レッスン1
ペース緩めで。
レッスン場に6人集まってる。
カメラも入って緊張でドキドキだ。
スタッフが数人入口から入ってから
「みんな揃ったー?」
近藤蒼汰が声を上げる。
まず自己紹介。
安藤裕恵 リーダー
水野佐江
木原瑞希
星野深雪
織田幸
古火あると
挨拶し終えた。
幸はでかいし(190)ないらしい。
瑞希もでかい(170)はあるらしい。
深雪とさえだけ平均より10cm無い。
さえは標準が良いらしいが深雪としては長身美女に憧れるようだ。
スタッフが自己紹介だ。
近藤蒼汰プロデューサー、早坂いおり、緑川渉、宍戸翠。
倉敷守マネージャー。
深雪はデモテープを聴くことにした。
なかなか良い曲だ。
というかデモ歌ってる人が上手い。
平坦で抑揚無い歌い方なのに上手いのが凄いわかる。
次にダンスだ。
あたり前だけど上手いそしてわかりやすいように撮っている
みんなおんなじの踊るのか?
次の日から全員で歌いながらダンスの練習が始まりペースは良いようだ。
裕恵は山梨から東京に引っ越すらしい。
決心の現れか?。
次の週も土日は踊りまくった。
深雪
白雲 織田
古火
浅井 水野
このフォーメーションで必死に覚えてるけどもなかなか揃わない。
古火はもう仕上がってる感じだ。
深雪はセンターで四苦八苦している。
夜中にスマホにメッセージが来た。
古火が辞めることになった。
詳細は後でとだけ来た。
アプリで裕恵と話した。
「早田さんが動いてくれるみたいだよ」
「早田さんって顔広いのかな?」
優しい子が来るように深雪は願った。
上手な仲間が来ると良い、出来れば古火より。
「古火ちゃんより上手いらしいよ。ただ癖が強いから大変かもって言ってた」
「深雪ちゃんが心配だね。いびられそうw」
問題なさそうで一安心なメンバーだ。。
古火は別のメジャーな事務所からスカウトされててそっちを選んだ。
次の土曜日。
音無結実が紹介された。
深雪は結実の透明感のある白い肌とパッチリした目、きれいに通った鼻筋、若干薄めの唇が清楚さを際立たせている。
身長は平均の160くらいだろうか。
これで歌もダンスも出来たら嫌味だろう。
身長高くないけどふわふわして腕も足も細い。
「私が新しく加入した音無結実です。
もう練習は追いついたので安心してください。
与えられた分もはやりぬきます。」
出来る感じの自信が深雪には羨ましいようだ。
「最初に歌うのは音無な。サビは幸と深雪だ。」
プロデューサーの近藤が決めた。
結実がサビをやらないで幸と深雪でサビを歌うのが意外と全員思っているようだ。
瑞希がいないのも意外だ。
「さらに今週の土曜日からテレビが始じまる。
15分と短めだが全国放送だしお前達のの魅力を出せていけたらなと思う」
と近藤の言葉。
歌用のデモ音源は結実だった。
深雪はその歌の上手さと伸びのある歌声に驚いたようだ。
「結実は上手くやってるか?」
莉音が聞いてくる。
「今のところはトラブル無いからね。
レッスンが楽だから口を出さなくて良いし。ストレスたまらないけど」
「口出してよ、喧嘩になってもいいし。テレビもう入るし一波乱面白んじゃん」
「嫌な大人だね。まあリーダーに教えるので遠慮したい。
中3組と佐江なら教えるよ。素直に聴くだろうし」
「面倒事避けるねえ。」
「ソロデビュー1年伸ばして1年だけ教育係やってる私を褒めてほしいわ。
正直上2つは正しいこと言っても最悪恨まれそうだから下3人しか言いたくない」
「でも深雪をよく見つけて来たわね。あれは正しく育てれば大物になるわね」
「だけどあの人見知りなんとかしないとね」
「場数踏めばなれるでしょ。今は緊張してて、ですます口調だけど仙台、福島の東北コンビの瑞希と深雪は仲がいい。あのノリを外に出せたらね」
「楽しみではあるかな」
本日はボイストレーニングと歌入れの練習だ。
深雪の歌入れのパート入れのはただの仮のセンターだけどパートが少なかったら恥ずかしいと思い本気だ。
ボイストレーニングは相変わらず声が出てないって怒られてる
基本ボイトレは声出てないばっかりだし声の出る歌い方凄い疲れる。
ずっと続けろって言われたけどそんな体力深雪にはない。
次の音入は深雪と瑞希と深雪と幸と、幸と瑞希の3パターンのメインパート。
結実が入らないのが謎だが使い所はしっかりある。
結局パートは深雪と幸とでやることになった。
瑞希は昔歌ってた演歌の癖をとるまでセンターはまだまだだそうだ。
それからも土曜日曜は毎回東京に来てレッスンに明け暮れた。
とうとうテレビ番組が始まる。
早田莉音が裏のプロデューサーやっててテレビとか夢のようだ。
しかもデビューまで1ヶ月前だ。間に合うんだろうか。
オーディションからまだ1ヶ月立ってないのに超展開。
資金と時間は謎だらけだ。
来週から始まるTV番組は「ピーシーズ見つけた」
土曜朝の15分番組である。
まあ可も不可もない。
「それよりテレビ始まる前にまだダンス練習やってないんですけど」
「ダンス最初はテレビで流して成長見せるから。最初に練習なんてさせなけりゃよかったよ。まあ全員できてなかったけど」
「恥ずかしいんだけどわざわざテレビ始まるまでやらないとかいやらしいんだけど」
「お前らは商品だからなエンターテイメントもないとな」
「ていうか1ヶ月で覚えるとか無理なんですけど」
「プロは1時間で覚えるよ」
「デビュー前にプロ根性なんてまだないんですよ」
「もうお金もらってる時点でプロだよ」
「でもギャラが時給だとギャラもらってる気がしないんだよね」
蒼汰とさえがグチグチ言ってる。
「カメラついてくるぞぉ」
ビクッっとする。
深雪である。
気が小さくてカメラの前に出るも怖いのに複数とか地獄である。
深雪の頭をポンポンと叩く。
普段はムスッとしているが意外に優しい。
「それに深雪は少し声出てきた。体はできたけど恥ずかしさなければ声出るんだけどね」
「だっていっぱいの人が見てるんだよ。間違えたら恥ずかしい」
「大丈夫みんなそんな見てないよ。気にしてる人なんて多くない」
「スタッフだけでもいっぱいだよ。それにテレビ見てる人加えたら」
「じゃあ完璧に仕上げて誰からも凄いと思われよう。手伝うからさ」
「ありがとう」
何回間違っても結実は辛抱強く教えてくれる。
次回のレッスンからダンスだから歌は完璧にしておきたかった。