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勇者くんと女戦士さん+β  作者: えむえむ
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第1話〜懐かしきかな故郷〜

お久しぶりでございます、えむえむです

前作の勇者くんと女戦士さん+αの続きとなります


前作を見てくださった方もまだ見てない方も是非楽しんで読んでいってください!

「おーい、ギル〜」


僕を呼ぶ声がする

その声の主は女戦士のアリシアだ

ムキムキの身体からは想像が付かないほど柔らかい胸とお尻


男なら誰しもが振り向きそうな女戦士に声を返す


「どうしたの?アリシアさん」


アリシアはギルに近づく

アレから随分と旅をしていると言うのに背は縮まらない


「クエストも一通り終えたし、久々にアルエ城にも戻ろうかと思ってな」


アルエ城は僕たちの冒険の幕開けとなった故郷だ


少し前は対立しあっていた魔物達も全員とまでは行かないが共存している


「良いですね、早速向かいますか!」


「あぁ、そのつもりだ!飛ばしていけ!」


馬車を全速力で走らせる

戦いは基本アリシアが行うため、馬車を動かすのはギルが行う


「ギル着いたら言ってくれよ、少し昼寝したいからな」


「へいへい、ゆっくりお休みになってくだせぇ」


アリシアは眠りにつく

アリシアの体は馬車の揺れで激しく揺さぶられている


「よくもまぁ、そんな硬いところで寝られるよな」


ギルはそう呟いた──


「起きてください!アリシアさん!」


「だぁ〜!起きたから喚くな!」ドゴッ!


「痛い⋯⋯」


言われた通りに起こしたのにこの仕打ち、あんまりだ


アルエ城に着いたギル達は城下町を見渡す

冒険を始めた時は人だけしか歩いてなかったのに、今では魔物も街を歩いている


「ちょいとオークさん、この荷物を運んでくれないかい?」


「お?あぁ、良いぜ!よっこらせっと」


「ありがとうねぇ、オークさん達は力持ちで頼りがあるわ!」


「へへっ!褒められても何もでねぇぜ、奥さん」


あっちでは力自慢のオークが荷物運びなど重労働の手伝いをしている


また別のところでは


「ねぇ、ゴブリンって足が速いの?」


「あぁ!?そりゃお前足が速いに決まってんだろうがよ!」


「じゃあ、かけっこしよ!」


「まったく仕方のないやつだ、俺の足の速さにビビんなよ!」


ゴブリンが子供の遊び相手になっていた


「みんな馴染んでるね、魔王見たときなんか震え上がってたのに」


「これもどちらの種族も互いに理解しあったからこその生活だな」


魔王を倒さず和解を求めたのは間違いじゃなかった

今では二つの種族が自分に持っていない技能を補って発展していく世界になっていた


「アルエ王!ただいま!」


「アルエ王、ただいま戻りました」


城の中に入り、玉座の間に向かった彼らは

帰還の言葉を叫ぶ


「おぉ、おぉ、よく帰ってきた。久しいのう、二人共」


アルエ王は久しぶりの勇者と女戦士の帰還に顔がにこやかになる


「城下町の様子はもう見たか?君達のおかげで、我々人間と魔物の欠点を互いに補いながらどんどん進歩しているのだよ」


アルエ王は勇者の自慢話を勇者に言っても仕方ないと話題を変える


「ところで、久しぶりに戻ってきたと言うことは、ルビスの件かね?」


二人はハテナを浮かべる


「ふむぅ、二人には情報が届いていないようじゃな」


ルビスに何かあったのではと二人は顔を見合わせる


「まぁ、今日は城に泊まっていきなさい。

夜になるまで城下町の酒場でも行ってみたらどうだい?」


「ありがとうございます、アルエ王

お言葉に甘えさせていただきます」


二人は玉座の間を出ると、再び城下町に戻っていった


「おぉ、ここがあの酒場か!なんだか綺麗になったな」


その酒場はアリシアがよく呑んだくれていた酒場だった

酒場のドアを開け、ズカズカとバーテンダーのマスターに近寄っていく


「久しぶりだな、マスター!お前のとこの酒が飲みたくて戻って来ちまった」


突然の懐かしい顔ぶれにマスターの顔が驚きを隠せないようだ

だが、すぐに顔を元に戻し、フフッと鼻で笑うと


「お前も変わらないな、アリシア。勇者のチビも」


再びグラスを磨くマスター

その顔はどこか嬉しそうだった


「何が良い?逞しい女戦士には似合わない葡萄酒とかどうだ?それとも甘いカクテルか?」


「あぁ、俺に似合わない葡萄酒で良い」


葡萄酒が入ったジョッキを受け取り、ゴクゴクと喉に流し込む


ダンッ!とカウンターに置かれたジョッキは空になっていた


「くぅ〜、たまには甘い酒も悪くはないな」


周りの酒を飲んでいる男達もギルとアリシアに気づく


「あれぇ!?アンタら勇者の坊主とアリシアじゃねぇか!いつ戻ってたんだよ!心配してたんだぞ!」


「よし!勇者と女戦士のご帰還だぁ!みんなで飲みまくろうぜ!」


「「「オォー!!」」」


昼間から酒を飲む飲んだくれ達により酒場はより一層煩くなってしまった


マスターはギルを見る

ギルはマスターに見られていることに気づく


「もしかして、またお勘定?」


マスターはそのセリフに笑ってしまう


「はっはっはっ!あ、いやごめん、つい笑っちまった。今日は俺の奢りだ、心配するな。なんせ、今日は気分が良いからな」


そして夜


「アリシアさん!踊ってないで早く帰りましょう!」


「俺は踊ってねぇし酔ってもいないんらぞ!」フリフリ


「踊ってるし酔ってるじゃないですか」


アリシアは周りの男達に踊りを強要され、大きなお尻を振って踊っている

明らかに男達の目が獣の様になっている


「まったく、それじゃ強引だけど!」


「んあ?」


両手を合わせ、人差し指だけを伸ばし

アリシアの腰振りに合わせ、目の前に来た時に突き刺す!


「せやぁ!」


どにゅ!


「──ほぉおおおお!!」


尻を抑えながら気絶する


周りの男達からは


「やるじゃねぇか坊主!」

「アリシア、ザマァねぇな」

「⋯⋯俺も一発ぶち込みたいぜ」


と、ギルを褒め称えていた


とりあえず喜ぶが、重いアリシアを運ぶのに少し時間がかかった


アルエ王に会い、アリシアの事を誤る


アルエ王は


「よいよい、気にするでない」


と、快く許してくれた


僕はアリシアをベッドに寝せ、そのままもう一つのベッドに倒れこむ様に寝てしまった











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