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恋愛観(10代・男性)

作者: アビスケ

暗い内容となっております。それでもいいという人は読んでください。

恋愛というのはしなくてはいけないものなのか?

この答えに関して僕は、「YES」という解答しかないだろう、と思う。

だって人は動物の一種であり生殖本能として子孫を後世に残していかなくちゃいけないわけで、そうなると男女がくっつくのは必然的に当たり前のことになるし、男女がくっつくためには恋愛感情というのは非常に便利なものである。

しかし、自分は今まで一度も恋愛をしたことがない。

19歳になった今でも一度も恋愛をしたことがない。

女の子と二人っきりで食事に行ったことも無いし、女の子と手を繋いだことも無いし、女の子とキスをしたことも無いし、女の子とSEXをしたことも無い。

勿論、妄想はしたことがあるし、夢の中で疑似体験をしたこともある。その為の準備もそれなりにしてきた。

しかし、現実世界で実際の肌でそれを感じたことは一度も無い。

こうやって書いていて、かなり辛くなってきた。身を削るような思いだ。

自分は基本的に受け身な人間だ。相手の方から来てくれることを待ってしまうタイプだ。

しかし、自分は男としてこの世に生まれてしまった。男女の関係において、積極的にいかなければならないのは男というのがなぜかこの世界では決まりごとになっている。

気になる人がいないわけではない。学校やバイト先の女性を見て、この人とそういう関係になれたらどうなるのかな~、とか。ワンチャンあるのかな~、とか思ったりする。

しかし、そう思うだけで行動にはなかなか移せていない。

19年間彼女がいないせいで、その事実が自分に対して重い鎖のように自分の肩にのしかかってくるのである。

加えて、いざ彼女を作ったとしても、デートの場所を考えたり、相手の趣味趣向を暗記していないといけなかったり、些細な変化にも気づいてあげないといけなかったり、ここぞというときには男気を見せつけていけないといけなかったりする訳だ。

相手も自分を彼氏とするわけだから、相手にとって自分はステータスの一部になっているわけで、それ即ち相手にとって自分は一部になっているというわけだ。

友達なら何十人といるうちの一人なわけだから、自分みたいな人間が友達だとしても、相手はそういう友達もいるよね~、みたいな感覚で終わらせているかもしれないが、彼氏という存在は基本的に一人なわけで、相手にとって自分はたった一人の存在だから自分のことを色々な人に言いふらされているかもしれない。

しかも、恋愛をすると自分みたいな人間が誰かの一生の時間の一部を削り取ってしまうのである。

恐ろしすぎる。

満足させてあげないといけないという強迫観念にとらわれて鬱病になりそうだ。

だが、今の時代は非常に便利である。

恋愛の甘い体験をしたいというのであれば、ギャルゲーで事足りるし、かわいい女の子を追いかけたいというのであれば、アイドルで事足りる。

自分の欲求を満たすために、女性の体を求めるのであれば、AVやエロ漫画で事足りる。

要するに、恋愛をすることで得ることのできる'うまみ'というのは、恋愛をしなくても得ることが出来るのである。

今のような方法であれば、デートの場所を選ぶ必要性はないし、相手に合わせて自分を変える必要も無い。

恋愛感情があることによって、ここまで思い悩み苦しむ必要があるなら、このような感情は捨ててしまった方が楽だと思う。というか、このような感情は持って生まれてこなかった方が良かったと思う。最近そのことで本気で神様を呪っている。

自分は生粋の陰キャだと思う。圧倒的にインドアだし、人と関わろうとしない。加えて絶望的なまでの人見知りだ。人を見かけで判断するし、心を開くまでにかなりの時間を要する。

こんな人間に彼女が出来るのだろうか。

自分の人生の楽しみとして、こんな人間に彼女が出来るのか観察してみようと思った。

読んで下さりありがとうございます!!!

良かったら感想をいただけると嬉しいです!!!

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― 新着の感想 ―
[一言] 大丈夫!恋愛と性欲は連動するけど別物です! ドラマや小説のような恋愛は一般人に経験できると思わないこと、現実の女の子はギャルゲーの女の子より辛辣で強かであること、「彼女のいる自分」ではなく…
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