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アイドルになることになりました。

アイドルものはじめました。



 星野深雪は東京にいる。

 なんで来てしまったか。

 朝も早くから皆元気だ。

 アイドルのオーディションを大々的にやって

 仙台ブロックで3次まで勝ち上がってしまった。

 現在4次審査が行われている東京だ。


 「深雪ちゃん」

 

 後から北口マヤが抱きついてきた。

 この子にいじめで中学校生活が苦痛である。

 オーディションなんて勝手に応募してきた。


 

 「私歌得意だけど深雪ちゃんはどうかしら」

 

 ずっと同じクラスで上手いも下手もない、

 ごくごく普通なの知ってるだろ、と。

 1時の書類審査でハネられはずが自分と同じく

 深雪が2次通過したのも気に食わないのだろう。


 学校で何かと突っかかる。

 暴力はないが言葉の暴力も辛い。

 女王さまでいたいのだ。


 もう落ちることしか頭に無い。

 試験官から目を離さず面接を乗り切った。

 話は訳わからなくても笑顔。

 とりあえ無難にこなして落ちてさっさと帰りたい。



 浅井弘恵は織田幸に道を聞いていた。

 

 「すいません。地図見ても分からないですが」

 

 「これね。ちょっとわかりにくいかもね。

  ・・・良いよ目的地まで連れてくから」

 

 「すいません。お世話をかけます」

 

 「突然横からすみません。

 今の話聞いてて私も一緒に行っていいですか?」

 ボーイッシュだけどほのかに女の子らしさが愛くるしい小学生が声をかけてきた。幸も男に見えるがどこか女性的なものを感じたので安心して声をかけられたのだ。

 

 見た感じ小学生だ、

 ほっておくわけにいかないから連れて行く事にした。

 「オーディションだよね?私も受けるんだよ」

 道すがら3人は会話が弾んだから

 相性が良いのだろうか。

 

 幸はオーディションを受けない。

 離れた所にある剣道場に出かける途中だ。

 高校で空手と柔道で全国優勝した事がある。

 

 その程度は武術が達者であるそうだ。

 幸が言うには

 「高1で柔道、高2で剣道で簡単に日本一」

 

 幸にとって柔道は片手間程度で優勝。

 男達相手で丁度良い。

 1番力を入れてる剣道で大人の男に混じって

 揉まれるのを望む。

 今は剣道の稽古に行く途中で昼前に終わる。

 

 高身長で髪もショートカットで顔は凛々しい。

 初対面ではまず女とわからないだろう。

 裕恵の感覚が鋭いのかもしれない。

 オーディション会場につきSNS連絡先交換して

 幸も昼食一緒に食べる話になった。


 面接が終わって昼食だ。

 

 「君たち友達?」

 

 深雪と木原瑞希に話しかけて来た男性がいた。

 

 深雪は隣を見るとたまたま

 黒髪色白のスラリとした高身長の

 お人形さんみたいな子が隣にいた。

 

 周りに人がいない。

 私のこと?

 

 「そう君。それと隣の君もだよ」 


 「もしオーディションが上手くいかなかったら連絡して、出来れば今契約したいくらいなのだけど君たちも考えたいでしょ。このオーディションは将来性より即戦力狙いだから君達に向いてないと思うんだ。ゆっくりアイドルを育てたい」

 

 あ、この人見たことある。

 普段テレビを見なくても知ってる。

 

 名刺を二人に渡してくれた。

 そうだ、早田莉音だ。

 こんな有名な人にスカウトされるならなんて・・・、やるやらないより有名人を始めて見たのでびっくりだ。

 

 「興味持ったら連絡して後悔させないから」


 莉音は颯爽と消えていった。

 

 なんだかもう終わった感あるな。

 

 「スカウトされただけで満足」


 深雪は夢心地だ。


 「私多分オーディション落ちたらこれに行くと思う」

 

 星野深雪は木原瑞希の方を向いて


 「落ちたら一緒にやらない?

 私・・・自分を変えたいから

 チャンスが有れば掴み取りに行きたい」

 

 「音楽聞いてからかな。速い曲苦手だから」

 

 「じゃあSNSの交換だけしよう」

 

 「ほとんど登録なかったから人が増えるの嬉しい」

 

 「私もよ」

 

 若干ぎこちない笑顔で笑う二人だった。

 気が合いそうな予感がしたのだった。



 午後は本気度が違う。

 

 「上手く歌えなかった」

 

 「歌えたけどちょっとテンポが」

 

 「私は応援する事しか出来ないから頑張って」

 

 周りも出口から出て来てガッツポーズしている人や落ち込んでる人悲喜こもごもだ。

 

 幸はいつの間にか会場の外で2人の応援してた。

 会場から出てきた2人に声かけて芳しくない話を

 聞いて「次は頑張れ」という声援を送る」



 「そこの3人の子に用があるんだけど」

 

 面白そうな素材を見つけて莉音はすぐ動く。

 即戦力と育てがいのある3人が集まっているのだ。

 

 莉音が突然現れて裕恵と佐江は驚く。

 

 「アイドルとしてデビューしないかな?」

 

 名刺渡す。


 「今のオーディション受けてるんですが?」


 「オーディションの保険とで思ってくれればいい。

 

 今のままだと大成しないだろうしじっくり

 時間をかけてアイドルを育ててみたいんだ」

 

 生莉音に裕恵と佐江は言葉が出ない。

 これって有望株なの?

 まあ悪い事ではないはずだ。

 

 裕恵と佐江は驚いた。

 「それって女の子だけのグループですか?」

 普段テレビもニュースくらいしか見ない

 幸は莉音の事を知らないから遠慮なく質問できる。

 

 「もちろん」


 「じゃあ私は裕恵が入るなら入る」


 「愛されてるね」


 「私はオーディション落ちたらやります」


 「私もー」

 

 さてオーデションは午後の課題はダンスだ。

 結果は2人とも全然だった。

 連絡先は交換済みだ。


 オーディションの後、落選を確認してプロダクションに連絡を裕恵、幸、佐江の3人で相談して決めて自己紹介やデビュー曲の歌詞や曲、ダンスDVDを渡されてさらに基礎のレッスンをしなくてはならないので土日空いてる日に東京に呼ばれた。

 そこには深雪と瑞希の姿もいた。

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