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24.ロシアな日(4)




嗚呼、素晴らしきやロシアの大地·······とは言ってもロシアの大地を感じられる場所にいるんじゃ無いんですけどね。

専ら夜景観光しております。昼に行ったエルミタージュ美術館も夜になるとまたその雰囲気は風光明媚で······


なんともロマンチックなんですよね、これが。やっぱりアジアの風景とは全然違うから余計に新鮮さを感じられる。


「これで大体見て回ったんじゃないかな?」


最後にエルミタージュ美術館を見終わって、一息ついていると夏希が話しかけてきた。


「うん、そうなんじゃいかな。多分、今行ける範囲で見れる夜景は全部見回ったと思うよ。まだ見たいなら付き合うけど」


「ううん、もう十分見たから私はもう良いよ。私こそ御崎をずっと付き合わせちゃったし、御崎が行きたいところがあるならそっちに行こうよ」


「ありがとう······そうだね。特別僕が今行きたい場所は無いからそろそろホテルに戻ろうか······時間も遅いからね」


「そう?御崎がそうしたいならそうしようか」


「じゃあ戻ろうか。でね、ホテルで話したいことがあるから」


「?分かった」



それからホテルに戻った僕たちは遅かったので身体を洗って着替えてから向かい合って座って、僕がさっきの話したいことの内容を伝えた。


「実はね、この新婚旅行はロシアで終わりじゃないんだ」


「えっ、それってどう言うこと?」


「つまり、ロシア以外の国にも行くっていうことだよ。具体的に話すと、明日はフィンランドに行くんだ。フィンランド航空を使ってね」


「それ、ホントに?」


「ああ、本当だよ。因みにフィンランドにはそんなに長くは居ないよ。一泊程度だね。そのあとはスウェーデン、ノルウェーを回ったらロンドンに寄ってからベルリンまで飛んで、やっとそこから羽田に向かうんだよ。ごめんね、内緒にしてて。驚かせたかったんだ」


「······なんと言うか、凄いね。今までこんな旅行したことがなかったから、凄いね」


「はは、まあ、ざっくり話しておくよ。フィンランドは主にムーミン館とかを見ようと思っているよ。スウェーデンはストックホルムを中心に、ノーベル博物館とか、ストックホルム宮殿とかドロットニングホルム宮殿を見ようと思うよ。ガムラスタンは魔女の宅急便のモチーフにされた街だからね。ノルウェーはオスロまでストックホルムから飛行機で移動して、それからベルゲンまでフィヨルド観光しながら向かおうと思うよ。それで、ベルゲンを観光したら飛行機でそのままロンドンに向かうんだ。最後にベルリンだね」


「なんだか、それだけ聞くとものすごい行程だね」


「まあね。でも、思ったより直ぐに時間が過ぎると思うよ。因みにこの中で一番滞在するのはスウェーデンになるよ。その次はノルウェーだね」


「そうなんだ。じゃあ、ノルウェーはサーモンいっぱい食べれるかな?」


「あはは、確かにノルウェーはサーモンが有名だよね。食べる機会なら幾らでもあると思うよ。僕的にはスウェーデンが一番楽しみなんだけどね」


「私はやっぱりノルウェーかな。フィヨルドとか人生初だし、どんなのか楽しみ!」


「僕だって。そもそも海外旅行事態これが初めてだからね。ロンドンはそんなに長くは居ないけど、ビッグベンとか、バッキンガム宮殿とか、大英博物館は回ろうと思ってるよ」


「そうなんだ。これじゃあ今日はわくわくで寝れないかも♪」


夏希は嬉しそうにそう言った。結局、僕も夏希も疲れていたのか、ベッドに入ると直ぐに眠ってしまった。




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