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エリは言った。
「メモを見せてもらってもいい?」
ユウタは言った。
「うん、いいよ」
エリは言った。
「一緒にメモを見てもらってもいい?」
「うん」
二人は一緒にユウタのメモを見る。
ブーメランの料理の盛り付け
あまり妻に
もっといっぱい人に
小説家には
ミラクル妖精
岩なので
真面目な所
前二人
呼んだ人を
揃える中
横グルメ
しばらくし通しを
たんこぶに当たり
家でです
やったのによ
黄にらラジオ
飛んだね
みんなが石
ましに至る
あいたのに
生活 数
掬うの教えて
切ったのにな
普段見つける
見てたのにな
いつ渡したのにな
自転車のタイヤがパンクする前
したのにかな
せきしたの
言ったのによ
そうしたきの
楽なのに
その○○、○○しては
なぜ○○長く
はためかれて
迎えてきた
まじ梅
どのびしびし
目を付けてる
聞いたけど分からない
ようやくやばいの
五分の一
離して○○した
笛吹く
家で止まると
今なってる
つけて考える
ピーナツ村
もみじきりきり
グラスの中
あつかれたの
氷からの
赤い皮
かえの
その○○さんの
腕 ○○と○○合ってる
ずらす米
エリは言った。
「ずらす米。米がなにをずらすの?」
ユウタは言った。
「米がなにをずらすか。米をずらす人について考えるんじゃなくて?」
エリは言った。
「米がなにをずらすか考えて」
「飯粒のキャラの腕時計の時間がずれてる」
「ずらすからずれてるに変わった」
「飯粒のキャラは腕時計のずれてる時刻を合わせる」
「飯粒は普段から腕時計をしてるの?」
「どうなんだろう。飯粒のキャラに興味が持てない」
「飯粒のキャラに興味持ってよ。腕時計してなにしてるの?」
「飯粒は腕時計の時刻を合わした次の日に、腕時計して出かける」
「腕時計してどこに行くの?」
「飯粒の天使」
「急になに?飯粒の天使って」
「飯粒の上に光ってる輪がある、背中に白い翼が生えてる、腕時計してる飯粒の天使」
「飯粒が天使なんだ?飯粒の天使はどこかに出かけるの?」
「出かけるのかなー、飯粒の天使はなにしてるんだろう」
「出かける?出かけない?」
「外でグリンピースの天使と一緒に居る」
「外でグリンピースの天使と一緒にいるんだ?」
「頭の上に光ってる輪があってグリンピースの背中に白い翼が生えてる」
「翼は白いんだ?」
「体はグリンピースで翼は白」
「居るのは二人?」
「小豆の天使が待ち合わせに遅刻していて二人で待ってる」
「小豆の天使の翼も白?」
「小豆の天使の翼は小豆色。三人とも火が通ってる」
「あっそう。それで三人で待ち合わせしてどこに行くの?」
「三人ともちょうどいい固さ」
「三人の火の通り加減はいいよ。どこに行くの?」
「小豆の天使は歩いて待ち合わせ場所に来る」
「飛んで来ないんだね?」
「そんなには飛ばない。歩いた方が疲れないから」
「そうなんだ?それで三人はどこに行くの?」
「映画を見に行く。薬味とかで使う青ネギの小口切りの天使が主人公の映画」
「青ネギの小口切りの天使の翼はなに色なの?」
「なすび色」
「じゃあ、なすびの天使の翼はなに色?」
「なすびの天使は居ない」
「なんで?なんで居ないの?」
「なんとなく」
「ナッツは?グリーンピースの天使が居るからナッツの天使は居ないの?」
「アーモンドとカシューナッツの天使は居ない」
「ピーナツの天使は?」
「ピーナツの天使は居るか微妙」
「ナッツの天使は居ないの?」
「ヘーゼルナッツの天使は居るかも」
「ヘーゼルナッツはどれか分からない。聞いたことあるけど」
「ナッツの天使の話はもういい?」
「なにの天使が居るのか基準が分からない」
「なんとなくだよ」
とユウタは優しい声で言った。エリは言った。
「優しい声で言った」
「そんなとこ指摘しなくていいよ、なんの話だっけ」
「青ネギの小口切りの天使が主人公の映画を見るって話。その映画どんな映画?」
「なんの映画だろう、青ネギの小口切りの天使が主人公の映画」
「翼がなすび色の青ネギの小口切りの天使」
「アクションじゃない」
「アクションじゃなくてなに?」
「アクションじゃなくてなんだろう」
「青ネギの小口切り」
「青ネギの小口切りの天使が腕相撲してる」
「腕時計に引っ張られてる発想。対戦相手は誰?」
「勾玉じゃないな」
「勾玉じゃなくて誰?」
「ボタンでもないな」
「対戦相手ボタンじゃない」
「鯛の鱗じゃなくて」
「なかなか決まらないな」
「シャーペンのおしりの消しゴムと青ネギの小口切りが腕相撲してる」
「どっちが勝つの?」
「シャーペンのおしりの消しゴムが瞬殺する。消しゴムって腕相撲強そうじゃない?」
「消しゴムが腕相撲強いって思ったこと無いけど。青ネギの小口切りは腕相撲強く無さそうだけど」
「天使の青ネギの小口切りがただのシャーペンのおしりの消しゴムに負ける」
「シャーペンのおしりの消しゴムは天使じゃないんだ?」
「シャーペンのおしりの消しゴムは普通の消しゴム、天使じゃない」
「天使が普通の消しゴムに負けたんだ?」
「シャーペンのおしりの消しゴムは腕相撲に勝って吠えてる」
「シャーペンのおしりの消しゴムが吠えたら恐いな。これ腕相撲の映画なの?」
「腕相撲の映画じゃない」
「なんの映画なの?」
「弓道の映画」
「腕相撲じゃなくて弓道しろよ」
「映画を観てる飯粒の天使達はエンドーロールも全部見る」
「飯粒とグリンピースと小豆の天使がエンドロールまで観るんだ?」
「映画館から出た飯粒の天使は腕時計を見る」
「何時なの?」
「午前11時50分」
「まだ午前中。そこまでして観たい映画なの?」




