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南条翔は其の狐の如く  作者: つゆのあめ/梅野歩
【弐章】名を妖狐と申す
39/160

<十八>南条翔の春休み(弐)

 

 

 ◆◆◆

 


 春休みに入ると翔の日常に余裕が生まれる。

 学校に通う時間を睡眠に費やせるようになったのだ。

 夜行性の化け狐にとって朝昼の活動は少々負担になる。翔も例外ではない。昼過ぎまで十二分に睡眠を取り、体力を温存した。


「夕方になった。そろそろ出かけるか」


 夜が近くなると形代で分身を作り、翔は外へ飛び出す。

 向かう先は妖の社。

 半妖狐の翔にとって第二の居場所であり、学び舎であり、素が出せる気兼ねない場所である。


「また失敗したか。変化は難しいな」


 翔は妖の社で日々化け物として生きる術を学んでいる。

 少しずつ妖の自分を受け入れようと努力していた。

 今宵は変化を学んでいる真っ最中。近頃はギンコなしで狐に変化できる確率が上がっているものの、成功率はあまり高くない。十回の内、四回は失敗してしまう。

 加えて妖狐本来の姿になる妖型や狐火などの妖術はまだ使えない。


「休みの大半を稽古に励んでいるのに」


 さすがに己の要領の悪さに落ち込んでしまう。

 すると青葉が耳と尾っぽを垂らす翔に、こう励ましてくれた。


「それだけできれば上等ですよ。半妖にとって変化も狐火も難しいのですから。いまは成功した時の感覚を忘れないようにしてくださいまし」


「青葉……そうだな。前向きに考えるよ」


 はてさて。

 春休みに入った影響で社に泊まることも多くなった。

 形代のおかげで家のことを気にする必要はない一方で、青葉たちも積極的に泊まることを勧めてくれる。宝珠の御魂の件があるため、依り代の翔には極力異界にいてほしいようだ。


 翔が社に泊まることを誰よりも喜んだのはギンコである。

 可愛い狐は翔が来る度に妖術の稽古に付き合ってほしいとねだり、その成果を披露してくる。

 ギンコなりにがんばっているようで、翔がいない間も真面目に稽古をしているのだとか。それはそれは義妹の青葉も驚くほど真面目っぷりらしい。


 おばば曰く、『坊やに対する愛だろうねぇ』とのこと。

 一端の男として、いやオス狐として、これは喜ぶべきだろう。たぶん。


 そんなギンコと翔の距離は以前よりも、グッと近くなっている。

 元々仲は良かったが、春休みに入って毎日のように構っているので自然と距離が縮まった。

 本当の意味でギンコと分かり合えたからこそ掴めた距離なのかもしれない。どこへ行く時も、ひょこひょこと銀狐がついて来るので、とても可愛いもの。

 しかし仲が良過ぎるせいで、このような騒動があった。


 

 それは入浴での出来事。

 もうすぐ夜が明けるため、入浴をするよう青葉に促された翔は風呂に入るための準備をしていた。通学鞄から下着、ジャージ、タオルと順に取り出していると、ギンコが手ぬぐいを銜えてやって来た。自分のために用意してくれたのかと思いきや、それは二枚も三枚もある。


「なんだよギンコ。いっしょに入りたいのか?」


 ギンコは翔の横に行儀良く座って、尾っぽを振っている。

 狐の目は期待に満ちていた。

 翔が声を掛けると、何度も首を縦に振っていっしょに入りたいと主張してきた。

 猫かわいがりしているギンコに対して、砂糖よりも黒蜜よりも甘い翔なので当然、狐のお願いに笑って頷いた。


「分かった。じゃあ俺といっしょに入ろうな」

「な、何を仰っているのですか! 翔殿!」


 物申したのは金切り声を上げた青葉であった。

 とんでもない発言をしたらしく彼女は顔を真っ赤にして、翔を破廉恥だと罵ってくる。ついでに恥知らずだの助兵衛だの、不名誉な単語もちょうだいした。


「翔殿は良識ある方だと思っていたのに。ああもう、信じられませぬ」

「青葉。なんで怒ってるんだ?」


 翔は困惑していた。

 ギンコと仲良く風呂に入ろうとしただけなのに、やれ破廉恥だの、やれ助兵衛だの、やれ恥知らずだの言われても気分的によろしくない。

 ぽりぽりと頬を掻き、きゃいきゃい、きゃあきゃあと鳴く青葉に怒りの理由を尋ねる。


 すると興奮していた青葉がきょとんとしている翔をまじまじと見つめてくる。


「翔殿……オツネと入浴をしようとしていたんですよね」

「そうだけど」

「何をしようとしたか分かります?」

「ん? 何ってどういうこと?」

「え、だっていっしょって」

「体を洗ってお湯に浸かるくらいしかやることなくね? 他に何かすることあるか?」


 疑問符を浮かべる翔の心意を察したのだろう。

 青葉がこほんと咳払いを零す。


「これは失礼しました。翔殿は齢十七の幼い狐でしたね。なにより人間の文化で育っていることを失念しておりました。私としたことが……」


 あまり謝られている気分がしないのは、幼いと言われているせいだろうか。


「いいですか翔殿。貴殿が承諾した行為は大層破廉恥なのですよ」

「なんで?」


 首を傾げた。

 あまりにも破廉恥と言われ続けると、その意味そのものが『なんだったっけ』となる。


「例えば、私と今からいっしょに入浴できますか?」

「えっ、青葉と? いや、それはちょっと……」


 ちょいと想像した翔は腕を組んで首を横に振った。嬉しい気持ちより、気まずい思いを抱く。目のやりどころに困ってしまうことは明白であった。

 だったら、ゆっくりと風呂に入りたいものである。

 正直に述べると青葉は深く頷き、ギンコと翔も同じ立場だと教えてくれた。


「半妖とはいえ貴殿は若いオス狐。オツネは若いメス狐。双方が睦まじく湯船に浸かるなど、一端の妖狐から見れば番いも同じなのです。ツネキが発狂することでしょう」


「あーそういうことか」


 翔はようやく理解した。

 つまり異性の妖狐がいっしょに風呂に入る行為は、たいへん意味深長なものになってしまうというわけだ。


「うんじゃあ、俺とギンコがいっしょに入るわけにはいかないか」


 翔自身、やましい気持ちは持っていないのだが、確かに青葉の主張は理にかなっている。ツネキの耳に入れば、かみ殺される可能性だってあるだろうから。


「話は分かった。ギンコとは別々に入るよ」


「一方的に怒ってしまい、申し訳ございません。翔殿は異界の文化を学んでいる最中であることを忘れておりました」


「べつに気にしてねえよ。教えてくれて助かる」


 また何か遭ったら教えてほしい。

 翔が感謝すると青葉が安堵したように頬を緩めた。

 これにて一件落着。翔はギンコと別個に入ってお仕舞い……になれば良かったのだが、そうは問屋が卸さなかった。なんと蚊帳の外に放り出されていたギンコが畳を蹴って飛躍。青葉の額を両足で小突いたのである。


「ちょ、ギンコ!」


 血相を変える翔の側らで、ギンコは銜えていた手ぬぐいを青葉の顔面に投げつけ、さらに後ろ足で頭を蹴った。これは不味い!


「ぎ、ギンコ。蹴るのはだめだって」


 冷や汗を流す翔の予想どおり青葉は憤っていた。

 顔を覆っている手ぬぐいを引っ掴み、細い眉をつり上げ、こめかみにくっきりと青筋を立てている。目に見えるほど体を小刻みに震わせ、「何をするんですかオツネ」と、地を這うような声と共に相手を睨みつけた。

 つんけんとするギンコは、ぷいっと尾を向けて不機嫌に鳴く。


「邪魔をするなですって? オツネっ、まさか貴方。翔殿の無知に付け込もうとしましたね!」


 それがどうしたと言わんばかりに、銀狐はべろんと赤い舌を出す。


「しっ、信じられません! 幼い翔殿になんてことをっ! そうやって無知な翔殿の心につけ込んで……あれやこれやどれやする気だったんでしょう!」


 もしや自分は危ない橋を渡ろうとしていたのでは。

 翔は遠い目を作って、可愛いギンコを見つめる。

 うんっと首を傾げる銀狐は素知らぬ顔を作るばかりである。


「とにかく! いっしょに入るなんて絶対に許しません。別々に入ってください」


 クオーン。

 やれやれと言った口振りでギンコは一声鳴く。

 なんと言ったかは分からずとも横着な態度を取っていることは見て分かる。


 翔は言葉を失くしていた。


「誰が色気のない小娘ですって!」


 ギンコの言葉を理解できる青葉の頭に狐耳が生え、尾てい骨からふさふさの尾が生えた。怒り心頭に発しているのだろう。女の矜持が傷つけられたのかもしれない。


「神使ともあろう狐が、殿方をたぶらかすなんて」


 青葉は握り拳を作った。


「こんな狐が神使だなんて認めませぬ!」


 青葉は語気を強め、部屋に居るにも関わらず狐火を出そうとする。


「ばかばか! 部屋を燃やす気か!」

「オツネっ、今日の今日こそは容赦しませぬッ!」


 大慌てで羽交い絞めにするが青葉の怒りはおさまらない。

 ギンコもすっかりその気になり、右の前足を口元に当て、クンクン鳴いて尾を振っている。


(ギンコの奴。絶対に青葉のことをバカにしてらぁ)


 翔には殆ど見せない姿だが普段のギンコの性格は非常に難癖あり、周囲は手を焼いている。簡単に言えば性格が悪いのである。

 真面目の青葉はそれに毎度怒りを覚え、ギンコと喧嘩しているのだから、当然この後の流れは説明する必要はないだろう。


 結局、部屋をめちゃくちゃにするまで喧嘩に明け暮れた青葉とギンコのせいで、翔は彼女らと共に別室にいたおばばに説教を食らう羽目になる。


(どうして俺まで怒られなきゃいけねえんだよ)


 思わずため息をつきたくなった。

 しかしこの後、もっと深いため息をつく羽目になる。


『――なんで俺が狐の姿で風呂に入らなきゃいけねえんだよ。しかも三匹仲良く入れとか』


 湯船に浸かる翔は狐に変化して入浴をしていた。がっくり耳と尾を垂らす翔に『仕方がありませぬ』と青葉が不機嫌に唸る。嬉しそうなのはギンコばかり。

 狭いヒノキ造りの浴槽をざぶざぶと泳ぎ、白狐となった翔に寄り添おうとするギンコだが、それを邪魔するように狐姿の青葉が間に割って入った。


『これは、おばば様の妥協案なのです。仲良く入れば色気も何もなくなるだろうと仰るので仕方がなしにっ……あっ、湯をかけましたね。オツネ!』


 腹を立てたギンコが両前足で青葉に湯をかける。

 仕返しだと言わんばかりに青葉も湯をかけ始めたため、浴槽の水面が大きく波を打ち始めた。


『お前ら浴槽は狭いんだ。暴れるんじゃねよ……あーあ、俺は保護者かよ』


 本来ならば若いメス狐らと入浴しているのだから、一端のオス狐としては喜ばなければいけない場面なのだろう。

 しかし翔の心はヒトであるため、メス狐の体を見て興奮うんぬんはない。

 むしろ自分まで狐になって入浴をしなければいけなくなった、この現状に頭を抱えたくなる。妖狐というのも楽ではない。


『ひとりでゆっくり入りてえなあ』


 翔は長いながいため息をついた。


 

 

 こうした騒動はあったものの、基本的に翔はギンコと仲良しこよしである。


「ギンコ。いっしょに寝ようぜ」


 寝る時は必ず翔から「いっしょに寝ないか」と声を掛けている。ギンコの過去を知ってしまった以上、どうしてもひとりで寝かせることはできなかったのだ。


 普段本殿で寝ているというギンコだが、翔が寝ようと誘う度に部屋へ来てくれた。

 布団に入れてやるとそれはそれは嬉しそうに鳴いてくるので、翔の方もつい猫かわいがりしてしまう。

 青葉からは「甘やかしすぎだ」とお咎めをもらうことも多いのだが、翔は右から左に流している。もちろん青葉の主張は正しいだろう。社を守護する狐として、毅然とした態度でいてほしいと願うことは、同じ神職として当然のことなのだ。彼女は間違ったことを言っていない。


 ただ翔にとって、ギンコはギンコでしかない。

 神使として見ていない翔にとって、甘えたいとねだる狐の気持ちを受け止めてやるのは、しごく自然の話。先代が与えたくとも与えられなかった優しさ、ぬくもり、愛情を、自分が引き継いで与えていければ良いと考えていた。

 まあ保護者の猫又から苦笑いを買うことも多いので、ギンコに対して、自分は非常に甘いのだろう。自覚はある。


 そうそう。

 ギンコは必ずボロキレと化している翔の黒いコートを持参する。

 すっかりお気に入りにしているそれは寝具の一部となっているようで、コートがないと大慌てで部屋を飛び出し本殿へ向かうこともしばしば。

 捨てられようものなら烈火の如く怒るそうだ。


 あれには翔のにおいが付いているので、それと共に寝ることで、孤独を紛らわしているのかもしれない。

 なにせこの狐、見た目以上に甘えん坊のさみしがり屋なのだから。


「ギンコ。これが海だ。でっかい水溜りみたいだろ」


 その日。翔はiPadを持ち込み、寝る前にギンコと画面を眺めていた。妖の世界は電気もなく、電波も届かないため、ネット回線は当然使えない。


 眺めている画像は事前に保存しておいたものだ。

 これをギンコに見せて、少しでも外の世界を知ってほしいと思った。


「海ってのはな。川の水と違って、しょっぱい水なんだ。お前、川には行ったことあるか? へえ、あるのか。俺もあるよ。魚釣りに挑戦したんだけど、ちっとも釣れなかった思い出があるよ」


 腹ばいに寝そべり、和紙で囲われた置行灯(おきあんどん)よりも強く発光するiPadをギンコと眺める。

 燦々と太陽に照らし出されている青い海と、まっさらな砂浜がギンコの好奇心をそそったらしく、毛布の中でぱたぱたと尾っぽを振っている。


「ん? 次の画像を見たいのか?」


 ギンコが恐る恐る前足を出した。

 画面に触れて良いのかと迷っている。


「触って良いんだぜ」


 狐の前足に手を添えて、次の画像を見るための動作を教えてやる。

 何度もギンコの前足を左右に動かして、こうして画像を切り替えるのだと教えてやれば、賢い狐はすぐに動作を覚えて動きを真似した。


(ギンコ。夢中になってるな)


 妖の社で生まれ育ち、九十九年、自由という自由を得られなかった狐は映し出される画像にどれも尾を振って感動に浸っている。

 優しく見守っていると、ギンコが食い入るように一枚の画像を見つめた。

 iPadを覗き込めば、闇夜を一斉に照らす粒子が一本の大木を装飾している。幻想的な粒子はまるで光る雪粒のよう。宙に一閃を描いて、光羽ばたく蛍に見蕩れるようだ。

 そんなギンコに頬を緩める。


「これは蛍って虫。俺も本物は見たことないや」


 画面を指差す。

 うんっと見上げてくるギンコに、お尻が光る虫なのだと告げ、特定の場所でしか見ることのできない貴重な虫であることを教えた。

 翔は画面に視線を戻す。


「昔はここらへんにもいたかもしれないな。蛍」


 都市化が進んでいる日本だ。

 人口の多い場所では、まず見ることができないだろう。田舎の綺麗な森林や河原がある場所であっても、蛍にめぐり合うことは難しい。


「前に雪之介が言っていたよ。山林が切り崩されているせいで、山に棲む妖たちの居場所が失われているって」


 ならば蛍も住むところを追われているはずだ。


「画像の蛍、すごく綺麗だよな。目の前で見たらもっと綺麗なんだろうな」


 クオン。

 鳴いて同意するギンコに「だな」と目尻を下げる。


「ギンコ。俺といつか蛍を見に行こうぜ。蛍」


 ぴんと狐の耳が立つ。

 提案に喜びを覚えているようだ。


「約束するよ。お前が自由に社から出られるようになったら、それこそ南の地が平和になったら、俺がお前に蛍を見せてやる」


 ここらじゃ見られないだろうから、自然豊かな田舎へ行こう。泊まりがてらに。


「俺たちは夜行性だから夜には強い。山の中を歩き回れば、きっとすぐに蛍も探せるさ」


 できるならこの画面のように、一斉に光羽ばたく蛍が見たいものだ。

 恍惚に画面を見つめていると、ギンコが翔の腕を鼻先で持ち上げて懐に潜ろうとする。

 右腕を上げてやれば、コートを銜えて擦り寄ってきた。

 くすっと笑みを零し、銀狐を腕に閉じ込める。


「この甘えん坊狐」


 喉を鳴らすギンコの頭を撫でると、手の平を舐められた。愛情を返しているのだろう。

 柔らかな体毛に顔を埋め、いたずらげに戯れてやる。間を置かず狐が翔の首筋に顔を埋め、甘噛みをしてきた。お返しされているようだ。


「あはは、くすぐってぇ」


 お互いに相手の体に顔を擦り合わせ、そのぬくもりを感じ合う。

 それが、とても楽しいと思えるのは翔が狐の本能を持ち始めているからだろう。

 狐なりの愛情表現を体で示すことが、いつしか翔にとって普通になっていた。甘噛みも、舐める行為も、嫌悪感なく受け入れることができるし、自分から与えることもできた。


「そろそろ寝ようぜ。ギンコ。もう夜が明ける」


 お遊びを切り上げ、翔はクンと一つ鳴く。

 iPadの電源と置行灯の蝋燭を消すと、おとなしく欠伸を零すギンコは瞼を下ろした。

 その際つんつんと鼻先で体を突いてくるため、翔は狐のやってほしいことを察し、軽く体を叩いてやる。


 すると身を丸めたギンコは、数分もしない内に夢路を歩いてしまった。


「本当に甘えん坊狐だな。けど、ギンコはそれでいいよ」


 少なくとも自分の前では、ひねくれ狐のオツネでなく、甘えん坊狐のギンコでいてほしい。


「蛍が見られる場所、ちゃんと調べておこう」


 それだけではない。

 ギンコにたくさんのものを見せてやりたい。自由をこよなく愛する狐と約束したのだ。しかと約束は果たさなければいけないだろう。


「おやすみギンコ」


 翔も瞼を下ろし、小さな寝息を立てる。

 障子の向こうでは夜が明け始め、人間たちの目覚める刻が迫っている。

 されど、いまの翔には遠い世界。

 また月がのぼる刻限まで深い深い眠りに就いた。

 

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