ボクシング体験1
ー体験当日ー
美由子が車で家まで迎えに来てくれた。
イザベラは車に駆け寄り助手席のドアを開ける。
「おっひっさー!」
久しぶりに会うわけでもないのだが、2人は同時にお決まりの挨拶を交わした。
車で流れているのは呪いに関するアニメの主題歌だ。
イザベラが美由子に腹囲95cmの呪いにかかっていると伝えていたからだろう。
痩せたいのに食べてしまう、そんな呪い。
腹囲の呪いについて、どのキャラクターなら解いてくれるのか話し合う2人。
強力な呪いの可能性があるため、1番強い先生にしか無理という結論になった。
「とりあえず、お昼食べてから、体験行けばちょうどいいかも!」
体験まで1時間程あるらしく、ゆっくりお昼を食べられると、美由子はジム近くにある坦々麺屋に車を停めた。
「体験の予約するとき名前聞かれなかったし、適当な感じのジムな気がするから、ちょっとぐらい遅れても大丈夫そう!」
美由子の人を見る目は大体当たる。
ジムの人はよほど適当な感じだったのだろうと察するイザベラ。
店内は香ばしくもクリーミー、そしてちょっぴりスパイシーな坦々麺の匂いに満たされている。
美由子
「汁なしにしようかな。汁ありにしようかな。」
イザベラ
「私は汁ありで、普通盛りにする。」
美由子
「え?普通?大盛りじゃなくていいの?!!」
イザベラ
「大盛りにしないの、この店で初めて!笑」
美由子はランチセットで唐揚げをつけるか迷ったが、イザベラの普通盛りにするという強い決意に同調した。
結局2人は、太らないためにも痩せるためにも汁あり普通盛り単品を注文した。