絵に残らない赤い鳥よ、その旅よ
戦いがあって
戦いが定められていて
戦って
負けた
一世紀近くかかった戦争が終わりを告げた。
敗けた者、敗けた国は、敗者にすらなれず、罪を全て背負った罪人になる。
男は国のために戦った。
自身なのか、敵なのか、味方なのか、それすらも区別がつかなくなるほど戦い。
男は悟った。
長く続いたこの戦いは、死に向かうためのものなのだと。
引き継がれてきた戦いは無意味なものなのだと。
そして、男は虚しい鉄斧に首をはねられて、気がつくと鳥になった。
とある少女、『ノア』に飼われることになった。鳥に転生した男は、少女の優しさに触れながら人だった時の荒む記憶を静かに癒す。
しかし、ノアはその定められた家柄によって、また、国の為という大義によって自由を奪われようとしていた。
助けたい。
飛べない鳥は強く願う。
これは、少女と、飛べない鳥になった男の大罪と、赦しの話。
旅の終わり
2022/12/25 23:01
(改)
旅の始まり
2023/01/15 01:12
背伸び
2023/02/01 03:07
(改)
湖と雷鳴
2023/02/22 00:07
夜半
2023/02/24 20:28
(改)
堪えぬ冬の疼き
2023/03/10 18:03
(改)
目を覆いたくなる春
2023/03/21 00:46
(改)
焔へ行く前 1
2023/03/30 23:34
焔へ行く前 2
2023/04/15 11:53
(改)
焔へ行く前 3
2023/05/18 10:50
そして、焔と成る
2023/05/18 21:05
彼方へと逃げるその旅よ
2023/05/20 13:58
本当に久しぶりの会話
2023/05/21 01:07
二階で踞る小鳥たちよ
2023/05/22 21:08
ここ先と当てに求めて
2023/05/26 09:19
(改)
再び、焔
2023/05/28 16:19
冷たい月夜の向き合い方
2023/05/30 21:47
使者たちが運ぶもの
2023/05/30 23:42
使者たちが運ぶもの 2
2023/06/02 01:42
使者たちが運ぶもの 3
2023/06/04 17:26
使者たちが運ぶもの 4
2023/06/05 01:02
足音と手紙
2023/06/07 00:20
冷たくて、錆び臭い別れ
2023/06/08 00:23
術を知り、馬は翔る
2023/06/09 02:02
ロータスを別つあなた
2023/06/11 00:00
機関車未征戦
2023/06/12 23:02