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ロウアの秘密
「…は??どういうことだよ…」
「…僕には、ロウアがいるんだよ。
…あいつなら…きっと…」
閻魔はニコッっと笑顔をこぼした。
その瞬間
バァンッ
扉が開かれた。
「…ッッハァッ…閻魔!!」
「…ロウア!!」
少しだけロウアは笑ったあと、
殺気を放つ目で人間を見つめた。
「…ねぇ、…なにしてるの。」
そう言ったら人間はビクッと肩を揺らした。
ロウアはぎゅっと手を握り締めると閻魔をまとっていた鎖が解かれた。
ロウアの体は稲妻にとりまとわれた。
そして…いつもはエメラルドグリーンのロウアの目は、真っ赤な赤色に染まっていた。
ロウアは雷使いのようだ。
「…やっぱり貴様は…メデューサの末裔の…」
「黙れ。」
ロウアの髪は一本だけ、蛇と化していた。
「…残念だったな、弱い人間。」