ミッションインポッシブル
約束の時間になっても連絡が来ない。
ジムが提携している駐車場に先に着いた美由子はイザベラの到着を待つ。
イザベラが時間に遅れることは稀なので、美由子は心配になってきた。
すると、イザベラから美由子に電話がかかってきた。
「ビュー子?ごめん!大渋滞でさ、遅れそう。停車中に後ろから車ぶつ。けられたし。」
「え?!!大丈夫?」
「軽く、コンって感じだし、車もちょうど買い替えるから別に良いんだけど、とにかく遅れそう。ごめん〜」
「無事ならいいんだけど!そんなに渋滞してるなら、道変えた方がいいんじゃない?」
「今ラーメン屋の近くて、でも裏道分からないんだよね。」
「ラーメン屋の近くね。任せて、今からナビする!」
美由子はスマホのMAPを使いイザベラを案内することにした。いつもの道が赤く示されていた。
イザベラを無事にジムまで辿りつかせる使命を負った美由子はイザベラに指示を出す。
「次の信号までは頑張って進んで!そこを左折。」
イザベラは美由子に従い車を走らせる。
「今曲がった。」
「一号線も混んでるみたい。だから、すぐ病院があるから右折して!」
イザベラは病院の交差点を右折し、直進する。もうすぐ突き当たりだ。
「もうすぐ突き当たりだよね?そこを左折して。」
的確に美由子から指示が入る。
「なんで、ピンポイントで居場所わかるの?衛星で追ってる?」
笑いが込み上げた。
「なんか、ミッションインポッシブルみたい!」
ミッションインポッシブルは見たことないが、なんとなくそんな気がした美由子が言った。
「あ、ここね!ここまで来たらもういける。電話は一応つなげとくわ。」
「了解!今ここら辺だよね?あと5分くらいだね!」
「その通り!笑」
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無事イザベラが待ち合わせの駐車場に辿り着いた。追突された車の傷もそこまで深刻なものでなく、イザベラの身体も問題なさそうだ。
一仕事終えた感がある2人だが、
痩せる決意を胸にボクシングの練習に向かった。




