健康診断3
駅の改札を通り、下の階にあるホームへ向かう。
イザベラは目の前に待ち構えるエスカレーターと階段に選択を迫られた。
階段を使って少しでもカロリーを消費するのか、エスカレーターで楽をするのか。
階段を使いたい!と心では思う。
しかし、イザベラはプチ断食のせいか、腹囲の衝撃のせいか、、、
階段を使う元気が出ない。
結局、エスカレーターでホームに降りた。
「これが太る理由か、、」
妙に自分の体型に納得してしまったイザベラはホームのベンチに腰を下ろし、電車の到着を待つ。
カバンから携帯を取り出すと、友人の美由子から連絡が来ていた。
同じ街に住む小学生時代からの親友。あだ名はビュー子。
振り回されることもしばしばだが、いつも明るく一緒にいると元気になれる。そんな子だ。
(美由子)
「ボクシングの体験に行きたいから一緒に来てくれない?」
(イザベラ)
「急にボクシング?笑」
(美由子)
「そう!夏に向けて痩せたいから!イザもどうかなって!」
(イザベラ)
「ビュー子、神!ちょうど痩せたかったとこ!とりあえず体験だけでいいなら付き合うよー!」
まもなく電車がホームに入るというアナウンスが流れ、ベンチから立ち上がったイザベラ。
ただ1回ボクシングを体験するだけなのだが、もうすでに痩せた気分のイザベラは身体軽やかに電車に乗り込んだ。