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エリは言った。
「ねえ、メモを見せてもらってもいい?」
ユウタは言った。
「うん、いいよ」
エリは言った。
「メモを一緒に見てもらってもいい?」
「うん」
二人は一緒にユウタのメモを見る。
一帯のに
マーブル模様の棚の上
ガラスの前で回る
とったのに
中を持って行かれる
どろどろの
素人の作った巣
なかまし
フルーツと声優
ちゃんとスローに
バネと鳥
目が充血してる人
ウロコ○○の人へ
カレーを指差す
動いてないバスケットボール
その性格の
一個多いの
手近のまた
とても○○な百
今日も手が○○
質問する金魚
灰で
ぱっと敷く
扇風機の風が来た
わしゅわしゅと
ムーン文庫
配分気分
ずっとそっちに
うわの
三年町で
半分○○なパン
話し合ってる貝
まさにうさぎの
行かされる
一緒に無理しない
調子が悪い時の
ブドウ通りを
どんどんプロが
カラカラと
そっちの気分に
細長い島の先端
300の
わざとのか
鏡の前でバンバン
出て来るのを
頬杖シューマイ
調合したそうにしてる子
止めたのに
耕す
とても結婚
あつさのに
ここ人形
晴れてる日のバス
どういう思いでマユ毛
ラム
獅子玉
吸ってる人数
その時遊んだ○○は
半熟村
エリは嬉しそうに言った。
「半熟村ってなに?」
ユウタは言った。
「半熟村ってなんだろう。うれしそうだね、半熟が好きなの?」
エリは言った。
「卵の半熟が好き。半熟村を考えて」
「半熟にそんなに興味が無い」
「いいから考えて」
とエリは優しく言った。ユウタは言った。
「村の周りが食パンの塀で囲まれてる」
「なんの話、そういうのを求めてないんだけど。半熟に溢れた村でいい」
とエリは機嫌悪く言った。ユウタは言った。
「家が半熟のスクランブルエッグで出来てる」
「それ無理だろう。ちゃんとした家にならないと思う。もういい」
「次に行こう」
「早く行って」
二人は一緒にユウタのメモを見る。
すぐに入ると
ユウタは言った。
「半熟村。すぐに入ると」
エリは言った。
「半熟村。すぐに入ると。で本当に考えるの?」
ユウタは言った。
「どうしよう」
「本当に考えるの?」
「止めとこうか」
「少し考えたら」
とエリは冷たく言った。ユウタは言った。
「半熟の卵の溢れた村」
「そうそう半熟の卵の溢れた村」
「半熟村にすぐに入って」
「そうそうすぐに村に入って、それからどうするの?」
「右足」
「半熟村に入った人の右足?」
「右足」
「右足をどうするの?」
「白いキャンバス地のスリッポン」
「そういう靴を履いてるんだ?それでその右足がどうなるの?」
「ひよこ」
「ひよこ。ひよこがどうなるの?」
「ひよこが自分の所を通り過ぎるのを待ってる右足」
「待っててひよこは通り過ぎた?」
「通り過ぎない」
「通り過ぎないの?通り過ぎなくてどうなるの?」
「踵」
「踵にひよこがいくの?」
「踵にひよこは行かない」
「じゃあ踵をどうするの?」
「半熟村にすぐに入った人は女性」
「それいま決めたでしょ。それでその女性の踵がなに?」
「踵から上がってお尻」
「踵から上がってお尻なんだ?女性のお尻。どんなお尻?
「大きくは無くて、ぷりっとしたお尻」
「それ大きさは小さいの?普通なの?」
「…」
「どっち?」
「どっちだろう」
「どっち?」
「小さいかな」
「それ私のお尻じゃん」
とエリは早口で言った。ユウタは少しゆっくり言った。
「エリちゃんのお尻ではない」
「なんで?小さくてぷりっとしてるお尻って私のお尻じゃん」
とエリは早口で言った。ユウタは少しゆっくり言った。
「エリちゃんのお尻ではない」
「なんで?どこが違うの?」
「似たお尻ということで良くない?」
「良くない。具体的にどこが違うか知りたい」
「そこまではっきり想像してるわけではないよ」
「今どういう違いがあるか考えて」
「考えなくてもいいと思う」
「考えた方がいいと思う」
「エリちゃんとは身長が違うから…」
「身長が違ってたらお尻がどう違うの?」
「…」
「珍しく長く私の目を見るね?」
「…身長の事とは違うけど。エリちゃんの方がお尻に対してウエストが細い」
「ふ~ん。この話もう止めたい?」
「一緒にメモを見るのを今日は止めたい」
「それは無理。それでなんの話なんだっけ?」
「なんだっけ。えーと半熟村にすぐに入った女性のお尻」
「お尻の話か。私のお尻とどっちが好き?」
「女性のスキニーデニムのお尻のポケットになにか入ってる」
「ケチだな。答えてくれたらいいのに」
「お尻のポケットに入ってるの紙かな」
「なんの紙?」
とエリは明るい声で言った。ユウタは言った。
「リーフレット」
「リーフレットってなに?」
「パンフレットみたいな奴で、冊子じゃなくて一枚の紙を折って作られてる印刷物がリーフレット。それを女性の足元に居るひよこが見てる」
「足元に居るひよこが見てるんだ?ひよこはリーフレットに興味があるの?」
「ひよこはもう飽きてるリーフレット。半熟村の宣伝のリーフレット」
「それどんな内容?」
「半熟の卵のことが書いてあるリーフレット」
「半熟の卵のことが書いてあるんだ?でも知りたいのはそんな事じゃないから、もっと詳しいことを教えて?」
「半熟村のオリジナルのキャラクターが描いてある」
「オリジナルのキャラクターはどんなキャラクター?」
「横目のキャラクター」
「半熟村でそんなキャラクター使ってるの?」
「横目で半熟の卵の料理を見てる」
「それ何品か横目で見てるってこと?」
「うん、そう、何品か横目でみてる」
「なんで何品もそんなキャラクター使うの?」
「女性の足元のひよこは横目のキャラクターの事を嫌ってる」
「急にそこ来たね。どこが嫌い?ひよこは横目のキャラクターのどこが嫌いなの?」
「手の位置」
「ひよこ厳しくない?他になにかある?」
「他に」
「うん、他になんかある?」
「他に」
「他にもあると思う」
「横目のキャラクターが横目で見てる料理に対して心で思ってるフキダシのセリフが料理が美味しそうに思えるのが嫌」
「それリーフレット成功してない?ひよこの嫉妬?」
「子供のくせにと思ってる。横目のキャラクターが子供なのに横目で見てる料理に短くて的確に心の中のでセリフを言うのが嫌」
「なんかひよこより横目のキャラクターの方が好き」
「ひよこはお尻のポケットのリーフレットを確認したら引き返して女性の顔を見る」
「ひよこ嫌われるよ」
とエリは優しく言った。




