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一日の終わり

作者: こな子@

 今日もまた一日が終わる。

 世界が暗闇に包まれて、人間の時間から動物の時間へと移っていくこの瞬間が、私はとても好きだ。

 月が丸い。綺麗だと思うときには、私の意識はもう飛んでいる。

 誰かにおやすみなさいを言う前に、私の脳は夢の世界へと誘われていく。

 瞼が太陽の光を感じるまでは、真っ暗な部屋の中で月明かりを浴びながら、夢の中を彷徨う私。

 このまま目が醒めなければいいのに。

 そんな風に思う一日の終わりを、何度繰り返しただろうか。

 夢の中の居心地が、現実のそれよりも、良い。

 私にとって、一日の終わりは唯一、生きていられる時間なのだ。


 一日の終わりが全ての始まりになった日がある。私は、あの日をきっと忘れないだろう。


 私が生きていられる時間が、夢の中以外にもできた。

 今までは、現実世界よりもずっとずっと、一日の終わりが大好きだった。

 多くの人間が活動している時間の空を見上げながら、私は自分の『生きる意味』を想う。

 生きる意味というよりも、死ねない理由と言った方がしっくりくる。

 君と話すようになってから、私の世界は、私が歩く現実の世界は、ゆっくりゆっくり呼吸を始めた。

 こんなにも、人と話すことが楽しいなんて知らなかった。

 やっと、自分が現実というものに受け入れてもらえた気がした。

 こんな気持ちを抱くきっかけになった君を、悲しませることなんて私にはできない。

 私の死ねない理由は、『君』なんだよ。

ジャンルづけって、苦手です。


ぼーっと生きているようだけど、いろいろ考えているんです。

でも、考えていることを文章に起こすのが下手なんです。

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