?」

「一センチの長さで毛があるイタチみたいな形の物」

「一センチの毛糸じゃだめなの?」

「毛糸じゃ駄目だね…。ないかー、じゃあ駐車場の地面に落ちてる物は違う物」

「駐車場の地面になにが落ちてるの?」

「二つ落ちてる」

「なにが二つ落ちてるの?」

「ボタンじゃないし」

「そろそろ決まらない?」

「諦めようか?」

「あと一つだけ考えて、ファミレスの駐車場の地面になにが落ちてるの?」

「落ちてるの二つじゃない、()いて遊ぶおもちゃが一つ落ちてる」

「裂いて遊ぶおもちゃってあるの?」

「あるのかは知らない。女の子は裂いて遊ぶおもちゃだって気付いて、一回裂いてみたいと思うけど、落ちてる裂いて遊ぶおもちゃは触らない。でも男の人は裂いて遊ぶおもちゃだと思って、拾って初めて裂いて遊ぶおもちゃを裂いてみる」

「人の裂いて遊ぶおもちゃを裂いちゃうの?」

「元に戻せるから。何回か裂いた後、ファミレスに落とし物として届ける」

「何回か裂くんだ?」

「女の子は車に乗った後、自分で買って裂いてみようと決める」

「男の人に裂かせてもらったらよかったのに」

「女の子は男の人が裂くとは思わなくて少しびっくりした。お兄ちゃん裂いちゃったって」

「お兄ちゃん何回か裂いちゃったね」

「それでお兄ちゃんはトイレで手も洗ってくるから、戻って来るのにすこし時間がかかって車で家に帰る」


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