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イザベラは明日から  作者: 田茶森ビー玉
10/13

スイーツダウン

入会後はじめての練習の日。



桜の花びらが舞い散るなかをジムに向かうイザベラと美由子。




今日は各々で昼食を済ませ、13時のボクシングに間に合うように集合した。





固定の曜日で練習するのではなく、

2人の休みが合う日に有宝先生に連絡をして、ジムに来ることにしている自称ビューティファイターズ(イザベラ&ビュー子)。




予約をしてジムに行けば、コーチが必ず教えてくれるため、初心者のイザベラも美由子も安心して行くことができる。




以前、別のスポーツジムに通っていた2人は、いかに自分達でストイックに運動することが難しいか知っている。

その点、ボクシングジムはコーチが教えてくれるので、マンツーマン的でありがたい。



イザベラと美由子は緊張と期待を胸にジムに到着した。




コーチに挨拶をして、

まず初めはウォーミングアップで縄跳びを3分3セットを行う。




やはり、イザベラの集中力はすごい。

3分間跳び続ける気合いがある。




それとは対照的に、美由子はほどほどに跳んでイザベラを見守るスタイルだ。




縄跳びを済ませ、2人はグローブをつけて、コーチとともにリングに上がった。



「はい、構えて」



有宝コーチにそう言われ、鏡の前に立つ2人。



構え方を忘れた2人はコーチに修正され、ボクサー風の構えをとった。



「肘を伸ばすイメージで、ジャブ」



コーチは無駄のない動きで、左腕を伸ばしジャブをうつ。


真似をする2人。



「体重を移動させて、右腕を伸ばしてストレート」



全然体重移動ができず、蜃気楼のようにゆらゆら揺れてしまう美由子。



日常生活においてはほとんどしない動きなので、なかなか難しいのだ。



美由子はコーチのようなパンチが打てるまで、相当な鍛錬が必要と思った。

そして、難しさの共有をするために隣のイザベラの様子を伺うと、、、




そこには、コーチ直伝の完璧なストレートを打っているイザベラがいた。




ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー




「じゃあ1回目と3回目が大事なんですね」



「そういうこと」



イザベラと有宝コーチとの間で繰り広げられたボクシングの戦術トークに美由子は全くついていけない。




とにかく1回目のジャブで様子をみつつ?と、いうような話なのか、、、

とにかく、生来のファイター達との差を感じた美由子は見よう見まねでパンチを打つ。




--------------------ーーーー


「ありがとうございました〜。」



ボクシングの初回のレッスンを終えて、2人は流した汗の水分を補給しなければならない。



「カキ氷の気分じゃない??!」



ジムの近くに神社があり、その隣に団子屋がある。春だけど暑いので2人はカキ氷があると信じて行ってみることにした。



神社周りの細い路地を抜けるとそこに団子屋がある。



「やってる!!!」



カキ氷を求めていた美由子はメニューの抹茶氷の写真をみてテンションがあがった。




イザベラはカキ氷の気分だったが、好物のぜんざいの写真が目に映り込んでしまったので、ぜんざいを食べることにした。




深い緑のシロップがかかった氷の山。

小さいお椀からこぼれそうになるのをうまくほぐしながら食べる。

さっぱりだけど、甘くしっかり抹茶を感じられる、ひと口ずつの幸せに、火照った身体も冷めていく。



「おいしい!!」



暑い日にあたたかいぜんざいを食べるイザベラ。粒がしっかりと残っている小豆をスプーンですくい、熱さを冷ましながら食べる。

ほどよく口に広がる優しい甘さに全身の力が抜ける。



「安らぐ〜」



それぞれが激しい運動後にクールダウンならぬスイーツダウンをし、カロリー消費はプラスマイナスゼロとなった。

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