礼を尽くす
休みの日に来る学生バイトの君
育ちが良い 頭が良い
と噂されていた
君と会った回数は二桁いかない
なのに君は
最後の私の背中に向かい
「ありがとうございました」
その一言と
一礼
なぜ
この一言に
こんなに気持ちを込めるのか
なぜ
その一礼に
そんなに気持ちを込めるのか
私は君に何をしてあげただろう
たった何回か
顔を合わせただけ
私から
何を学び
何を感じたのか
私は
背中に伝わる礼に
驚き照れて 気づかないふり
きっと君も
私が振り返る事を望んでなかったはず
とても素敵な青年との出会い




