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動き出す悪魔達
「おい、皆の者聞いてくれ。
悪魔が共有広場でなにものかに殺されたらしい。
今、ロウアが共有広場に行って確かめてる。」
閻魔が悪魔たちを呼び寄せてそう告げた。
ガチャッ
「おぉ、ロウア。どうだった？」
「人間だった。『悪魔絶滅隊』って書いてあったな。」
「は…とうとう人間がこの世界に侵入してきたか。」
閻魔は悔しそうな顔をして、
こう叫んだ。
「人間がそういうつもりなら、
僕達は人間を追い出そう!!
どうせ人間共は僕のクロスだって見つけれはしないさ!!」
そう、地獄を壊す方法は一つ。
閻魔が持っているクロスを破壊するのみなのだが、
クロスは閻魔の理解者、ロウアが持っているのだ。
「すまんな、ロウア。
貴様を危険な目に合わせるかもしれない。」
「いや、大丈夫。
閻魔が無事ならそれでいいし、
クロスは死んでも守る。」
ロウアはあまり笑わないのだが、
フッと微笑を零した。
彼の笑顔は、
多くの悪魔を虜にするのだった。
そこからついた名は
「地獄の天使」
彼の強さは、閻魔の右腕と言われるほどだった。
