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エリは言った。
「メモ見せてもらってもいい」
ユウタは言った。
「分かった」
エリは言った。
「一緒に見てもらってもいい?」
「うん」
エリとユウタは付き合っている。二人は一緒にユウタのメモを見る。
手をつく
すてらはぎ
爽快な気分の小学生
ホットプレート
形から入るジュース
鬼しば
かわいいのが好きなの
そばに○○あると
ホテルの部屋で
縦三つ
感じると
待ちに待ったのが
一日休む
出来るだけ○○しない
あったのによ
トーストをトースターから取る
はば雪
後でする事にして
乗ったトースト
はだしの人が脱がす
大人一本
○○踏んでるバナナ
なにを見てするの
800個
なにが起きたのか
飲むのにな
ベロリン
風が吹く中で待ってる
圧迫
アーモンドの近くに
混ぜる
決定とるの
すねに来る
少し分けるのに
十年のか
持って来たのを
藁が来たとこで
ニュージーランド
久しぶりに出たのにな
女の鉄板
口の端
どっちも少ない
フリマアプリ
ウロコ
その集めたのにな
すごくなのに
考えたのを
ばらで鬼
一つとめたのに
位置なのか
便利なのへ
一つ止めたのへ
そのしましたのかな
鬼と人間の子
無理にしたのに
人の見たのにな
よりチキン
お金がついたのか
誰か言うのにか
終わったのにな
○○の半分に
その決まったのに
隅良し
エリは言った。
「隅良しってなに?」
ユウタは言った。
「これ考えるの?」
エリは言った。
「これを考えて欲しい」
「全く分からない」
「ハハハッ、全く分からないんだ?」
「全く分からない。どうしよう」
「頑張って」
「部屋の隅」
「部屋の隅で考える?」
「部屋の隅じゃなくて、何製なのかは分からないけど、なにか板の隅」
「板の隅?木製の板?」
「木製では無い。何製だろう」
「何製なの?」
「何製かは分からないけど白色」
「何製か分からないんだ?」
「少し厚みがある」
「何製か分からないまま行くの?」
「木製の白い板」
「木製じゃん」
「床に置いてる襖くらいの大きさの木製の白い板の隅になにか立ってる」
「白い板の隅になにが立ってるの?」
「燕の鳥人間のフィギュア」
「鳥人間のフィギュアが立ってるんだ?」
「銀色のフィギュア」
「燕の色じゃないんだ?」
「燕の色のフィギュア」
「またすぐに言う事変えた」
「なんだろう急に頭の中にエスカレーターが出て来た」
「エスカレーターは関係ないと思うなー」
「エスカレーターなんだろう」
「エスカレーターは関係無いって」
「燕の鳥人間は手を振ってる」
「誰に手を振ってるの?」
「白い板の真ん中になんか居る」
「真ん中に誰が居るの?」
「黒い粒胡椒が三粒ある」
「えーなにそれ、面白さが分かんない」
「シワが入った乾燥してる黒い粒胡椒三粒が白い板の真ん中に居て、隅で燕の鳥人間が粒胡椒に手を振ってる」
「だから分からないって」
「黒い粒胡椒三粒はそれぞれ少しだけ離れてる」
「そんなのいいから、早く違うやつにして」
「面白いのになー。なんだろうなー、白い板の上」
「真ん中に誰かいるの?」
「どうだろう、粒胡椒が駄目になったから」
「粒胡椒以外で誰が居る?」
「燕の鳥人間が手を振ってる」
「誰に振ってるの?」
「地下街で働いてる人のフィギュアに手を振ってる」
「地下街で働いてるって見た目じゃ分からないな」
「地下街で働いてる人は燕の鳥人間の近くに居て、小さく手を振った燕の鳥人間に手を振り返してる」
「その人は地下街でなにをしてる人?」
「飲食店で働いてる人では無い」
「なにをしてるの?」
「オリジナルのレジャーシートの店の人」
「レジャーシートの店は地上でしたら?」
「色んなレジャーシートを置いてる」
「ちなみにどんなレジャーシートを置いてるの?」
「三種類ののど仏の絵がいくつもあるレジャーシート」
「のど仏じゃワクワクしない。レジャーシートはワクワクしないと」
「人差し指で下唇を少しめくった瞬間」
「それいい」
「それいいの?適当に言ったんだけど」
「それがいい」
「ワクワクする?」
「ワクワクじゃ無いけどいい」
「レジャーシートワクワクしなくていいんだ?」
「ユウタいいこと言うね」
「それで隅良しでいいの?」
「良しでいい。エスカレーターはやっぱり関係なかったけど」
「地下街に行くときに使うんじゃないの」
「レジャーシートの店の人エスカレーター使うんだね」
二人は一緒ユウタのにメモを見る。
それ待ってるのへ
そのアクセルは
ねばねばに繋がってる○○
ほじくり出した
言い出したのにか
でかいホッチキスの針のオブジェ
答えた
紙に飾ってる花
駄目なの出てくる
トスが早い
○○と笑顔の人
エリは言った。
「○○と笑顔の人ってなにと笑顔の人なの?」
ユウタは言った。
「なんだろう。○○と笑顔の人」
エリは言った。
「なにと笑顔の人?」
「夕焼け」
「夕焼けと笑顔の人?」
「状況は夕焼けの時なんだけど、なにと笑顔の人なんだろう」
「ねずみ」
「ねずみと笑顔の人?」
「ねずみがなんなんだろう」
「ねずみがなに?」
「風船みたいに丸くなってるねずみ」
「風船ねずみ」
「風船魚」
「なんでねずみから魚に変えちゃうの?」
「風船魚がなんだろう」
「本当に風船ねずみから風船魚に変えるの?」
「丸い魚の風船をみんなが持って動いてる」
「それ魚風船じゃない?風船魚じゃなくて」
「風船劇」
「なんで劇が出て来るの?魚風船は?」
「登場するキャラクターのお面の代わりにキャラクターの風船を付けて劇してる」
「お面で良くない?」
「登場キャラクターがふわふわしてる」
「ふわふわしてていいことある?」
「真剣なセリフの時も風船がふわふわしてる」
「それ劇としていいの?」
「怒ってる時も風船がふわふわしてる」
「風船ふわふわしてちゃ駄目だと思う」
「宝島の話。夕焼けじゃなくて日中」
「風船ふわふわしてたら宝島の緊張感がなくならない?」
「宝箱にも宝箱の風船が付いてる」
「意味ない。宝箱に宝箱の風船が付いてても意味ない。宝箱は見た目で宝箱って分かるから宝箱の風船を付ける意味ない」
「宝箱を開けたら宝物が付いた風船が飛んで行く」
「宝物軽くない?」
「宝は印刷ミスした紙幣」
「それ珍しいエラー紙幣って高いやつじゃん、なんでそんなもの使ってるの?」
「そのエラー紙幣って事を劇をしてる子供たちの先生がナレーションしてる」
「なにその先生。そんな事しなくていいよ」
「でも紙幣は先生の私物」
「私物かどうかは問題じゃないと思う」
「エラー紙幣は風船が天井で止まってるから天井で揺れてる」
「その劇どうやって終わるの?」
「吹き矢」
「劇の最後に吹き矢するの?子供たちが吹き矢で紙幣ついてる風船割るの?」
「安全に配慮して吹き矢で風船割る。そのために子供達は吹き矢の練習をした」
「その先生は子供になにやらしてるの?」
「一人すごい吹き矢が上手い子がいる」
「その子が天井の風船割るんだ?」
「風船が割れて音がして、その子の親だけが笑顔」
「風船が割れた音と笑顔の人」
「紙幣は天井から落ちて来る」
「子供達の付けてる風船はふわふわしてる」
とエリは穏やかに言った。




